表題と同名の書籍が発刊されたのが今から20年前。エッジの利いたタイトルのこの書籍はベストセラーとなり、近年に至っては累計200万部を超えるミリオンセラーになっています
当時、タイトルの字面(じづら)通りの【解釈】が独り歩きしました。道徳上の「負の拡散」です。即ち「ひとは容姿やルックスが全てといって差し支えない」という捉え方であり、賛否の議論が今も続いています
その後時代は進み、人権や倫理の分野で一定の成熟が見られた人間社会において、巷の議論の軸は勿論、学校教育や企業経営にも大きく影響を与えているコンプラに照らしてみても「人を見た目だけで判断してはならない」というのは一般的に広く支持されるようになった価値観に違いありません
しかし実際は、上記全てのシーンにおいてその逆のことが常識とされています。そもそも広報、発信する立場にあるマスメディア自体に露出し人気を博す人たちは基本的には美男美女でありルッキズムそのものです。また汚れの目立つ服装は論外、第三者に不快感を与え兼ねない「服装」「発言」「行動」を発信をしようものなら、集中砲火を浴び、社会的に抹殺され兼ねない結果を招きます
ビジネスシーンに目を向けても、常日頃から自身の見た目に配慮し、相手に与える印象に一定の注意を払う人は当然に歓迎・評価されますし、その逆のタイプは敬遠され排除されていきます。リモートであっても不潔(そう)な人となど、誰だって仕事したくありません
人である以上、非言語領域つまり「言葉以外の膨大な情報」すなわち「外見、動き、顔の表情、空間(環境)、声、接触感、色や匂い」に支配され、情報処理をしてしまうのは「自然なこと」と捉える方が道理いに合っていると、私は信じてやみません

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