こんにちは!
東海理研の採用担当です。
以前、東海理研の代表的な製品の一つである、多機能スマートロッカー「マルチエキューブ」をご紹介しました。
モノをつくるだけじゃない。仕組みまでつくる東海理研の仕事とは? | 東海理研株式会社
この記事でお伝えしたのは、マルチエキューブが単なるコインロッカーではなく、人の移動と物流をつなぐ新しい社会インフラであること。
そして、首都圏だけでなく、関西をはじめ全国へ展開していくことでした。
あれから約半年。
先日、大阪を訪れた際に、駅の構内で実際に稼働しているマルチエキューブを見つけました。
東海理研の工場でつくられた製品が、遠く離れた大阪の駅で、多くの人の移動を支えている。
その光景を目にして、私たち自身も改めて、この仕事が社会につながっていることを実感しました。
Osaka Metroの駅へ、マルチエキューブが進出
2026年3月から、マルチエキューブはOsaka Metro御堂筋線の駅へ順次設置されました。
設置されたのは、江坂駅、東三国駅、梅田駅、天王寺駅、心斎橋駅の5駅です。
通勤や通学で利用される駅から、多くの観光客が訪れる大阪の主要駅まで、さまざまな場所でサービスが始まっています。今後も、Osaka Metro沿線で設置を広げていくことが予定されています。
街を歩きながら大きなスーツケースを持ち運ぶ。
空いているロッカーを探して、駅の中を何度も行き来する。
そんな移動中の負担を少しでも軽くするために、マルチエキューブには、スマートフォンから利用可能なロッカーを事前予約できる機能も備えられています。
「駅に着いてから空いているロッカーを探す」のではなく、「使うロッカーを確保してから駅へ向かう」。
従来のロッカーの使い方そのものを変える仕組みです。
「預ける」だけではない、1台4役のロッカー
マルチエキューブは、株式会社JR東日本スマートロジスティクス様と東海理研が共同で開発した多機能スマートロッカーです。
1台の中に、次の4つの役割が集約されています。
- ロッカーの事前予約
- 荷物の預け入れ
- 宅配便やEC商品などの受け取り
- 荷物の発送
キャッシュレス決済や多言語案内にも対応し、利用者が直感的に操作できるよう、画面表示やボタンの大きさ、機能の配置にも工夫が施されています。
観光客の手荷物を預かるだけでなく、商品を受け取る場所や荷物を発送する場所にもなる。
マルチエキューブは、駅のロッカーを「荷物を一時的に保管する箱」から、「人とモノの流れをつなぐ拠点」へと進化させています。
東海理研が担当しているのは、画面の向こう側にある「モノづくり」
マルチエキューブは、スマートフォンや通信サービスと連携するIoT製品です。
そのため、予約システムや決済機能などのデジタル技術に注目されることが多いかもしれません。
一方で、サービスを実際の街で機能させるためには、人が毎日安心して使用できる「製品」が必要です。
東海理研は、マルチエキューブの筐体設計や製造を担っています。
扉を繰り返し開閉しても耐えられる強度。
荷物を出し入れしやすい収納スペース。
利用者がけがをしないための安全性。
現地でスムーズに組み立て、設置できる構造。
大型タッチパネルや決済端末、音声案内などの機器を、ロッカーの中にどのように収めるか。
製品の強度、使いやすさ、製造のしやすさ、設置時の作業性など、さまざまな条件を検証しながら、一つの製品として形にしています。
東海理研が培ってきた精密板金加工の技術と、ソフトウェアや通信技術を組み合わせる。
それが、私たちの考える「モノづくり×IT」です。
自分たちの仕事が、街の中に残っていく
製造業の仕事は、完成した製品が工場から出荷されると、その先の姿を見る機会が少ないこともあります。
しかし、マルチエキューブは、駅という多くの人が行き交う場所で使われる製品です。
自分が設計に関わった部品。
自分が組み立てたロッカー。
自分が品質を確認し、送り出した製品。
それらが東京や大阪をはじめ、全国の駅に設置され、誰かの移動を支えていく。
実際に利用されている姿を街の中で見ることができるのは、この仕事ならではの面白さです。
今回、大阪の駅でマルチエキューブを見つけたときも、私たちの仕事が岐阜県関市の工場の中だけで完結するものではないことを、改めて感じました。
大阪から、さらに全国へ
マルチエキューブは現在、首都圏だけでなく、東北、関西、九州、北海道などへサービスエリアを拡大しています。
2026年度内には、日本全国で約1,000台を展開する計画です。Osaka Metroでも、今回設置された5駅を皮切りに、今後さらに設置を広げていく予定です。
設置される場所や利用者が増えれば、求められる仕様や機能も変わります。
屋内だけでなく屋外でも使える防滴仕様。
温度管理が必要な商品にも対応できる冷蔵機能。
利用する場所やサービスに合わせて、マルチエキューブも進化を続けています。
すでに完成された製品を、同じ形でつくり続けるだけではありません。
社会や利用者の変化を捉え、次に必要とされる製品を考え、設計し、形にする。
マルチエキューブの全国展開は、東海理研にとっても新しいモノづくりへの挑戦です。
あなたの仕事が、次の街の風景になる
駅に設置された一台のロッカー。
利用する人にとっては、日常の中にある設備の一つかもしれません。
しかし、その一台が完成するまでには、営業、設計、ソフトウェア開発、生産管理、製造など、多くのメンバーが関わっています。
一人ひとりが知恵を出し合い、製品として形にしたものが、やがて全国の街へ広がっていく。
東海理研では、そんな仕事に関わることができます。
大阪で見つけたマルチエキューブも、全国へ向けた展開の途中です。
これから、どの街に、どのような新しい製品が生まれるのか。
私たちと一緒に、これからの社会の「当たり前」をつくっていきませんか。