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SAR衛星データから抽出した情報を活用し、政府や企業の意思決定を支援

Customer Solutions Engineer 木村 詩織


ー木村さんのSynspectiveでのお仕事とCustomer Solutions Engineerチームについて教えてください。

お客様のニーズや課題をヒアリングし、衛星を用いた具体的なソリューションをご提案します。前職の航測会社では衛星画像解析や能力開発研修に携わり、技術的な知識と現場での活用経験をもとに衛星利用による事業の効率化および新規事業や付加価値の創出をサポートします。


-なぜ、Synspectiveに入ろうと思いましたか?

カナダ留学から戻ってきて職を探していた時に、自分が持っているGIS・リモートセンシングのスキルを活かせる会社が少ない中で求人を出していたのがSynspectiveでした。民間企業への衛星サービスの販売や小型SAR衛星の活用にも興味があり、参加してみたいと思いました。


ーGIS・リモートセンシングをなぜ勉強しようと思ったのですか?

幼い頃に映画「もののけ姫」を観て、環境との共存について考えるようになりました。環境問題へのアプローチは色々とありますが、意思決定に役立てるための定量的な評価に関心がありました。そこで大学にてGIS・リモートセンシングを用いた環境モニタリングを学び、自分は現状を把握することで環境問題解決に貢献できるのではないかと思いました。


ーSynspectiveのソリューションがどのように環境問題解決に寄与すると思いますか?

SAR衛星データにより、世界の砂漠化や森林の損失(山火事・森林伐採)等の状況が分かります。また、温暖化の影響による水面レベルの上昇も検知できます。SAR衛星だけでなく、光学衛星等ほかのデータも使って分析することで、植生の変化やエアロゾル等、環境保全に関するアセスメントにも貢献できると思います。


ーCEOに初めて会った時のエピソードを教えてください。

CEOの新井より採用面接の最後に「もしかすると、この会社が上手くいかなくて倒産する可能性もあります。そのリスクを考えた上で、ご自身のキャリアの肥やしや学びになると思うなら是非ジョインしてください。」と言われました。

正直、少しびっくりしましたね。笑

でも、それがスタートアップかな、とも思いました。

もし、この会社が失敗しても他のところに行けばいいし、とりあえず、この会社でトライしてみようかな、と。また、前職は安定した大企業だったので、今回は新しいことに挑戦し続けられるスタートアップで働いてみたいと思いました。


ー入社した当時は、従業員もまだ10名以下の小さなスタートアップだったかと思いますが、当時を振り返ると、どんな感じでしたか?

アプリケーションエンジニアは私一人でした。加えて、PRの仕事等も担当していました。あるとき、新井がインタビューで「My role is to keep telling the team the vision to build sustainable future. And, I recruit highly passionate experts sharing the same vision, create a positive environment to work for them and raise company funds supporting it. /私の仕事は、チームに持続可能な未来を作るというビジョンを伝え続けること。そして、同じビジョンを共有する情熱を持ったエキスパートを採用し、彼らの働きやすい環境を構築することとそのための資金調達ですね。」と話していて。

いい言葉だなと思いました。笑

当初はあまり気づいていませんでしたけど、一緒に働き始めて新井の良さが分かってきました。

また、この当時(2018年)

新井は「Nowadays, global economy is not stable. When large-scale recession happens, it affects solution sales and it is a crucial factor for start-up in the early stage like us. The global economy is totally uncontrollable, so we have to prepare a contingency plan well how to hedge the risk. /今は、グローバル経済は安定していますが、大規模のリセッションが起こると、私達のような初期のスタートアップにとっては、死活問題となります。グローバル経済は、コントロールできるものではないので、私達は、いつでもリスクヘッジをどう行うかを考えコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)を準備しておかなくてはいけない。」とも語っていました。

そして、未曽有のコロナ禍の時代が到来し、新井が言っていた通りだと思いましたね。


ーSynspectiveの仕事について

より良い意思決定をするためにデータを集めることは重要なことだと思います。衛星データは未だあまり馴染みがないものかもしれませんが、そのうち生活の一部になる時代がやって来るのではないかと考えています。Synspectiveが実現させようとしていることは、従来利用されている防災や環境といった一部の分野だけではなく、Civil Engineering等の多様な分野に利用され、迅速な判断や業務の効率化に役立つと思っています。

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