1
/
5

「社内勉強会」 でスタッフの共通認識を形成する

弊社では週1回30分、業務時間内に社内勉強会を開催しています。
テーマごとに読書会形式で進めることで、職種を超えてメンバー全員が考え、認識をすり合わせる場となっています。

単に「新しいことを学ぶ」だけでなく、勉強会で考えた内容はメンバーの共通認識となりやすく、チームでの業務を円滑に進められる要因の一つになっていると考えています。

勉強会で取り扱った書籍

書籍は制作職が中心となって選出・決定しています。
そのため、多くは制作現場寄りの内容です。

ぺいじず流勉強会やり方

曜日と時間は固定

弊社では毎週金曜日16時から16時30分までとしています。
1週間の中で1番弊社の業務の流れに影響を与えにくい時間として、この時間帯に落ち着きました。

同じ本を全員貸与

勉強会に使用する書籍は、基本的に参加者全員分購入して貸与しています。
※すでに持っている人を除く

オンライン開催

コロナ禍以前ははオフィスで大机を囲んでホワイトボードも使用していましたが、リモートワークの制作スタッフもいるためオンライン(Microsoft Teams)での開催に変更しました。

冒頭に「Good & New」を実施

1人1分以内で、直近1週間にあった「良いこと」もしくは「新しいこと」を発表していきます。1人の発表が終わったら拍手をします。
(本来は「24時間以内」にあったことを発表したり、ボールまわしていって受け取った人がそうです)

Good & Newは社内の雰囲気を良くするために導入していますが、読書会前のアイスブレークにもなります。

司会は持ち回り

章ごとや週ごとなど、司会はメンバー持ち回りで担当します。
司会だからといって該当箇所に詳しい必要はありません。

意見や感想を持ち寄る

当日までに該当箇所を読み、各メンバーで意見や感想を持ち寄ります。
書籍内容についての疑問や「こうしたほうがもっと良いのでは」といったコメントから、その場で話を深めていくことも多々あります
せっかく出たコメントや議論をその場限りのものにしてしまうのはもったいないので、つい最近からGoogleドキュメントに残すようにしました(試験運用中)。

ワークショップを行うことも

書籍の内容をもとに、リデザインのワークショップや、カスタマージャーニーマップを描いてみるワークショップを行ったこともありました。

共通認識を形成できる

他の人の認識とすり合わせる場

社内勉強会では他の人の感想や意見、疑問点を聞けるため、自分の認識との差異を知り、話し合うことで認識をすり合わせることができます。
この積み重ねの結果、共通認識が形成され、社内浸透や業務効率化につながると考えています。

実際、「UX」をテーマに勉強会をした際には大きな効果を感じられました。
最初はUXに対して「意識高い系?」と思うもいましたが、最終的にはUXの必要性を組織全体で感じることができるようになりました。
以下のリンクはそのときの取組みを発表した際のレポートです。

「『UX』って意識高い系?」ゼロからはじめたUX文化社内浸透の取り組み - ポップインサイト
「UX Potato」とは、「ポテトを食べながらライトにUXを学ぶ」場。 UXをテーマに、いろいろな「人」や「取組み」と出会うことで、 UXをより実践していけるきっかけとして楽しんでもらうライトニングトーク会・勉強会です。 この記事では、「第2回UX Potato」の登壇内容を3回にわたってご紹介します。 第2回は、株式会社ぺいじずで社内にUX文化を広めた取組みについての発表です。 ...
https://popinsight.jp/blog/?p=6110

職種を越えた共通認識形成

現在は営業職不在のため制作サイドのスタッフのみでCSS設計(『ざっくりつかむ CSS設計』)の勉強会をしていますが、以前は全職種が参加していました。
※全職種参加が前提のときはソースコード中心ではない書籍を選定します

  • デザイナー
  • コーダー&フロントエンドエンジニア
  • ライター
  • ディレクター
  • 営業
  • 代表取締役

制作職だけでなく全職種が参加することで、制作職と営業職・ディレクター職の話が通じやすくなる、営業職・ディレクター職が制作職の意図をクライアントに伝えやすくなる、というメリットがあると考えています。
ちなみに前代表も現役時代に社内勉強会に参加しており、実際に制作現場の理解やクライアントとの話のしやすさに繋がっていたようです。

無理なく継続できるポイント

読書会形式の社内勉強会は2017年から行っており、テーマや開催時間帯、長さを変えつつ、現在のかたちに至っています。
1冊の書籍が終わってから少し間が空いてしまうこともありましたが、続けることができているのは「そんなに頑張ってないから」ではないかと思います。その理由を整理してみました。

業務時間内の開催

業務時間内の開催なので基本的に全員が参加できます
業務時間外だとどうしても「退勤後、できる人だけ」となってしまいます。
過去私が入社する前にも勉強会は一時期存在していたそうですが、業務時間外での有志だけの集まりになっていたそうです。

準備負担の軽減

本を読んで感想や疑問点などを持ち寄るだけなので、テーマを毎回考えたり、発表スライドの準備をする必要がありません。司会担当者も参加者も同じです。
もし特定の誰か1人に負担が集中したり、これ以上の準備が必要だとしたら、ここまで続けることはできなかったと思います。

忙しいときは臨機応変に開催

納期前など忙しいときは、状況を見て開催をスキップすることがあります。
ただ、何週間もスキップすると内容を忘れてしまう危険性があるため、時間を短縮しての開催をすることもあります。「継続は力なり」です。

一人で学ぶよりも深い学びに

2017年開始当時、先輩スタッフ(ino氏)から「ひとりで読んでも勉強になりますが、みんなで読むと、違った角度から読むことができるので、より深く学ぶことができていいですね」という感想がありました。

弊社(株式会社ぺいじず)へ入社された際には、ぜひ一緒に社内勉強会に参加して学びを深めていきましょう!

著者プロフィール

島 翔
2014年にウェブデザイナーとして入社。
デザインやコーディングを経験した後、主に入札の提案書作成や官公庁案件のディレクションを担当するようになる。リソース状況によっては制作を一人で対応することも。
ウェブアクセシビリティを継続的に学習・取り組み中。
趣味は読書、苦手なものも読書。
個人プロフィールページ

株式会社ぺいじず's job postings

Weekly ranking

Show other rankings