あれから2年
2024年3月、僕が書いた記事は「未経験からITの世界へ挑戦」という内容でした。
あれから2年。今の僕は、インターネット上のサービス(Webサイトやアプリ)を安定・安全・高速に動かすための製品を扱いながら、企業向けのエンジニア技術支援を担当しています。設定変更対応・トラブルシューティング・セキュリティ対応に加えて、最近では新人研修として自分の知識・経験を伝える役割も担うようになりました。
入社前、この仕事では「決まった手順のないケースバイケースな対応が求められることもある」と聞いていました。本当に大丈夫なのかと不安だったことを今でも覚えています。
当時の僕が今こんな仕事をしていると聞いたら、「え!そんなこと本当にやってるの?」と思うでしょう。でも、変わったのは仕事だけじゃありません。
入社当時の研修を振り返って
研修で一番きつかったのは「知らない言葉のオンパレードだった」ことです。
IPアドレス、ルーティング、スイッチ、デフォルトゲートウェイ——ひとつの言葉を調べたら説明の中にまた知らない言葉が出てくる。「辞書を辞書で引く」感覚でした。
それでも研修中は手順通りにやって「できた」こともたくさんありました。できると楽しい。楽しいと少しずつ読み解けてくる。断片的に覚えていた言葉同士がつながり始めて深く理解できるようになる。その繰り返しでした。
その感覚が現場でも続いていきました。2年目、3年目と経験を積む中で、取引先のエンジニアに対して「問題の本質はそこじゃないと思います」「こういう運用だとリスクがありませんか?」と踏み込んだ意見が言えるようになっていた。気づけば、対等に議論できるようになっていました。
給与交渉のリアル
未経験で入った僕が会社に対して「給料を上げてほしい」と言うと驚く人もいると思います。交渉しようと思ったきっかけのひとつは、目に見えて増えた「数字」でした。
対応件数が増えるにつれて現場の担当者から評価もいただき、手順書の作成など業務の幅も広がっていきました。「これはもう少し考えていいんじゃないか?」と思い始めたのが去年あたりのことです。
会社に伝えるとき悩んだかというと、実はあまり悩みませんでした。逆に「何をどうすればグッと上がりますか?」と素直に聞きました。
生意気かもしれませんが、このあたりはアルバイト時代の経験がいきてると思います。
現場側の担当者は「もっと仕事を振るよ」というスタンスで答えてくれました。でも「予算として厳しい」ということでした。技術力の話ではなく、予算の話として。
正直、転職も考えました。他のところで話を聞いたりもしました。
でも、自社から提案をもらったとき「寄り添ってもらえている」と感じました。確約ではなかったし、念書を書いてもらうような話でもない。それでも、思いをちゃんと出してくれた。それに応えたいと思い、残ることを決めました。
そんな経験を経て今、転職を迷っている人に伝えたいことがある。
「IT業界への転職を考えているけど、難しそうで踏み出せない」という人へ
入社前の自分と今の自分
今振り返ると当時はやっぱり「子供だったな~」と思います。
アルバイト時代は、売り場作りや自分のやりたいことに積極的に取り組んで評価してもらい、給与交渉もしていた。「やればできる」という自信はあった。でも、社会人としてのビジネス感覚が全然わかっていなかったなと。
ITの知識も経験もない状態だったのに今はお客様(総合エンジニアリングサービス業大手)と一緒に働きながら同じレベルで業務に携わっている。