ケノビ社のバックオフィスチーム部長の矢嶋さん。温和に受け止める心強い存在がチームを支えています。これまでのご経験から、ケノビ社に入社してから振り返るの仕事のスタンスや仲間たちへの想いについてお聞きしました。
目次
これまでのキャリアから一転、スタートアップへ
子育てを通して学んだ仕事のスタンス
さいごに
これまでのキャリアから一転、スタートアップへ
ー 矢嶋さんの役割や業務内容を教えてください。
矢嶋:
ケノビ株式会社とグループ会社全体の人事・経理・総務、法務業務を担当しています。人事労務の業務がメインで、給与計算や勤怠の管理、経理は補佐として支払業務と店舗の現金管理をしています。その他に、管理システムやツールの整備、行政等の申請時のサポートなどを行なっています。
ー ケノビの入社背景を聞かせてもらってもいいですか。
矢嶋:
はい。私は入社前は事務の仕事が多く、大学や本屋さんの事務、あとは、料亭の予約管理、ECの発送業務などをしていました。子育てによるお休み期間ののち、だんだん子育ても手が離れてきたのでまた働きたいなと思って、ある程度融通の利く近辺で事務仕事を探していたところ、今の会社を見つけて週2~3日から始めてみようかとスタートしました。
ー 子育てをしながら仕事をすると、仕事の探し方のポイントはありましたか。
矢嶋:
家族の体調などに左右されてしまうことはよくあることだと思います。元々うちはその辺りは安定していて、それはすごくありがたいなと思っています。学校の行事に時間を抜けて参加したり、必要な場合は在宅で仕事することも許容して頂けているのも助かります。
ただそれだけではなくて、私、一応アルバイト雇用の枠にはいるんですけど、人事労務の部署でいくと部長のポジションになるんです。立場上不安を感じることもあるのですが、代表の中野さんから「信頼してるから、失敗してもいいから思うようにやっていいよ」とまめに言ってもらえるので、安心して働けているところはありますね。
ー そう言ってもらえるのは心強いですよね。
矢嶋:
うん、「間違ってもいいんだよ」とこの年で言ってもらえるのは少し助かります。私は30代が子育てで丸々抜けてるので、ちゃんと順番を踏んで責任感が培われるような仕事の働き方ができてないんですよね。「私なんかがこんなことしていいのだろうか」と思うことは結構あるんですよ。でも自分の経験も踏まえた判断で大丈夫だと言っていただけているところがやりがいに繋がっています。
ー 子育ての経験も仕事に繋がってるんだろうなと感じます。
矢嶋:
たしかに、家でも一つの会社だという感覚はあります。稼いでくる夫とやりくりする私がいて、子どもたちがすくすくと育つように、家族をマネジメントするみたいな。専業主婦の時はこれは仕事だ!と自分に言い聞かせていました。
私、自分の子どもを幼稚園で育てていたのですが、子どもたちが小学校に上がった時に働いていたので学童に入れたんです。その時に保育園上がりのお母さんたちと出会う機会がすごく増えて、ずっと働いてきているお母さんたちのマルチタスク具合と、適度な手の抜き方が当時結構衝撃で、子育てしながら仕事をすることが楽しいと感じました。
ー 面白い。そういった環境の変化から無意識に働く選択肢が増えてたのでしょうか。
矢嶋:
そうですね、自分もいつかフルタイムで働くことが出来るかもしれない!という感覚はありました。「できない」のではなく「していない」だけなのかもしれないと自問するようになりました。いろんなお母さんの形があることを知れたのはいい経験でした。
子育てを通して学んだ仕事のスタンス
ー 実際に入社してギャップを感じたことはありますか。
矢嶋:
今までの割と大きい組織の中に入って、その中の歯車の一つのように業務が決まっていることが多かった環境と比べると、今のスタートアップという形は初めてなので、ゼロから作ることも多く全てが学びになっていると思います。チャットツールが主流で東京や海外に住む方とオンラインでコミュニケーションをすることなども新鮮で。事務仕事もクラウド上でこんなにできることを初めて知り、勉強をしながらやっています。
ー 仕事に対してどういうところが学びにつながっていますか。
矢嶋:
ゼロから取り組むと広い視点で見えるようになるものが増えました。例えば年末調整一つでも、提出をする立場しか経験していなかったけど、提出した先の構造や自分にどう返ってくるかなどが見えるのが楽しいですね。
ー なるほど、一つの業務の目的意識とか、全体像が見えるようになるというのはあるかもしれないですね。
矢嶋:
そうですよね。去年の1年間は初めての経験が多い1年生で、今2年生になったので、前よりかはスムーズにできる。一度経験すると、「こうしたらもっと良くなるかも」と新しい視点を採用してみることができるようになりました。
ー 矢嶋さんは仕事の受け止め方がとてもポジティブな印象です。学びを続けられるのは、なぜでしょうか。
矢嶋:
それこそ、子育てをしたことでいろんなものを諦められる力がついたような気もしますね。自分の力だけでは何ともならないことがこんなにもあるのかと、子育てから学んだので。子育ては自分一人ではできないです。助けを求めてみんなで育てないと無理だし、周りに求めてもいいことも知ったので、同じことをケノビの人ともやって、みんなでよりよくしようと考えることが出来ます。ケノビの人たちは、何かしてあげたくなったり、やってもらえていたりを自然とできてる感じがあって居心地もすごくいいんですよ。
ー 矢嶋さんから見たケノビの人とはどんな人ですか。
矢嶋:
ケノビは、グループ内外の業務がそれぞれに絡んでいるので、自分の業務さえ良ければいいという感じではないんです。連携することが多い中コミュニケーション能力に長けて、意見を出したりお願いしたり、上手にお節介かけることを自然にされてる人が多い印象です。
ー チームで動くためにどういったサポートを意識されてますか。
矢嶋:
その人がスムーズに仕事ができるように、できるだけ事前に整えておくこと。それと、なんでも話せる関係を作っておくことです。管理担当などのポジションの方は自分の仕事の相談を自分の部下たちにはできないじゃないですか。なので私のポジションは逆に気軽に相談しやすいと思うんですよね。私もその意見から改善点に気づけますし、相手の話を聞いた上で、自分も意見を伝えたりしています。
ー チームのフォローを気に掛ける一方で、やりすぎてもいけないというバランスを上手くこなされている印象です。
矢嶋:
そうですね。それも失敗経験からで、自分の子どもたちには、「なんでやらないの!」と言ってしまうんですよね。自分が「こうしてほしい」という気持ちがすごくあるから不満で。そうなると子どもたちに「やりゃあいいんでしょ」とぶすっとした顔をされる。
これが仕事として考えたときに、「はいはい。言われたことだけやっときますよ」という関係性になっていくと、いい雰囲気にはならないと思う。
子供がいつか独り立ちするように、私がいなくても会社が回ることが目標です。
ー すごい。
矢嶋:
家では大失敗続きですけどね。
さいごに
ー 一緒に働くとしたらどんな人と働きたいですか。
矢嶋:
どんな人でも新しい風になると思います。いろんなチームのハブ的な立場にはなると思うので、引っ張っていってくれる人も、一歩引いてどっしり構えて見守ってくれる人も必要だろうなと思います。ケノビをどんどん大きくしようと企んでいることを面白がって一緒に考えてくれる人がいいですね。バックオフィスの知識や経験がある方はなお心強いです。
ケノビを大きくするために、一緒に考えながらみんなで変化を楽しみ合いたいと思います。私ももっと頑張ります!
【話し手】矢嶋:バックオフィス担当
【聞き手】宇都宮:広報担当