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パトスロゴスでは、問題解決能力に優れた人材を育成するため、採用後の研修期間に「問題解決能力発掘プログラム」を導入しています。この通称「問プロ」を乗り越えて各部署に配属された2024年4月入社の9名のうち、今回は本巣 智央、杉野 遥、谷川 芽生さんの3名にインタビューしました。
<話者プロフィール>
「Combosite人事・給与」共創ブリッジ開発チーム
本巣 智央
2024年4月入社。大学時代に人材派遣関連会社を起業した経験をもつ。前職では、不動産業界で投資用不動産の営業を担当。IT業界の未来に可能性を感じ、未経験でも開発ができるパトスロゴスに転職。
HR共創プラットフォーム「Pathoslogos」UI/UX開発チーム
杉野 遥
2024年4月入社。新卒でIT企業に入社し、人事総務労務部門にてバックオフィス業務全般を5年ほど担当。裏方として現場を支える中で、ソフトウェアを作るスキルは女性のキャリアにおいても強いと実感する。未経験でもエンジニアになれる会社を探してパトスロゴスに転職。
「Combosite人事・給与」の導入コンサルティングチーム
谷川 芽生
2024年4月入社。議員秘書、金融リサーチ会社を経て、各界のエキスパートと接するなかで、自分も専門性やハードスキルを持ちたいと考えるようになる。自分の力で挑戦したいという思いから「問題解決能力発掘プログラム」に魅力を感じ、パトスロゴスに転職。
入社の経緯
――まずはみなさんに、パトスロゴスに入社するに至った経緯をお聞きしたいです。
本巣
僕はまず、大学時代に先輩と一緒に人材派遣関連の会社を起業しました。ただ、大学4年の9月頃に倒産してしまい、追い込まれた状態で不動産業界に飛び込みました。投資用不動産の営業はやりがいもありましたが、もともと2年ほどで転職を検討するつもりでした。2~3ヶ月かけて調べるなかで、IT業界にはニーズや将来性があるし、自分でゼロから作れるスキルは強いと思ったので、「未経験で開発ができる会社」を探してパトスロゴスに入社しました。
――杉野さんはいかがですか?
杉野
私は、実は新卒のときに入社3日前に内定取消しをされてしまって。半年後、ご縁があったIT企業に入社し、人事総務労務部門で給与・社会保険・勤怠管理などのバックオフィス業務全般を5年ほど担当しました。ソフトウェアを開発・販売するIT企業だったこともあり、開発のスキルを持っている人は転職においても幅が利くというのを、人事担当として間近に見ていたので、女性としてのキャリアを考えたときに手に職をつけたいと思ったんです。社会人歴が長くても未経験でもエンジニアができる会社を探し、当たって砕けてみようという気持ちでパトスロゴスに応募しました。
――IT企業の人事部にいたということは、当時から、パトスロゴスが解決したい課題について共感はありましたか?
杉野
はい、期待しかありませんでしたね。前職で私が使っていた給与のシステムもあまり使い勝手がよくなかったので、「私が今、このシステムを使いたい!」と思っていました。特に、「HR共創プラットフォーム」の他のSaaSとつなぐという観点は、人事を担当していた身としては「そんな夢のようなシステムがあるの? 毎日手打ちでコピペしなくていいんだ!」と感動しました。
――谷川さんはいかがですか?
谷川
私も、半年ほど府議会議員の秘書をしていたのち、金融リサーチ系の民間の会社に入社し、3年ほど勤めました。投資家への情報提供や講演の企画などをして、専門家の方たちをつなぐという仕事でしたが、エキスパートの方々の経歴を拝見して、私も専門性やハードスキルを持ちたいと思うようになりました。パトスロゴスは自分でチャレンジできるのが魅力的で、特に「問題解決能力発掘プログラム」込みの求人というのが、すごく輝いて見えました。
――前職までIT業界とは関わりがなかったところから、エンジニアというハードスキルを身につけたいと思われた理由は何でしょうか。
谷川
IT業界やエンジニアに絞って転職活動をしていたわけではなく、広く業界を見ていたなかで「この会社面白そう、カッコイイ会社だな」と思いました。パトスロゴスの掲げるビジョンから、「今の日本の人事業界にはこれが必要だ」というアツさが伝わってきたんです。会社としての最終ゴールに共感し、応募しました。
パトスロゴスの「問題解決能力発掘プログラム」とは
――ここからは、みなさんが受けられた「問題解決能力発掘プログラム」についてお聞きしたいです。
本巣
研修と呼ばれてはいますが、講師の方や先輩方が手とり足取り丁寧にというようなものではなく、具体的なレクチャーは一切ありませんでした。すべて自分自身で考え、ネットで検索したり調べたりしながら、トライアンドエラーを繰り返す毎日でした。同期も同じ部屋にはいますが、与えられた課題について話し合うことは禁止されていて、自分との戦いでした。
――2024年入社のみなさんには、具体的にどのような課題が与えられたのでしょうか?
本巣
課題は3つです。1つ目は「計算機を作ること」。四則演算が問題なく計算でき、小数点第8位から10億まで、一般的なスマートフォンに入っているような電卓を作るというものでした。2つ目は、課題1で作った計算機をグレードアップさせること。計算履歴の表示、PDF出力、よく使う計算式のお気に入り保存などです。
杉野
あとはユーザー認証、いわゆるログイン機能ですね。「5+2」と入力した後にページを離脱し、戻ってきた場合も「5+2」と表示されているような機能です。
本巣
3つ目の課題は「課題管理アプリ」を作ることでした。要件は何も決まっておらず、「こんなアプリを作ります」というカタログを作って提出します。カタログへの評価をもとに、実際にアプリを作るという課題でした。研修期間は3ヶ月で、だいたい1ヶ月に1つの課題を進めていきました。
杉野
しかも、1つの課題に対して3回までしか提出できないという制限がありました。その3回の提出で完成できなければ、配属されないんです。
――それぞれの課題で、何が一番大変でしたか?
谷川
「正解がない」ことが一番大変でした。提出後はフィードバックをもらえますが、それまでは完全に孤独でした。一人きりだし、思考が全部自分の中で閉じているので、疑心暗鬼に陥りながらやっていました。配属された今は困ったことがあれば相談したり教えてもらったりできるので、上司や同僚がいることがすごく心強いです。
杉野
私は「3回しか提出できない」という制限が精神的にキツかったですね。3回提出しきったら終わってしまうし、かといって期限内に提出が間に合わなかったらそれもおしまいだし……完璧なものを作るのは難しいので、自分の中での「区切り」を見極めるのがすごく大変でした。
本巣
僕は最初の2~3日が一番つらかったです。最初に「このツールをダウンロードしてください」とだけ言われましたが、初期設定も環境設定もほぼ教えてもらえませんでした。わからないことが多すぎて、何を調べていいかもわからないのに、同じ部屋にいる同期がパソコンでカタカタ打ち込んでいる音は聞こえてくる。僕だけ何にも進んでいない、という状態のメンタルが一番キツかったです。
――その状態から、どうやって課題に取り組んでいったのでしょうか?
本巣
僕は、ネットでキーワードを調べることから始めて、一つひとつ見ながら、とりあえず全部書いてみました。いわゆる「写経」ですね。書いて、開いて、動かしてみて「できた!」を繰り返しました。ただ、Angularについては調べてみてもあまり情報が出てこなくて。調べて書いてみたコードをそのままAngularにもっていっても、当然エラーだらけでうまくいかない。それをひたすら調べて調べて……という感じで進めました。
「問題解決能力発掘プログラム」を乗り越えて思うこと
――大変な研修を乗り越え、各部署に配属された今、振り返って思うことはありますか?
本巣
研修が終わったときは、「もう何でも作れるぞ」と思いました。ただ、実際に配属されてみるとまったくそんなことはなくて。プロダクトのコードの実物を見ても、まだまだ理解が及ばないところがあるので、コードを書いているみなさんは相当すごいなと日々感じています。
杉野
私は、研修後のリアルな第一声は「ああ、生きてる。私、ここで働けるんだ!」でした。この研修は、9人いたら9人9色で、使った技術や学んだことはもちろん、完成したものも本当に多様でした。研修中は学んだことをきちんとインプットする余裕もなく、がむしゃらに壁を突きやぶっていく日々でしたが、そのおかげで精神的には強くなりました。
谷川
私も、研修を通して精神的に強くなったと実感しています。コンサルタントとして配属になったので直接コードを書いているわけではないのですが、製品導入時に「こういうツールを作ったら、きっとお客様が使いやすいだろうな」というのを設計する場面は多いです。あの研修で、自分の思考における癖や甘さが洗い出されたと思っています。
――逆に、研修の「ここは楽しかった」という一面はありますか?
本巣
僕は、自分で作ったアプリで動かないことも多かったんですが、その時のバグの修正がけっこう好きで。自分で「ここだ!」と見つけて、試して、直った瞬間、問題を解決できた、ということがすごく気持ちいいんですよね。
谷川
たしかに、作ったものが実際に動いたときの感動はありますね。
本巣
言い表せない気持ちですよね。
杉野
たしかに、そういう小さな喜びを大切にできる自分も好きになりました。私は今、フロントエンジニアをしていますが、最終課題は自由度が高かったので、使い手の気持ちに立ったUI/UXに特に力を入れて作りました。そういう自分の好きな部分を新たに発見できて楽しかったです。
パトスロゴスに向いていない人、おすすめしたい人
――パトスロゴスは経験や前職を問わずに採用していますが、とはいえ「こんなマインドの人は向かない」というのはありますか?
本巣
自己管理能力がない人、自立していない人は向いていません。課題を自分で解決する必要があり、頼れるものがないので、人に助けてもらうのが当たり前という方だとメンタル的にキツいと思います。
谷川
たしかに、メンタルが折れやすい方には向かないですね。私も折れやすいタイプではありますが、本当の意味で折れてしまうことはありません。むしろ、研修を通して「自分はこういうところに気をつけるべきだな」という発見がありました。実際に配属されてからも壁にぶち当たっていますが、一度骨折した骨がより強くなるのと同じで、あの研修はちょうどいい助走期間だったのかもしれません。
――みなさんはそれぞれエンジニア未経験で入社されましたが、エンジニア経験がある方だとアドバンテージはありますか?
杉野
いえ、多少のエンジニア経験があっても、それだけではあまりアドバンテージにはならないと思います。コードが書けるというスキルはあまり重要ではないですし、逆に自尊心をバキバキに折られてしまう可能性もあります。
――例えば、1~2年程度のコード経験があったとしても、やったことがない課題に対してノーヒントで取り組めるかどうかということですよね。本巣さんのように、学生起業をしてゼロイチでサービスを作った経験なんかがあれば、アドバンテージになりそうです。
最後に、「こういう方にはパトスロゴスをおすすめしたい」というのもお聞きしたいです。
谷川
「背伸びしたい人」ですね。当社のプロダクトに共感し、興味があるのであれば、パトスロゴスは背伸びをするのに良い環境です。背伸びって、ヒールを履くのと同じだと思っていて。普段履かない人がヒールを履くと足をひねったり転んだりしますが、慣れればしっかり自分の筋肉で立てるようになります。自分が今持っているスキルだけで満足しているのは、楽なスニーカーで歩くのと同じで、良い筋肉はつきません。それって「背伸びするときの努力」と似ている気がします。
杉野
私がそうだったんですが、「一回自分を大きく変えたい」と思っている方におすすめしたいです。人事総務で5年間積み上げてきたところからエンジニアに挑戦すると決めたときは不安もありましたが、挑戦した方が人生面白いと思ったので応募しました。「私ならいけるっしょ!」という気持ちも少なからずありましたね。
――そういう、ある意味での「根拠のない自信」もあったほうがいいですよね。
本巣
そうですね。僕も正直、「いける」と思って応募しました。あとは、追い詰められてもポジティブでいられる人におすすめしたいですね。同期にもいるんですが、本当に追い込まれたときに「気持ちいい~!」って言える人。本心でどう思っているかは別として、逆境を乗り越えられるメンタルの強さ、自分が置かれている状況を冷静に判断できるポジティブさは大事です。落ち込みすぎず、変に考えすぎない人は向いていると思います。ぜひ応募してください。