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自分の「やりたい」の源を追求する ~コンサル志望の私が、エンジニアの仕事に魅せられた理由~


きりちゃん
東京外国語大学 言語文化学部卒業。2020年、新卒でオープンリソースに入社。金融業界の保守業務を担当後、2024年1月からグッドルームのwebシステムの開発に携わる。趣味はゲーム、読書、料理、コーヒー、散歩。


お客様が抱える課題のボトルネックを解消できる仕事を求めて

ーまずは、これまでの経歴を教えてください。

大学では言語文化学部に所属し、モンゴル語を専攻していました 。2020年に卒業し、新卒でオープンリソースに入社。最初の配属先ではクレジット会社の決済システムの保守(※1)業務を3年ほど担当しました。

その後2023年10月から、PCI DSSというクレジットカード業界の情報セキュリティ基準の更新に携わりました。具体的には、PCI DSSの年次更新によりセキュリティ要件が変わったため、新たな要件に準拠するためのタスクを管理・実行したり、脆弱性管理の仕組みを構築する仕事です。

2024年1月から初めて開発業務に携わることになり、グループ会社のグッドルームのリノベーション事業部が使うwebシステムを構築しています。また、今年の春は約2か月間、新入社員研修の一環として、2か月間にわたりプログラミングなどの基本的なITスキルを学ぶ技術研修のオーガナイザーも担当しました。

  • (※1)保守…既存のITシステムの不具合修正や機能追加を行い、より良いシステムへと改善する業務。

 


ー言語文化学部ご出身とのことですが、就職活動では当初からエンジニアを志望されていたのでしょうか。

いえ、もともとはコンサルタントを志望していました。職種に対する拘りというよりは、お客様の「やりたくてもできないこと」のボトルネックを解消できるような仕事をしたいと考えていて、それに合致するのがコンサルタントだと考えたからです。

一言でコンサルタントと言っても様々ありますが、特にジャンルは決めていませんでした。ですが、当時はちょうどIoT(※2)が普及しはじめ、世の中的にもITへの関心が高まっていた時期。私自身も興味を惹かれていたため、ITコンサルタントを中心に選考を受けていました。

  • (※2)IoT…「Internet of Things」の略で、 私たちの周囲にあるものがインターネットにつながる仕組みのこと。

 


コンサルもエンジニアも、根底の部分は変わらなかった

ーそんなきりちゃんが、エンジニアを志し、オープンリソース入社に至ったのは、どのような経緯があったのでしょう。

エンジニアを志したのは、面接官にITコンサルタントのお仕事について伺ったことがきっかけです。ITコンサルタントとは、ITを活用して企業の課題を解決する専門家ですので、当然、開発現場への深い理解が必要とされます。しかし実情としては、開発の知識や理解が不十分な方も多く、その結果お客様とコンサル間で合意したものが実現できずに再度コンサルティングをし直すなど、手戻りが発生することが多いということを教えていただきました。

開発現場のことを知らないコンサルタントが多いならば、自分はそれを経験し、よく理解した上でコンサルタントを目指したほうがより活躍できるのではないかと思い、エンジニアを目指して就活をリスタートすることを決めました。



そして、オープンリソースとの出会いは、スカウトをいただいたこと。そこで初めて社名を知り、どのような会社なのかを調べ進める中で、ビジネスに共感できたことが入社の決め手です。

オープンリソースでは、標準化を推進しています。標準化とは、ビジネスや業務のプロセスをあるべき姿から描きなおし、属人的ではなく標準的なものとして最適化すること。これにより、低コストで短納期、高品質なソリューションの安定的な提供が実現するのです。私はコンサルを目指していたということもあり、標準化することの難しさは事前に勉強して理解していました。だからこそ、社員数200名規模の会社が、そんなに難しいことをやってのけているのか、という点に驚きましたね。

それこそ、自分で1から10まで説明できるくらいにお客様の業務への理解を深めなければ、標準化は実現できません。この会社は、そのくらい本気でお客様に親身に寄り添っているのだと思い、強く惹かれるものがありました。



ーコンサルからエンジニアに就活の進路を切り替えたとのことですが、実際に入社をしてみて、率直にいかがでしたか?

私の場合、前述のとおり入社5年目で初めて開発業務を経験しています。「まずは開発現場を知りたい」という想いで入社をしたので、最初は正直想定外でした。

ですが元をたどれば、私が開発現場を経験したいと考えたのは、コンサルとして活躍するため。そしてコンサルを目指したのは、お客様の困りごとを解消することで、価値を提供したいという想いが根底にあったためです。そして実際に働いてみると、保守業務においても「お客様の困りごとを解消する」という、私の中で核となる部分が叶えられることが分かったので、やりがいや使命感を持って取り組んでいました

それに保守の仕事は、私に多くの学びを与えてくれました。その1つが、「仕事の進め方」です。例えばシステムに問題が生じたときに、まずは「暫定対応でよいのか、あるいは恒久対応まで必要なのか」といった問題の切り分けを行い、ゴールを設定し、そのための「HOW」を考えるなど、この先どんな仕事に携わっても活かせる「仕事の進め方」を、保守業務を通して自分の中で標準化することが出来たのは、私にとって大きな財産です。




保守業務を通じて標準化できた「仕事の進め方」を活かし、次なる挑戦へ

ー現在担当している開発業務について、詳しく教えてください。

グッドルームのリノベーション事業部で使用するwebシステムの開発を担当しています。

リノベーション事業部とは、賃貸物件・遊休物件等のオーナー様や管理会社様から依頼を受けて、お部屋のリノベーションを行う事業部です。その際の案件管理やコスト管理等を、これまではGoogle Spread Sheetで行っていたのですが、webシステム化することで業務の効率化や運用改善を図っています。

このプロジェクトでの私の役割は、グッドルームのメンバーへのヒアリング。その結果を踏まえてフロントエンド開発の設計をして、チームに展開しています。

 


ーシステムの開発に携わるのは初めてとのことですが、いかがですか。

本当に大変です!(笑)でも、すべてが新鮮で楽しいですし、勉強になることばかりです。そもそも開発自体も初めてですし、またフロントエンド開発において必要とされるデザイン理論の知識もありませんでした。それに加えて、使用するプログラミング言語も初めて触れるものでしたので、最初は分からないことばかりのスタートでしたね。

ですが、根本的な「仕事の進め方」については自分の中に標準化されたものがあるので、それを活かすことで、初めての開発業務でも一歩ずつ前に進めることができています。例えば今回であれば、「相手が困っている点は何なのか」「この作業は何のためにあるのか」などゴール志向で考えることで、おのずと自分が取り組むべきタスクが見えてきました。

これまでの学びを活かしつつ、新たな挑戦の要素もあり、入社5年目の自分にとってまさに集大成となるようなプロジェクトですね。この先もずっと忘れられない、価値ある挑戦をさせてもらっているな、と感じています。



創意工夫できる環境で得たものが、成長の種となる

ーきりちゃんが考える、オープンリソースで働く魅力とは何でしょうか。

先ほどのお話にも重なりますが、私が「仕事の進め方」を標準化できたように、自分の頭で考える力を身に着けられるのが、オープンリソースで働く魅力だと思います。

というのも、当社では最低限の開発ルールは定められていますが、それ以外については開発者の裁量に委ねられており、コードの書き方1つとっても「どうすれば、よりパフォーマンスが上がるのか」を考えながら仕事をすることが求められます。1から10までやり方が細かく決まっていると、どうしても機械的な作業になりがちだと思うのですが、当社は自分次第で創意工夫できる環境なので、それを成長につなげることができるのだと思います。

もちろん、創意工夫の余地がある分、悩むこともあります。ですが、1on1などを通して上司や先輩に相談しやすい環境なので、周りの方々の支援もあり、これまで乗り越えることができました。1on1は毎回楽しみにしていて、「今月はこれを話したいから、事前に整理しておこう」という風に、頭の中を言語化して整理したり、先輩からアドバイスをもらうための良い機会として役立てています。

 


ー「自分次第で創意工夫できる仕事」といえば、まさに技術研修のオーガナイザーもそうでしたよね。

まさにそうですね。もちろん前年の担当者からの引継ぎもありましたが、より効果の高い研修を実施するために、ゼロベースで考えることも多かったです。今年は20名の新入社員が技術研修に参加したのですが、プログラミングの知識量や研修後の配属先など前提条件が一人ひとり全く異なる中で、何をどのように伝えればよいのか、という点は非常に悩みました。

そこで今回の研修では、単純にプログラミングの知識だけをインプットするのではなく、どの部署に配属になっても応用できる考え方や、壁にぶつかったときに自分で考えて乗り越える力を伸ばす、という点に注力して取り組みました。研修を担当するのは初めてなので手探りでしたが、ゴールを明確に設定したことで、「こんなコンテンツを取り入れてもいいかも」とアイディアがどんどん出てきましたし、最後まで軸がぶれることなく実施できたと思います。

研修というのは成果が図りにくいものではありますが、研修終了後、事業部へ配属された新入社員から「仕事が楽しい」という声が聞こえてきたり、またオフィスの中でイキイキと働く姿を見かけると、役に立てたのかなと嬉しくなりますね。


▲技術研修の初日、研修の概要を新入社員に伝えるきりちゃん。

 

ー最後に、就活生へのメッセージをお願いいたします!

仕事内容ももちろん大事だと思うのですが、「なぜそれをやりたいと思うのか」の部分、つまりモチベーションの源を追求してみてください。そうすると、一見無関係に見えるフィールドでも、皆さんのやりたいことが叶えられる環境が見つかるかもしれません。

自分のペースで頑張ってくださいね。皆さんと将来、オープンリソースでお会いできれば、とても嬉しいです!


きりちゃんのインタビューはここまで。

「分からないことがあると、自分で言語化できるレベルまで理解できるように、とにかく調べる」という彼女。1つのことを突き詰める探求心があるからこそ、エンジニアとしても才能を開花させているのでしょう。

きりちゃんのように、探求心をもって仕事に取り組みたい方は、「話を聞きに行きたい」からぜひお気軽にご応募ください。お待ちしています!

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