オープンリソースが展開する小売DXプロダクト「Redx(リデックス)」。その開発現場では、数多くの若手エンジニアが第一線で活躍しています。
そんなオープンリソースのメンバーのリアルをお届けするインタビュー企画。今回は、入社2年目当時に登場してくれたS.Nさんに、再び話を聞いてきました!
▼S.Nさんが登場してくれた前回のインタビュー記事はこちら
心から良いと思えるものを作る幸せ ~レジのおもちゃに夢中だった少女が、開発者になるまで~(※2023年取材)
あれから3年。大手アパレルや大型百貨店グループへの導入プロジェクトなど、数々の現場で経験を重ねてきたS.Nさん。2026年6月には、オープンリソース史上最短となる入社5年目でのマネージャー昇格を果たしました。
「お客様以上に、お客様の業務に詳しくなる」を信条に駆け抜けた5年間と、その先に見据える未来について伺いました。
今回お話を伺った人
S.Nさん(Redx+選択型SW標準化グループ マネージャー)
2022年、新卒でオープンリソースに入社。POSシステムのテスター、店舗DXアプリの設計や大手アパレル、地方百貨店の導入プロジェクトを経て、大手百貨店グループの「Redx」標準化推進・導入を牽引。2026年6月、入社5年目にして史上最短でマネージャーへ昇格。
「とりあえず詳しくなろう」ーー無心で突き進んだ若手時代
ー前回のインタビューから3年が経ちましたね! 怒涛の経験を重ねて、今年6月からマネージャーに昇格されたわけですが、まずは3年前と現在で「見えている景色や仕事への向き合い方」はどう変わりましたか?
前回のインタビュー時(入社2年目)は、「この機能を作るにはどういう設計がいいだろう?」という、機能単位のミクロな視点で仕事を見ていました。
でも3年経った今は、Redxというプロダクト全体、そしてお客様のビジネス全体を俯瞰して見られるようになりましたね。「この機能を作るかどうか」ではなく、「お客様はどこに本質的な課題を抱えているんだろう?」「なぜこの運用を続けているんだろう?」というところからスタートします。まずお客様の業務を理解する。その上でRedxをどう活用できるかを考える。そんなふうに、仕事の入口そのものが大きく変わりました。
▲前回の取材当時(入社2年目)のS.Nさん。当時は店舗DXアプリなどの設計を担当していました。
ー視座が高まるきっかけは何だったのでしょうか?
一番大きいのは、若手の頃から本当に幅広いプロジェクトを経験させてもらえたことです。
入社当時は正直、何を勉強すればいいのかも分からない状態でした。だからこそ自分の中で一つ決めていたことがあります。それは、「アサインされた領域については誰よりも詳しくなる」ということ。
例えば、最初はPOSシステムのテスト担当でしたが、目の前のテスト業務をこなすだけではなく、自動釣銭機の内部構造や、決済エラーが起こるメカニズムまで徹底的に学びました。
その後、店舗DXアプリ(※小売店で働く店舗スタッフの裏方業務を効率化するためのアプリ) の設計・開発では、発注や品出し、在庫管理といった店舗の裏方業務の知識も身につけました。
また、与えられた仕事だけをやるのではなく、「顧客レビュー(開発中の画面をお客様に見せてフィードバックをもらう会議)を見学したいので、議事録を取らせてください!」と部長にお願いしてミーティングへ参加したり、「このエラーって、なぜ起きるんですか?」と納得できるまで質問したり。
そうやって一つひとつ知識を積み上げるうちに、点だった知識が線につながり、小売業全体を俯瞰して見られるようになった感覚があります。
900ページの業務マニュアルを解読。「お客様以上に、お客様の業務に詳しくなる」
ー現在は標準化推進を担当されていますが、どのようなお仕事なのでしょうか?
お客様が今どんな業務を行っているのかを理解した上で、Redx標準を「物差し」として、今の業務や運用が本当に必要なのかをお客様と一緒に整理するお仕事です。
ただ、「標準機能なので、システムに合わせて運用を変えてください」と一方的に押し付けることは絶対にしません。お客様が長年そのやり方を続けてきた背景には、必ず理由があります。なぜその運用を行っているのか、本当の困りごとは何なのか。そこを丁寧に掘り下げて、徹底的に理解することが重要です。
ー直近では、大型百貨店グループへのRedx導入プロジェクトで象徴的な取り組みがあったと伺いました。
そうですね。そのプロジェクトでは、お客様の業務マニュアルやPOSマニュアルを徹底的に読み込みました。量にすると900ページ以上(!)です。
チーム全員で机を囲んで、「この運用はどういう意味だろう?」「ここ、現場で負担になっていそうですね」と1ページずつ確認しながら読み進めました。
なぜそこまでやるのかというと、相手の業務や運用にリスペクトを持って提案、案件の進行を行うためです。
オープンリソースには、「お客様以上に、お客様の業務に詳しくなる」という考え方があります。相手の業務を理解しないまま運用変更をお願いしても、人は納得してくれません。だから私たちは、まず理解することに全力を注ぎます。
ー現場の理解を深めたからこそ提案できた、具体的な改善エピソードはありますか?
例えば百貨店では、今でも予約伝票を複写式の紙で運用しているケースがあります。顧客名や商品情報を手書きし、店舗控え・本部控え・取引先控えなどを作成する運用です。
私はその説明を受けた時、「紙の伝票、本当に必要ですか?」とお聞きしました。
Redxなら顧客情報や商品情報をレシートへ印字できます。必要な部数もそのまま出力できます。それなら手書きする必要はありません。
もちろん最初は、「今までずっとこのやり方だから」という声もありました。でも話を聞いていくと、皆さんが守りたいのは紙ではなく、「必要な情報を複数箇所へ残すこと」だったんです。
目的を整理してみると、実はレシートで十分だった。結果的に、「確かにその方が楽ですね!」と受け入れていただき、運用変更につながりました。
標準化の仕事は、決して運用を押し付けることではありません。お客様の本当の課題を一緒に見つけて、より良い業務の在り方を共創していくことなんです。
「身の丈なんて、後からついてくる」ーー史上最短昇進の裏にあった、背中を押した言葉
ーS.Nさんは今年6月、入社5年目にしてオープンリソース史上最短でマネージャーに昇格されましたね。打診された時の率直な気持ちはいかがでしたか?
きっかけは大型百貨店プロジェクトの標準化説明を終えた後でした。プロジェクトの打ち上げで上司から、「マネージャーに挑戦してみなよ」と言われたんです。
最初は冗談だと思いました(笑)。でも、その後にいただいた言葉がすごく印象に残っています。
「今回のプロジェクトでは、お客様との会話も標準化の推進も、自分がやるよりS.Nさんがやった方がうまくいく場面が多かった」「だから安心して任せられた」そう言っていただけたんです。
尊敬する上司からの言葉だったので、本当に嬉しかったですね。
ー素晴らしい評価ですね! それでも最初は戸惑いがあったのでしょうか?
はい。先輩方に比べたらまだまだ技術的な知識も浅いですし、「身の丈に合っていない」と思っていました。そうしたら、上司がこう言ってくださったんです。
「身の丈なんて、最初から合っている人なんていないんだよ。少しずつ自分がその器にはまっていくものなんだよ」って。
その言葉に背中を押され、「ここまで評価していただいているのに逃げるのは失礼だな。自分の成長のためにもチャレンジしてみよう」と決意が固まりました。
完璧さを求めるのではなく、「挑戦する意志と成果」に対して若いうちから大きなチャンスを与えてくれる――オープンリソースのカルチャーを身をもって実感した瞬間でした。
自社プロダクトだからこそ味わえる。「作って終わり」じゃないエンジニアの面白さ
ーオープンリソースでエンジニアとして働く醍醐味は、どんな点にあると感じますか?
一番は、お客様とダイレクトに向き合えることです。
私たちは自社プロダクトを持っているので、お客様の業務や課題を理解し、解決方法を考えるところから、導入後のサポートまで一貫して関われます。だからこそ、お客様との距離が近いんです。
実際に店舗研修へ行った際、現場スタッフの方から「使いやすくなった!」という声をいただくこともあります。そういう瞬間は本当に嬉しいですね。
そしてもう一つは、単なるシステム導入ではなく、「お客様のビジネスの成長」そのものに貢献できることです。伝票処理などの非効率な業務を減らせば、販売員の方は目の前のお客様への接客に集中できますし、バイヤーの方はより魅力的な商品を仕入れるためのリサーチに時間を割くことができます。さらに、それらのシステムにかかっていたコストを削ることで、催事やイベントといった新しい施策に予算を投資することだってできるようになります。
私たちが実現したいのは、システムを入れることではなく、「小売業に携わる方々が、本来価値を発揮すべき業務に時間と情熱を注げる環境を作ること」なんです。
若手から圧倒的に成長したいあなたへ
ー最後に、オープンリソースへの応募を検討している読者へメッセージをお願いします!
オープンリソースは、若手にもどんどんチャンスを与えてくれる会社です。でも、それ以上に魅力だと思うのは、壁にぶつかった時にみんなで支えてくれる文化があることです。
私自身もここまで一人で成長してきたわけではありません。困った時は上司や先輩が一緒に悩み、支えてくれました。
だから必要なのは、最初から豊富な知識や特別な才能ではありません。大切なのは、「相手のために考え抜く思いやり」そして、「お客様のためになることをしたい、課題を解決したいという情熱 」です。
「顧客のために情熱を持って向き合いたい」「若いうちからお客様と深く関わり、ビジネスの視点を身につけて同世代よりも早く成長したい」。そんな思いがある方を、ぜひ新しい仲間としてお迎えできたら嬉しいです!
最後に
「POSレジが好きだから」そんな純粋な興味から始まったS.Nさんのキャリア。しかし5年間で積み上げてきたのは、単なるシステム知識ではありませんでした。
お客様の業務を理解しようとする姿勢。900ページのマニュアルを読み込む泥臭さ。そして、「もっと良くしたい」という強い思い。
その積み重ねが、オープンリソース史上最短でのマネージャー昇格につながっています。
お客様以上に、お客様の業務に詳しくなる。その愚直な挑戦は、今日もまた、小売業界の未来を少しずつ変えています。