就職活動をしていると、私たちはつい「どこかに存在するはずの、完璧な“いい会社”」を探してしまいます。しかし、それは幻想かもしれません。本当に大切なのは、「探す」という受け身の姿勢から、「自ら作る」という能動的な姿勢へと転換することです。
断言しますが、誰にとっても完璧な「いい会社」など、この世のどこにも存在しません。どんなに評判の良い会社でも、必ず何かしらの問題や、自分とは合わない部分があるものです。
だからこそ、視点を変える必要があります。
「どこに入るか」よりも、「入った場所を、どうやって自分にとってのいい会社にしていくか」を考えるのです。
働きやすい環境は、会社が一方的に与えてくれるものではありません。
どんなに考えられた会社の仕組みやルールも完璧ではありません。
もっと言えば、自分にとって最高に都合のいい会社はないし、自分にとって最高に都合のいい人が揃っている組織もありません。
「働きやすい良い会社」とは、そこで働くあなた自身が、主体的に関わりながら創り上げていくものだと思います。
良い人間関係を自分の手で築き、受け身ではなく主体的に仕事に取り組み、問題があれば文句を言うだけでなく改善のために自分から行動する。
こうした日々の積み重ねによって、どんな職場も「自分にとっての良い会社」に変えていくことは可能です。
自分の働き方と考え方で、環境はいくらでも変えられる。
この当事者意識こそが、充実した社会人生活を送るための鍵となるのです。