はじめまして、有限会社 谷川クリーニング社長の谷川祐一です。
これから社会に出る学生の皆さん、あるいは「このままでいいのかな?」と転職を考えている若手の社会人の皆さん。就職活動って、正解を探すゲームみたいで、息が詰まる時がないでしょうか?給与・待遇・福利厚生…そんな「条件」のようなものばかりを眺めていると、本当に大切なことを見失ってしまうかもしれません。
このブログシリーズでは、僕自身が経験してきたたくさんの失敗・・・それも、笑っちゃうくらい壮絶なしくじりの数々・・・を通して、仕事や人間関係、そして人生そのものについて考えてきたことを、ありのままにお話ししていこうと思います。
僕は、他の皆様のように「デキる経営者」とは程遠い「しくじりが多い社長」でした。でも、そんな僕だからこそ、伝えられることがあると考えております。このシリーズが、あなたが自身にとっての「良い会社」や「良い働き方」を見つけるための、ささやかな、でも愉快なヒントになれば、こんなに嬉しいことはありません。
シリーズ1:僕が「しくじり社長」になるまで
1. 理不尽だらけの少年時代と「モテるための修行」
誰にでも、自分の性格や価値観の「根っこ」になったような原体験があるものです。僕の場合、それは強烈なコンプレックスと、それを乗り越えようとした少しだけ(いや、かなり?)ズレた努力の物語でした。
僕は、昭和の映画から飛び出してきたような、理不尽で厳しい父親のもとで育ちました。家にいると毎日「お前はダメだ!根性なし」と怒鳴られ、殴られ、蹴飛ばされるのが日常。台所に立とうものなら「男が台所に立つな!」と怒鳴られ、ケンカに負けて泣いて帰れば「全員に勝つまで帰ってくるな!」と家から叩き出される。そんな環境で育った僕は、全く自信のない、めちゃくちゃ暗い少年でした。
一番の楽しみだったサッカーも、勉強があまり得意ではなかったために「世間体」を気にした母によって、ある日突然取り上げられてしまいました。そんなわけで「自分の人生がうまくいかないのは、全部両親のせいだ!」そう信じて、子供の頃は一刻も早くこの家を出ることだけを夢見ていました。
さて、高校を卒業して、念願叶って東京の大学に進学し「これでバラ色の人生が始まる!」と意気込んだものの、現実は甘くはありません。親元を離れても、僕は相変わらず人とうまく話せず、友達もできず、孤独なままでした。そこで初めて、愕然としたんです。
「自分がうまくいかないのは、親のせいじゃなかった。全ー部、自分自身の問題だったんだ!!」と。
この事実にショックを受け、「もう死んじゃおうかな・・・」とまで考えた人生のどん底で、僕は一つの決意をします。「もうこんな人生は嫌だ!この大学4年間を『女の子にモテる修行』だけに使い、必ず生まれ変わる!」と。体を鍛え、お笑いを研究してトークを磨き、ファッション誌を読み漁り、モテる人の一挙手一投足を真似する…文字通り、血の滲むような努力の結果、1年後には別人になり、驚くほどモテるようになりました。
しかし、ここからが僕の「しくじり」の本番です。「モテる」という「手段」が「目的」になってしまい、いざモテるようになると、今度は「本当の自分」を知られるのが怖くて、誰とも深いお付き合いができなかったのです。この失敗から、僕は人生の早い段階で大切なことを学びました。「見た目や条件を変えても、内面の問題は解決しない」そして「自分の問題は、誰のせいでもなく、自分自身のものなのだ」と。
この不器用で必死だった自己変革の試みは、僕が社会に出てからのキャリアに、思いもよらない形で繋がっていくことになります。この外見だけを取り繕おうとする浅はかな経験は、見た目を整えるだけでは人が満たされないことを知る、最初のレッスンだったのかもしれません。