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社員インタビュー No.003

「良い社内環境を作る秘訣はエイジレスなコミュニケーション。 努力に勝る情熱を注ぎ、スキルを磨き続ける。」

ー最初に矢島さんの職務内容について簡単に教えてください。

エフェクトテクニカルディレクター(FXTD)として、主にHoudiniというソフトを利用し、ショット制作で対応しにくい技術検証を事前に調査して仕組みを作る仕事をしています。エフェクトというと煙や火とかを想像することが多いですが、Spadeでは街並みを作ることや群衆の仕組みを組み立てるなど幅広いことをやっております。そういった中で少し難しく、事前にやっておかなければならないこと検証したりしています。事前準備の作業が長くあるイメージです。


ーそもそも、入社のきっかけはどのようなタイミングだったのでしょうか。

転職活動をする中で、CG雑誌の募集を見て知りました。実写映画をやっていることに興味を持ち、元々代表である小坂の名前は知っていたので応募しました。他社も受けていたのですが、職種の内容としてエフェクトテクニカルディレクターで応募しているとアニメやパチンコが多く、映画で、しかも実写をやっている会社は非常に珍しかったんです。ジェネラリスト採用しか出ていなかったのですが、チャンスを逃すまいとHoudiniが使用できることを強みにチャレンジしたのがきっかけですね。


ーそのチャンスを掴み現在はCGチームへ所属されていますが、どのようなチームに感じていますか?

CG制作の現場はとっても静かでシーンとしている現場や和気藹々としている環境など色んなパターンがありますが、弊社の場合は後者のイメージです。騒がしいことはありませんが、コミュニーケーションが取りやすく楽しく仕事ができていますね。そのため、何か疑問があっても話しかけ易いのが有難いですし、社員同士の技術向上に繋がっています。

入社当時はまだまだ規模が小さく、社屋も今のようなビルではなく一軒家のようなところでした。その頃から非常に親しみやすい方が多く馴染み易かったですね。すぐ隣にいたCGディレクターの木川によく相談に乗ってもらっていました。会社的にも丁度Houdiniを導入するタイミングだったこともあり、探りながらやっていたことは今でも記憶に新しいです。その過程が「何か作っている」感じがして楽しく、当時からやり甲斐を持ってやれていましたし、現在もその気持ちは変わりません。僕は現在フルリモートになりましたがコミュニケーションもうまくいっていますし、ニュアンスが伝わりづらいこともありますが、だからといって苦戦していることもないんです。


ー入社してから担当した作品で印象に深く残っている作品はありますか?

「るろうに剣心」ですね。そのときに街並みを作ったことが記憶に残っています。それまで煙などの作業が多かったため街並みを作るのは初めてでした。その技術に詳しい人がいない中で作業していたため、多くを自己解決せねばならず大変だったことを覚えています。また新しいソフトとしてCityEnjineという景観を作るソフトを導入し、Houdiniと連携したのですがメーカーに問い合わせしながら実践していきました。社内の人に聞けば解決するという状況がない中でやったという点で非常に記憶に残っていますね。絶対に失敗できない環境下でヒリヒリしながらやってました。間に合わなければ徹夜で1万軒の家並べようか、とか。笑 膨大な量の家を並べるのもプログラム的に組んで後で修正がきくようにしておかないと大変なんです。完成した時には本当に感動しましたし、達成感がありましたね。


ー作品に携わり仕事をする中でどんなことを意識しているのかお聞かせください。

僕の仕事は、知っている人がいない中でやるので自分で調べて自分で実装する形です。そのため海外も含めて山の様にある情報の中から何が本当に必要かを見極め、シンプルで長く使えてアウトプットや修正がしやすいものをキャッチアップするようにしています。大量の情報に惑わされずに何が本質的に必要なのかを見極めることを大切にしています。


ー業務の中で楽しみを見出すのはどのようなときですか?

考えることが多いので、仕事外でもパッと解決策が頭の中で思い浮かんだ後にPCの前について実装していくときがわくわくします。僕はそれが上手くいこうが、失敗しようが関係ないと思っていて、とにかくチャレンジしてみることの方が大切です。もちろんうまくいくのが一番ですけどね。笑


ー絶えず個人としてのスキルアップにも注力されている矢島さんにとって、今後の業務で実現したいことやそれを実現するために取り組んでいることはありますか?

会社としては美しい環境や環境に馴染むようなエフェクトを作るようなおとなしいエフェクトが多いので、ハリウッドのようなごりごりのエフェクトをやってみたいですね。その為に現在進行している業務とは別に多くの情報に目を通し勉強し、絶えずスキルを上げる努力をしています。


ー圧倒的成長の過渡期に入社されたことで見える個人、また組織としての今後の課題はどんなことでしょうか。

個人としてはアウトプットの効率性を考えています。エフェクトテクニカルディレクターはまだ社内にチームがなく自分一人で考えている状況ですが、これから人が増えてチームができてきたときにチームとしての効率性はなんなのかを今からよく考えていかないといけないと思っています。

組織としてはここ1~2年で急拡大していて、社員それぞれの個人の想いや不満に気付きにくくなってしまうことを懸念しています。その想いに気づいてあげられないといけないと思っているので、会社としてもそこにアプローチできるような社内システムを考える必要がありますよね。

コロナ禍で在宅勤務を導入したことで簡単なコミュニケーションの場が減ってしまった分、どんなアプローチをしていくかというのは大きなキーポイントと捉えています。


ーSpade&Co.の魅力として矢島さんが体感していることはありますか?

人間関係としてはCGチームのリーダーである木川さん含め平均年齢が若いのですが、年長者がリーダーをうまく支える幹となって年長者から新卒までコミュニーケーションをとっている点が非常に良いと思っています。一般的な会社の環境ですと年長者が上長になることで部下が萎縮してしまうような環境を多く見受けてきました。ですが、この会社では年齢層が若いからこそコミュニケーションを上手くとれています。

また、働く環境としては技術的に実現したいことがスピード感を持って承諾され易いところにメリットを感じています。「表現的にこういうことを実現するために◯◯が必要だ」と論理的に要請すれば非常に意思決定が早く、すぐに実現されることを実感する機会が多くありました。無駄なMTGや部会などもないので、効率的な作業時間を確保できているのも強みの一つだと感じています。

僕は元々SEをやっていたんですが、客先で不具合が起きた時に1週間くらいサーバールームにこもってダンボールで寝てたこともあるくらい過酷な環境で気が狂いそうな思いをしていたので、そのせいもあってか今の環境や業務にはなんの不満もありません。笑


ー今後共に働く仲間としてどんな方にジョインして頂きたいですか?

CGでいえばCGが好きということが最重要条件です。今持っている技術は経歴によって変わってきますが、それよりも疑問点に対し人へ聞くことを恥じず好奇心旺盛にどんどん色んなことにチャレンジできる人がいいですね。

会社としては明るく活気のある環境で働けるので、コミュニケーションをとることが好きな方が合うと思います。色んなことにチャレンジできる環境なので、一緒に作り上げていく意識を持っている人とぜひ働きたいです!


インタビュアー 松田萌友

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