株式会社ネストピ
モノづくりに魂を捧げる狂気のゲーム開発会社「株式会社ネストピ」の公式サイトです。
https://www.nestopi.co.jp/
箱崎さん
大学卒、2021年4月㈱ネストピに入社。入社直後は新卒制度の対象者として教育を受ける立場にあったが、約半年で新卒扱いを卒業となりプロクリエイターの仲間として歩合給を受け取る立場に昇格した。
【大学時代から、ゲームを作り続ける熱中の日々。】
ーー本日はよろしくお願いいたします。箱崎さんはネストピへ新卒入社されたと伺いましたが、大学時代はどんなことをされていたのですか?
大学生時代から、主にやっていたのはゲーム作りでした。入学した時から「ゲームのプログラムが書けるようになりたい!」と思っていたので、学内でもゲーム作りができるサークルに迷わず入部しましたね。
その当時からプログラマとしてゲーム作りに携わっていたので、プログラミングで学んだ内容を技術ブログに書いたり、メンバーに対して講座を開くこともありました。また学外では、即売会にゲームを出してみたり、ゲーム界隈で有名なSteamというプラットフォームでゲームを売っていました。
ーー大学時代からゲーム作りに携わっていたとのことですが、そもそもゲームを作る側になりたいと思ったきっかけは何かありましたか?
ゲームは元々好きだったのですが、高校時代にハマっていたスマホ向けRPGゲームがありまして。ある時、友達から「そのゲームはUnityというゲームエンジンで作られているんだよ!」と聞いたんですね。その時に「僕も勉強すれば、ゲームを作れるようになるかもしれない!作ってみたい!」と思ったのがきっかけでした。
そのため、進学先の大学も情報系の学部を選択しました。学部での講義内容では少しプログラミングに触れるくらいでしたが、入部したサークルはすごく規模が大きな組織で。イラストを描ける人もいれば、曲を作る人もいる、もちろんプログラムを書ける人もいる。そんなゲーム作りに恵まれた環境だったので、僕もすぐにプログラミングを学び始めることができました。
ーーサークルでの影響は大きそうですね。その後、就職活動を進めていく際にもゲーム業界に絞っていたのですか?
そうですね、ゲーム業界ばかり受けていました。中でも特に重視していたのは、いわゆる裁量権といいますか、新卒でも進んでゲーム作りに携わることができて、プログラムをガリガリ書ける環境があるかどうか、という部分ですね。
【インディーズという裁量権のある規模感と、高い技術力が入社の決め手に。】
ーーそうして数ある企業の中からネストピへの入社を決められたわけですが、入社の決め手は何だったのでしょうか?
いくつかあるのですが、まずはインディーゲームの会社であるというところでした。就活を通して大きな組織でのゲーム作りについてもお話を伺ったのですが、裁量権があっても積極的に活動しにくそうだと感じて……。ネストピは少人数だからこそ活躍できると思いましたし、その規模感は決め手として大きかったです。
次に、高い技術力を魅力的に感じました。ネストピの選考面談の時に、社員の方が過去に作ってきたゲームを紹介してくださったのですが、「このゲームをそんな短い期間で!」「1人で作った!?」といった、驚くエピソードが多々ありまして(笑)。ネストピでは、高い技術力のある方々がゲームを作っているのだと実感しましたね。
ーーモノづくりにおける裁量権と技術力は、気になるところですよね。
面白いゲームを作るのはもちろんのこと、僕はずっと「いいプログラムを書けるようになりたい!」という想いも強くあったのですが、ネストピは僕が学びたい技術のある環境だと思いました。
あとは選考面談のなかで気づいたことでしたが、インディーゲーム会社は、会社の機能としてやるべきことをちゃんとやりながらも、カジュアルに楽しく仕事ができそうだと感じましたね。制度面に関しても、他社にはない『歩合制』があるのですが、クリエイターが作ったものがダイレクトに評価される、その制度部分への魅力も大きかったです。
ーーネストピへの入社後は、具体的にどういった業務を担当されていたのでしょうか?
まず、入社直後は2週間ほど受託制作のプロダクトを担当していて、ゲーム画面にチャットスタンプを入れたりUI系のプログラムを担当していました。その後は新規プロジェクトに参加したのですが、そこではプログラマ2人で、僕もメインプログラマとして担当しました。
3か月ほど携わっていましたが、その新規プロジェクト自体がいったん終了となりまして。そこから自社タイトルにおける保守・運用・開発を担当してきて、そのまま現在に至りますね。
【認められた背景には、熱意と細かなコミュニケーション、学び続ける姿勢があった。】
ーーネストピのプログラマにはメンター制度があり、長くて数年メンターがつくとお聞きしました。ところが箱崎さんは、たった数か月でメンターから独り立ちのGOサインが出た『スーパー新卒』だと伺っておりまして、そこに至った当時のやりとりについてお聞きしたいです。
お恥ずかしいですが……(笑)。入社後はメンターの方と一緒に業務を担当していたのですが、一定の評価をいただいたと感じたのは、新規のプロジェクトを担当することになった時ですかね。
そこではキャラクターの攻撃部分やゲームのフローなどに、メインプログラマとして携わっていました。その様子をメンターの方も見ていたので、新規のプロジェクトが終わったある日、会議室に呼び出されて、メンター制度から外れる旨を伝えられまして。
以前から「箱崎さんは十分に業務をこなせているから、すぐにメンター制度から外れると思いますよ!」とは言われていたのですが「まさかこんなに早いとは……!」と、正直嬉しかったですね。
ーーそこに至るまでに、箱崎さんが業務の中で心がけていたこと、意識していたことは何かありましたか?
前提として、特に僕が評価されている部分はプログラミングの技術の部分だと思うのですが、新規プロジェクトを担当していた時には「僕がここの技術を引っ張っていくんだ!」という気持ちで取り組んでいましたね。
メンバーもそれぞれ「ゲームを良くしていきたい!」という気持ちがあると思うのですが、だからこそ技術系のことで「こうしたらいいんじゃないかな?」と思うことがあれば、反対意見でもしっかり伝えるということは意識的に行っていました。
ーー「引っ張っていくんだ!」という熱意が素晴らしいのはもちろんのこと、ビジネスコミュニケーションもすごく大切なことですよね。
コミュニケーションは学生時代から意識していましたが、今は初めて会社で働くという経験をしているので。より一層、しっかりとコミュニケーションをとっていこうとは思っていましたね。
具体的には、プログラマの方に対しては細かく僕自身が実装した内容や、発見した不具合を共有した上での改善提案をしたり、頻繁に質問もするようにしていました。
あとは、学生時代から貪欲に持ち続けている「技術を深めたい!」という熱意はポイントかな、と思います。今でも変わらず、毎日欠かさず勉強しているので……。
【いいモノづくりに貪欲な仲間と、チャンスを与えてくれる環境で、技術で支えるクリエイターになりたい。】
ーー箱崎さんが意識して取り組んでいた部分と、技術への強い熱意が評価されたのだと感じました。今後はネストピで、どんな業務やプロダクトを担当したいと考えていますか?
そうですね。これまではクライアントサイドのプログラムのみ担当していたのですが、現在は自社のタイトルで、初めてサーバーサイドのプログラムを担当していまして。
だから今後は新規プロジェクトに入った際にも、サーバーサイドをメインとして技術を深めつつ、クライアントサイドもプログラムをかけるような、フルスタックエンジニアになっていたいと思いますし、学んでいきたいです。
ーー少し抽象的な質問になりますが、箱崎さんにとって『なりたいクリエイター像』はありますか?
前提として、いいゲームを作るためには技術が必要になる、ということは当たり前だと思うんですね。そうしていいゲームを作るために下から支えていく、技術でメンバーを支えていけるようなクリエイターになりたいですね。
ゲーム作りに興味を持つきっかけとなった、高校時代にプレイしていたスマホ向けRPGゲームを見ていても、「技術があれば、プログラミングができれば、人を楽しませることができるんだ!」という感動があったんですよね。だからこそ技術面でも、技術以外の仕様の部分でも、高いレベルのモノを作っていきたいです。
ーー最後に、新卒入社という視点も踏まえて、箱崎さんがネストピに向いていると感じる、一緒に働きたいと思う方の人物像のイメージは何かありますか?
まずクリエイターの側面から言うと、ゲーム作りに熱意があって大好きであってほしいですね。会社のメンバーはゲーム作りがとにかく大好きですし、だからこそ、ただ仕事をこなすタイプの人には、ネストピの空気はあまり合わないのではないかなと感じます。
また、エンジニアの側面から言うと、これは自分が心掛けていることでもあるのですが、プログラミングが生活の一部になっている人に向いている環境だと思います。
実際に、社内管理システムを作るために、専門外の言語をイチから勉強してウェブアプリを作る方がいらっしゃったりするので(笑)。業務以外でも、会社以外でも、プログラミングが生活の一部となっていて勉強をすることが苦ではない、技術を深めていくことに貪欲な人はいいな、と思いますね。
そして最後に、これは僕がすごく感じていることなのですが、入社して1か月経たずに新卒をメインプログラマにするという判断をしてくれるような、そんなことができる会社ってまずないと思うんですよ。若手にもどんどん活躍の機会を与えてくれる、そんな思い切った判断は、インディーゲーム会社だからこそ、ネストピだからこそできる魅力だ、ということをお伝えしたいです。