私たちは、システムインテグレーション事業を中心に、Webソリューション、ネットワークソリューション、アウトソーシングサービス(SES)など、多岐にわたるITサービスを提供しています。「能力」「信頼力」「成長力」を企業理念に掲げ、エンジニアが安心して働ける環境、スキルアップできる環境、社員同士の交流を深める環境の整備に力を入れています。
今回は、代表取締役の石川社長にインタビューを実施。アビリティならではの強みや、「エンジニアファースト」にかける思いなどをうかがいました!
【プロフィール】
石川 圭相:ソフトウェア開発会社にて8年間エンジニア業務に従事したのち、2005年にアビリティを創業。
豊富な請負実績を基盤にSES事業にも注力
―― 石川社長は元々ソフトウェア関連の企業で開発の仕事をしていたそうですね。なぜ会社を立ち上げようと思ったのでしょうか?
大学卒業後、ソフトウェア開発会社に約8年間勤務していました。請負業務を中心に行っていたため自分の適正な報酬も把握しており、一人でもやっていけると考え、個人で独立することに。実際に会社を辞めて独立した先輩も多く、その影響も大きかったですね。その後、先輩の誘いを受けて共同で会社を設立。2005年には後輩と一緒に3名でアビリティを立ち上げました。
――創業から20年が経ちますが、その間に事業内容の変遷はありましたか?
以前勤務していた会社では、医療系のシステム開発に携わる機会が多くありました。そこで培ったスキルや人脈を活かし、当初は医療系企業と取引のあるSIerを中心にアプローチを行い、請負業務を受注。当時は請負業務が約7割、SESが約3割の割合で、約10年間このスタイルで事業を進めてきました。私自身も技術の仕事に取り組みながら、営業や事務も兼務していました。
その後、会社の規模を拡大するため、経営に専念するようになりました。拡大の大きな要因は、優秀な技術者の採用が順調に進んだことです。景気の影響もあり、人材確保がスムーズに行えたのです。さらに、コロナ禍を経てリモートでのコミュニケーションが増えたことで、部署単位での運営と体制を見直し、分業化を進めるようになりました。
請負業務については、以前は入札案件にも積極的に参加し、国土交通省をはじめとする官公庁とも取引実績があります。一方で、私が社長業に専念するにともない、SES事業の割合が徐々に増加しました。現在はSESを中心に、金融、医療、アパレルなど多種多様な業種のお客様に対応しています。
業界内でのつながりを活かし、多様な案件に挑戦できる環境
―― 多種多様なお客様に対応しているとのこと。アビリティならではの強みだと思いますが、なぜさまざまなお客様と接点を持てるのでしょうか?
一番の理由は、ネットワークの広さにあると考えています。営業部隊を中心とした積極的な営業活動はもちろんですが、当社は首都圏ソフトウェア協同組合や日本情報技術取引所に加盟しています。特に首都圏ソフトウェア協同組合では、私が理事を務めています。20年以上の営業努力の結果、何千社にも及ぶソフトウェア業界の関係者と横のつながりを持っていることが挙げられます。
――なるほど、豊富なネットワークが多彩な案件につながっているんですね!
そうですね。毎日たくさんの案件情報が届くので、そのなかから各エンジニアの希望に合った案件をピックアップして紹介できる点が、当社の大きな強みと言えるかもしれません。
――アビリティの経営理念について教えてください。
アビリティの理念は、「ITプロフェッショナルとして能力を磨き続け、お客様とともに成長する」ことです。これを実現するために、「能力」「信頼力」「成長力」の3つを大切にしています。
当社の社名、アビリティ=「能力」は、技術力だけでなくコミュニケーション力も含め、お客様の期待に応えられる力を高めることを意味しています。「信頼力」は、高い技術でお客様の現場に貢献し、信頼関係を築くこと。「成長力」は、常に最新技術を学び続け、社員が成長しながらお客様と共に発展していく姿勢を指しています。
私は、たくさんの人が知恵と努力を重ねてソフトウェアを作っていると思っています。だからこそ、何よりも「人」を大切にしたいと考えているんです。良い人材とチームワークがあってこそ、良いソフトウェアが生まれるからです。
エンジニアが働きやすい環境づくりを推進
――「人」を大切にする姿勢は、まさに「エンジニアファースト」を体現していると思いますが、具体的にはどのような環境づくりをしてきましたか?
当社では主に「エンジニアが安心して働ける環境」「スキルアップできる環境」「社員同士が交流を深められる環境」の3つを重視しています。
例えば、出社している社員がいれば、私から声をかけて一緒に食事に行くことも。営業担当も、電話や月1回のWeb報告会で定期的に進境づくりに努めています。
スキルアップやキャリア支援については、研修制度を用意しています。新入社員研修や1年後の研修は必須で受講してもらい、それ以外にも会社として推奨する研修もあります。資格を取ると一時金を支給したり、資格によっては給与が上がる制度もあります。
また、社員同士のつながりを深めるためにサークル活動や社員旅行も実施しています。一人ひとりの社員を大切に、人材育成に力を入れることで、お客様からも長く信頼される会社を目指しています。
――今後の展望を教えてください。
特定の技術に特化するというよりは、現在の基盤を活かしながら、各社員が力をつけていくことに重きを置いています。そのため、今後もSESをメインに据えつつ、請負業務も拡大していきたいと考えています。現在は大学の入試関連の請負案件も手がけており、部署化を進めながら、さらに案件を増やしていく予定ですね。
請負事業は何より信用が大切です。SESは契約上、時間単位で役務を提供しますが、請負は成果がゴールになるため、お客様の信頼がなければ仕事をいただけません。だからこそ、会社同士のつながりを深め、信用を高めることが事業拡大のカギになると考えています。
現在の請負案件も、当社の社員が信頼を積み重ねて獲得したものです。今後は人材を増やし、信頼をさらに深めていくことが目標です。
エンジニアを大切にする会社。求めるのは自ら能力開発に取り組める人
――アビリティではどのようなエンジニアを求めていますか?
特に大切にしているのはコミュニケーション力です。面接の際も、お客様とのスムーズな会話がイメージできるかどうかを重視しています。報告・連絡・相談をしっかりできる人が、一番求める人材ですね。
技術面に関しては、特定の分野にこだわらず、幅広く採用したいと考えています。もちろん、採用するだけでなく育成にも力を入れているため、仕事をしながら成長してもらいたいと思っています。
――最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします!
当社は今後も人数を拡大しながら、そのときどきの会社の強みを活かして柔軟に成長していきたいと考えています。営業力や横のつながりを活用し、着実に規模を広げ、そのうえで改めて会社のビジョンも明確にしていきたいと思います。
私自身、社員を大切にしたい気持ちが強く、各エンジニアの希望をしっかり聞いたうえで最適な案件にアサインしたいと考えています。自らも研鑽し、能力開発を続けながら、一緒に成長していける方のご入社をお待ちしています!