株式会社アビリティは、システムインテグレーション事業を中心に、Webソリューション、ネットワークソリューション、アウトソーシングサービス(SES)など、多岐にわたるITサービスを提供しています。「能力」「信頼力」「成長力」を企業理念に掲げ、エンジニアが安心して働ける環境、スキルアップできる環境、社員同士の交流を深める環境の整備に力を入れています。
今回は、2021年に新卒で入社し、現在4年目を迎えた若手エンジニアのH.Oさんにインタビュー。ゲーム制作の専門学校からアビリティを選んだ理由、入社後に直面した壁、そして会社の魅力について、率直に語っていただきました。
【プロフィール】
H.Oさん
大学で機械工学を学んだ後、IT業界への興味からゲーム制作の専門学校へ。卒業後、2021年にアビリティへ新卒入社。現在は大学向けのインターネット出願システムの開発・保守に、開発メンバーとして携わっている。
「同じ目線で話してくれた」——数ある企業の中からアビリティを選んだ理由
――はじめに、H.Oさんがエンジニアの道を目指されたきっかけから教えてください。
もともと「ものづくり」全般に興味があり、大学では機械工学を専攻していました。ただ、授業を受けていく中で「自分のやりたいこととは少し違うかもしれない」と感じるようになったんです。一方で、昔からパソコンやインターネットが好きだったこともあり、情報系の分野、特に当時はゲーム開発への関心が強くなっていきました。そこで、大学を中退し、ゲーム制作を学べる専門学校へ進むことを決意しました。
――専門学校での就職活動は、どのように進められたのでしょうか。
学校内で開催される合同説明会に参加するのが主な活動でした。専門学校には、ゲーム会社だけでなく、同じプログラミング技術を活かせるIT企業も数多く説明会に来ていました。その中の一社がアビリティでした。
――様々な企業の説明を聞く中で、アビリティに惹かれた決め手は何だったのでしょうか。
SES(システムエンジニアリングサービス)という事業形態の会社は多く、事業内容だけを見ると正直、他社との違いを見出すのは難しいと感じていました。そんな中で、最終的にアビリティを選んだ一番の決め手は、「人」でした。
説明会を担当してくださった人事相馬さんの方の雰囲気が、とても柔らかく、親しみやすかったんです。私自身、あまり堅苦しい雰囲気が得意ではないので、その方の物腰や話し方から伝わる社風に強く惹かれました。
特に印象に残っているのは、相馬さんが「私も今、皆さんの前で話すのに緊張しています。終わったらホッとしますよ」と、ご自身の気持ちを素直に話してくださったことです。説明を受ける側の学生も当然緊張しているわけですが、採用担当という立場から一方的に話すのではなく、同じ目線に立って、同じように緊張している一人の人間として接してくれたことに、大きな安心感と親近感を覚えました。最初の接点である人事の方を通じて、「この会社は、人を大切にする会社なのだろう」という良い印象を持てたことが、選考に進む大きなきっかけになりました。
1年目の大きな壁。がむしゃらに乗り越えた先にあった、成長と感謝の言葉
――入社後のキャリアについてお伺いします。現在は大学向けのWebシステム開発に携わっているそうですね。
はい。高校生がオンラインで出願したり、合格者が入学手続きをしたりするためのシステムの開発と保守を担当しています。現在はアビリティが直接クライアントから請け負っている、いわゆる「受託開発」のプロジェクトに、開発メンバーとして参加しています。
――上司の方からは「H.Oさんには苦労をかけた」というお話も伺っています。入社してから最も大変だった経験について教えていただけますか?
入社1年目の時が、一番大変でした。当時携わっていた開発の規模が非常に大きく、修正すべき内容も膨大で。それに対して人手が足りておらず、チーム全体がかなり逼迫した状況でした。
私自身、社会人としてもエンジニアとしても1年目。もちろん、まだ複雑なコーディングなどはできず、テスト業務が中心でしたが、それでも納期のプレッシャーは大きく、連日遅くまで残業していました。
――その厳しい状況を、どのように乗り越えたのでしょうか。
当時は、特別な方法があったわけではありません。本当に、目の前にあるタスクを一つひとつ、がむしゃらにこなしていくことしかできませんでした。「とにかく、自分に与えられた役割を全力でやり遂げよう」と。それを必死に繰り返していたら、いつの間にか大きな山場を乗り越えていた、という感覚です。
もちろん、体力的には大変でしたが、この経験は大きな糧になりました。厳しい状況下でも品質を保ち、無事に納品できたこと。そして何より、当時の上司から「遅くまで頑張ってくれて本当に助かった。ありがとう」と感謝の言葉をいただけたことが、何よりの救いであり、大きな自信につながりました。「会社の役に立てたんだ」と実感できた、忘れられない経験です。
アビリティの魅力は「人間関係の良さ」。気軽に相談できる仲間がいる環境
――入社から4年が経ち、大変な時期も乗り越えてこられた今、改めて感じるアビリティの魅力とは何でしょうか。
一番の魅力は、やはり「人間関係の良さ」だと思います。これは入社前に感じた印象と全く変わりません。
一緒に仕事をしている上司や先輩に、高圧的な態度の人は一人もいません。分からないことがあれば、どんなに忙しくても真摯に向き合って教えてくれますし、一緒になって考えてくれます。「この人には話しかけづらいな」と感じる人がいないので、疑問や不安を一人で抱え込まずに、すぐに相談できる。この心理的な安全性が、日々の業務を円滑に進める上で非常に大きな支えになっています。
――お客様先に常駐(SES)する場合でも、その感覚は変わりませんか?
そうですね。私の場合、これまではお客様先に常駐する際も、必ずアビリティの社員が他にいるチームへの配属でした。たとえ物理的に離れていても、同じ会社の仲間がすぐそばにいるという安心感は大きいです。チャットなどですぐにコミュニケーションが取れますし、孤独を感じることはありませんでした。
「頼られる存在」へ。多様な分野で活躍できるエンジニアを目指して
――ご自身のエンジニアとしての強みは、どのような点にあるとお考えですか?
開発のスピード自体が特段早いわけではないと自己分析していますが、その分、一つひとつの作業を「丁寧に、隅々まで」行うことを常に心がけています。開発段階でバグをできるだけ減らし、品質の高いソースコードを書き上げること。これが自分の強みであり、こだわりでもあります。
――最後に、今後の目標についてお聞かせください。
私自身は、今のところマネジメントの道に進むよりも、開発のプロフェッショナルとして技術を突き詰めていきたいという思いが強いです。
現在はWebシステムの開発に携わっていますが、今後は特定の分野にこだわらず、ネットワークやデータベースなど、他の分野の知識も積極的に吸収していきたいです。そして、どのような現場、どのような案件にも対応できる、多角的なスキルを持ったエンジニアになることが目標です。
そのために、会社には資格取得の支援制度などもありますが、正直なところ、どのような制度があるのか少し分かりにくい部分もあると感じています。特に、多くの社員が社外で働いている中で、こうした情報がもっと積極的にアナウンスされ、社員が活用しやすくなるような仕組みがあれば、個人の成長、ひいては会社全体の成長に、より一層つながっていくのではないかと期待しています。