ずっとこの会社を支えてきた人がいます。
RePathとして新しいスタートを切ったあの日、管理部はたった一人でした。給与の支払い、労務の手続き、前の会社からの引き継ぎ、そして鳴り止まない電話。営業が現場で走り続けられたのは、その裏で一つひとつを確実に回してくれる人がいたからです。
管理部の宋さん。
いつも明るく、誰に対しても分け隔てなく接してくれる。困っている人がいれば「一緒にやろう」と自然に手を差し伸べてくれる。そして何より、どんな相手にも、どんな仕事にも、変わらずリスペクトを持ち続けている人です。
営業の数字は目に見えます。
でも、その数字が生まれるまでに、どれだけの「見えない仕事」があるのか。
今回は、事業譲渡から今までを一番近くで見てきたそうちゃんに、管理部の席から見えるRePathのこと、営業メンバーのこと、そしてこれからのことを聞きました。
「売上を作る以外の仕事は、全部管理部の仕事」
―まず、今の管理部でのお仕事を一言で言うと?
なんでも屋さんです(笑)。管理部っていっても、労務、経理、総務、営業事務って色々あるじゃないですか。営業の人の仕事が数字を作ることだとしたら、それ以外の仕事は全部管理部の仕事かな、という認識でやってます。
―一日の中で一番気を遣っていることは?
営業の人たちからのワークフロー申請の処理ですね。
今はワークフローに必ず管理部が入っているから、そこで私が止めちゃうと、営業の人たちのスピードが落ちちゃう。
だからSlackで通知が来たら、他の仕事をしていても中断して、営業の人の申請を最優先にしています。
―確かに、いつも返信がめちゃくちゃ早いですよね。
基本、Slackにかじりついてます(笑)。
「ついに来たか」――たった一人の管理部
―事業譲渡が決まったと聞いたとき、正直どう思いましたか?
「ついにこの時が来たか」ですね。皮一枚でつながっていたものが、ついにちぎれたか、っていう感じ。
でも同時に「やっと」とも思いました。当時は私の業務もしんどかったけど、それ以上に、働いてくれている子たちに何も返せていない、我慢ばかりさせている、っていう申し訳なさがずっとあって。それが終わるんだと思って、ちょっとほっとしたところもありました。
―RePathになるまでの数ヶ月、管理部はそうちゃん一人でした。何が一番大変でしたか?
連絡の嵐ですね。
取引先の方、辞めていった元従業員の方、話を聞きつけた関係のない人まで、「どうなってるんだ」っていう連絡が途絶えなかった。会社の携帯だけじゃなくて、個人のLINEにも電話やメッセージが来ていました。
こっちも言えないことがあるし、厳しい言葉を浴びることもありました。
しかも管理部は私だけだったから、「どうしよう」って相談できる人もいなかったんです。
RePathとして動き出してからも、前の会社の情報を整理しながら引き継いで、労務の手続きもやって。
当時は社労士さんもいなかったし、労務は全然素人。
システムも触ったことがないし、何をどこに提出すればいいのかも分からない。
引き継ぎと立ち上げが重なって、本当に大変でした。
―事業譲渡の日、みんなでご飯に行こうってなったのに、そうちゃんだけ仕事が終わらなくて来られなかったですよね。
そうそう(笑)。結局最後、みんなが事務所に来てくれて、一緒に松屋に行ったよね。
―あの頃「これは乗り越えられないかも」と思った瞬間はありましたか?
ないかも。過去も、今も。「やばい」「きつい」「どうしよう」はあっても、「乗り越えられない」って思ったことは、マジでないです。ピンチはあったかもしれないけど、みんなと一緒ならいけるっしょ、って。
「同じ会社にいるのに、他人同士だった」
―事業譲渡の前と今で、会社の空気が一番変わったところは?
もう全部違いますね。
前はみんな孤立してた感じ。営業は営業だけ、その中でも派閥があったりして、会社のみんなで仲良く、っていう雰囲気じゃなかった。
ソロプレイが多くて、連携も取れてなくて、ギスギスしてた。同じ会社にいるけど他人同士、みたいな。
今は、常に人の声が絶えないんです。部署とか関係なく、言いたいことを言い合える。
狭い事務所だから雑談も聞こえてきて、会話聞こえた人がみんな入ってきてしゃべり出す(笑)。
それに、誰かが「しんどい」「どうしよう」ってなったら、絶対に誰かが「どうした?」「大丈夫?」って声をかける。誰かが休んだら、みんなが「大丈夫かな」って気にかける。みんながみんなのことを気にしてる感じがあって、そこが本当に違うなって思います。
個人で仕事してた会社が、今はみんなで仕事してる。チームになり、会社になったんだと思います。
今のRePathの空気感です。
「仕事で泣けるって、めっちゃいい」――管理部の席から見た営業
―管理部の席から見ていて、営業メンバーの「すごいな」と思うところは?
仕事中毒なところ(笑)。
人材紹介って、すぐに結果が出ない仕事じゃないですか。絶対に入職すると思っていた人が直前で辞退したり、生活の事情が急に変わったり。入職しても、事業所からお金が払われるまでドキドキするし、早期退職のフォローもある。一つ決まっても終わりじゃなくて、手持ちの案件は増える一方なんです。
それだけ頑張って、結局入職しなかった、ってがっかりすることもあるのに、みんな前を向いてやってる。文字通り寝る間も惜しんで。ずっと電話してるし、出社したらしゃべってない時間がない(笑)。
あと、入ったばかりの子たちがロープレでズタボロにされて、泣いてるじゃないですか。仕事で泣けるって、めっちゃいいなって思うんです。
それだけ気持ちがあるってことだから。
今の時代、コスパ・タイパ重視で、そこまで仕事に没頭する人って少ないと思う。結果はどうであれ、涙が出るくらい真剣にやってるのは、本当にすごいことだと思います。
―営業が売上を上げた裏で、管理部が実は支えていることを一つ教えてください。
入社確認と、売掛金の回収かな。
売上って、お金が入るまでが売上だから。帰るまでが遠足と一緒(笑)。
事業所に入職の確認を取って、月末に入金がなかったら「状況どうですか」って状況確認の電話して。会社にお金が入るところまで、ちゃんと追いかけてます。
―営業の人に、もっと知ってほしい管理部の仕事は?
ないです。
売上を作るのは、どうしても営業の人にしかお願いできないこと。だからそこに全力でいてほしい。
管理部ってマイナスをゼロにする仕事だと思ってるから、散らかったものはこっちで拾って片付けます。
強いて言うなら、福利厚生をもうちょっと何とかしたい。社員旅行はまだ難しいけど、まずはお試しで、実費になるけどみんなでディズニーに行く「遠足」とか、企画したいなって思ってます。
目指せ、全員でディズニー遠足。
―印象に残っている営業メンバーとのエピソードは?
事業譲渡が決まった頃、毎日すごく遅い時間まで残ってたのが、私と一人のメンバーのどっちか。どっちが先に帰るか、みたいな毎日でした。
あと、メンバーの結婚式。そのメンバーが、前に一度「辞める」って言ってたんです。婚約者の方が、残業も多くて休みの日も働くような今の会社だと結婚後が不安だ、って。言ってみれば会社のせいで、一組の夫婦を引き裂いてしまうかもしれなかった。
それでも考え直して残ってくれて、この間結婚式を挙げて、会社のメンバーまで招待してくれた。本当に安心したし、本当によかったなって思いました。
メンバーの結婚式。会社のメンバーもお祝いに駆けつけました。
―営業の人たちに「ここだけはお願い!」と思っていることは?
寝てくれ。食べてくれ(笑)。
みんな自分のことは二の次、三の次。一生懸命なのはいいんだけど、体が資本だから。
戦える体がなかったら戦えないじゃないですか。せっかく頑張ってくれてるのに、気がついたら潰れてました、じゃもったいない。
会社の売上のことを考えてくれるのと同じくらい、自分のことも大事にしてほしいです。体調が悪かったら帰って寝てください。
「寝てくれ」、ちゃんと実践中。
「変な人たちの集まりです」
―ここからは、これから入ってくる人に向けて聞かせてください。RePathの人たちを一言で表すと?
変な人たちの集まりです(笑)。
普通そこまでやらんやろ、っていうことをやる人たち。入社した時に「この子、絶対すぐ辞めるわ」「話かみ合ってへんけど大丈夫?」って思った子ほど残ってて、今すごく頑張って売上を上げてくれてる。昔の職歴を聞いたら「そんな仕事してたん!?」みたいな人ばっかり。不思議な会社です。
―変人が世界を変えますからね。
ほんまに、変人は褒め言葉です。
変な人たちの集まりです(笑)。
―「RePathらしいな」と感じる瞬間は?
他人のことを、自分のことのように考えてるところ。
全然仕事の話じゃなくて、誰かのプライベートで「これやばいんですよね」「この手続きしてないんですよね」ってなった時に、全員が「やばくない?」「こうしたらいいよ」って、その子の事情に本気でアドバイスし合ってる。普通、会社ではプライベートって隠すじゃないですか。うちはいい意味でも悪い意味でも、あけっぴろげ。それを見ると、うちらしいなって思います。
「みんなが辞めへんから、私も辞められへんかった」
―前の会社から数えると、今いるメンバーで一番の古株です。ここまで続けてこられた理由は何だと思いますか?
人ですね。今いる子たちのことを、捨てられないなって。
実は、事業譲渡の話を聞かされる前は、本当に辞めようと思ってたんです。もう会社が潰れるだろうなって。退職の話もしていました。
でも事業譲渡をすることになって、その時点で事務処理が分かるのは私だけ。給料の支払いも振込も全部私がやってたから、私がいなくなったらみんなが困る。それに、自分より後に入ってきた年下の子たちが、このしんどい中で残って頑張ってる。だったら、私が辞める理由はないなって。
―当時は毎日タクシー帰りでしたよね。
夜中の1時、2時に帰ってたので、寝るのは3時や4時で朝は9時に出社してました。毎朝起きるたびに「今日は会社行こうかな、飛ぼうかな、どうしよう」って思ってました(笑)。周りからも「その会社早く辞めたほうが良いよ」ってすごく言われてました。
でも、気がついたら会社に行く準備してるんです。自分の仕事は投げ出せないし、最前線で頑張ってる営業の子たちのことも捨てられない。
全員が辞めたら辞めようと思ってたけど、こいつら全然辞めへんやん、って(笑)。
この子たちが頑張るって言ってるなら、私が辞める理由はない。意地と、責任感ですね。気がついたら、今ここにいます。
―この仕事をしていて「やっててよかった」と思えた瞬間は?
営業の子たちに、賞与を払えたこと。
前の会社は、残業代も払ってあげられない、昇給もない、賞与もない。上の人たちの給料は上がるのに、下の子たちはずっと変わらない。自分たちのことしか考えてないような会社でした。
お金が全部じゃないけど、頑張ってる子たちに、ちゃんと形として還元できた。賞与の支払い処理をしてる時、一番興奮しました(笑)。
やっと、頑張ってくれてる子たちに恩返しができたって。もちろん、みんなが毎日寝る間も惜しんで頑張ってくれたからこそできたことです。
逆に、ギリギリ届かなかった子がいた時は悔しかった。もっと売上を立てられるように、私に手伝えることがあったんじゃないかって。
給料が当たり前に払われて、賞与が当たり前に出る。それって当たり前じゃないって、見てきたから知ってる。だから、還元できた時は本当に安心しました。
「スコップで掘った道を、コンクリートで固めていく」
―今の会社の課題を、そうちゃん目線で一つ挙げるとしたら?
「誠実に、紳士的であれ」ですね。
これまでは、とにかく売上を作らなきゃって、荒削りで積み上げてきた。営業のフローはだいぶ整ってきたから、次は一つひとつの案件に、丁寧に、誠実に向き合うフェーズだと思ってます。
売上が上がれば上がるほど、詰めが甘かったところや、知らなかったからこそやってしまったことも出てくる。うちは上場会社の子会社だから、きちんと記録を残すことも求められる。
今までスコップでガーッと掘ってきた道を、これからコンクリートで固めていく。会社としてそういう時期に来ていると思います。
それは営業だけの仕事じゃなくて、管理部の仕事でもある。
営業だけで考えても、管理部だけで考えても意味がない。これからはマーケや採用も含めて、みんなで一つになってやっていかないといけない。
「やれ」って言うのは簡単だけど、できなかった時に一緒にやるのがチームだから。前の会社が真っ黒だったからこそ、今は本当にクリアでホワイトな会社にしたいです。
―そうちゃん自身が、これから挑戦したいことは?
専門性を身につけたいです。
立ち上げから一人で管理部をやってきて、とにかく目の前のことを全部やってきた。労務も経理も総務も営業事務もやってるけど、「何者?」って聞かれると、何者なんでしょう、って。
みんな「そうちゃんじゃないと」って言ってくれるけど、私の仕事って、別に私じゃなくてもできると思ってるんです。資格がいるわけでもないし、長くいて会社の流れを分かってるからできてるだけ。
今は管理部マネージャーの齊藤さんという上司ができて、二人でやれるようになって、少し余裕ができた。だから今まで広く浅くやってきたことを、もう少し深く、専門的な知識を持ってやれるようになりたいです。
「君が今いる地獄は、先輩たちがもう通ってきた地獄」
―最後に、新しく入ってくるメンバーへ伝えたいことは?
まず、寝て食え(笑)。
それと、困ったことがあったら、とりあえず声に出したらいいよ、っていうこと。
うちは人数が少ないから、誰かが「わー」って声を出したら、必ず誰かが「どうしたの?」って来てくれる。不思議なことに、嫌な人がいないんです。
裏で悪口を言う人も、意地悪する人もいない。しょうもない質問でも「知らんよ」なんて言う人はいないから、本当に誰にでも言ったほうがいい。
それに、ロールプレイがしんどいとか、提案がしんどいとか、その子が今感じてる「しんどい」って、先輩たちがみんな味わってきた地獄なんです。同じ地獄を通ってきてるから、絶対に分かってくれる。
だから、苦しい時こそ声に出してほしい。弱いところを出せなくて、何を出すの?って。最初はできなくて当たり前だから。
―最後に、RePathのみんなへ一言お願いします。
寝て、食え!(笑)
あ、ちなみにボランティアで保護猫活動もしています。
身近に保護猫を迎えたい人がいたら、ぜひご紹介ください。笑
たった一人で管理部を背負った日から、宋さんの視線の先にはずっと「頑張っている子たち」がいました。売上を作る人がいて、それを最後まで守る人がいる。RePathのチームは、そうやってできています。
私たちは確実に前進しています。
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