「地域の一員としてできること」
――たつの営業所での認知症サポーター養成講座を受講しました。
先日、たつの市で開催された「公募型認知症サポーター養成講座」に参加してきました。
たつの営業所では、現在60代以上の派遣スタッフの比率が24%。全国的に高齢化が進むなか、特に地方での高齢社会の深まりを日々実感しています。
実際にお仕事をされている60歳以降の方々は、皆さん元気にご就業いただいています。しかし、就業に至らない方の中には、加齢による物忘れが見受けられたり、ご家族から心配されていたりと、さまざまな背景があります。
「この方、おひとり暮らしのようだけど大丈夫かな……」「制度を全くご存じないようだな……」と思う場面も多く、支援の必要性を感じることが増えてきました。
人材サービスを提供する企業として、地域に根差し、人と企業をつなぐ存在でありたいと考えています。共助の視点から、私たちができることを少しずつでも形にしていきたいと思いました。
実は、私の母も現在76歳。4年前に仕事を辞めてから、毎日テレビと過ごす時間が増え、めまいを訴えたり、同じ話を繰り返したり、以前のように外出を楽しむ姿も少なくなりました。
働く世代が一人で介護を担うには限界があります。そして、元気なうちは、少しでも長く社会とのつながりを持ってもらうことが大切なのではないかと感じています。
「自助 → 共助 → 公助」という支え合いの考え方のなかで、私たち自身が“今できることに前向きに取り組む姿勢”が何よりも大事だと思い、今回の講座に参加しました。
講座を通しての学び
今回の養成講座では、以下の3点を目的として学びを深めました:
- 認知症に関する正しい知識を身につける
- 認知症の方やそのご家族を温かく見守り、支援する方法を知る
- 地域で支える応援者(サポーター)としての役割を理解する
中でも印象に残ったのは、「認知症の人にとって、人と関わること自体が治療になる」という考え方です。家庭や職場、友人などとの社会的なつながりが、症状の進行を緩やかにする要素になるそうです。
また、「物忘れ」と「認知症」の違いについても具体的に学びました。
例えば「昨晩、何を食べたか忘れる」のは年相応の物忘れですが、「昨晩、食事をしたこと自体を覚えていない」のは認知症のサインです。
人と関わる機会をつくる、人材会社としての使命
人と関わる機会が治療になるのなら――
私たち人材会社としては、職場での“つながり”の場を提供し続けることが、結果的に地域社会の共助につながると感じました。
65歳定年という枠にとらわれず、70代、80代になっても「働ける」「頼られる」職場を開拓していくことが、私たちの役割です。
ちなみに、サポーター登録シールをいただいたので、たつの営業所の事務所に掲示しました!
ご来社の際はぜひご覧ください。