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幸運は訪れるものか?掴むものか?[社長のコラム]

Photo by Hahaha A on Unsplash

偶然と行動の役割を探ってみる

明けましておめでとうございます
年明けの初詣は皆さん行かれましたか?何か願掛けをしたのではないでしょうか。
私は運があるほうだと思ってる。それは少ない統計だが、周りと比較して。
運は、人生の重要な要素として、成功や幸福の裏側にいることが多い。しかし、その幸運は「訪れるもの」なのか、それとも「掴むもの」なのか。この問いについて、次の仮説を立てた。
「偶然のチャンスは誰にでも訪れるが、それを幸運に変えるかどうかは、準備や行動、気づく力の差で決まる」

さらに、不運が幸運とどのように関係し、それをどう乗り越え、活用できるかについても考察する。具体例を交えながら、幸運の「訪れるもの」としての側面と、「掴むもの」としての側面、不運の役割を明らかにしていく。

1. 幸運は訪れるものか?

偶然性の役割

幸運は「思いがけない偶然」として訪れることが多い。宝くじに当たる、偶然の出会いが人生を変えるきっかけになる、といったことがその例だ。これらは自分の準備や行動に関係なく、突然やってくる「訪れるもの」として理解されがちだ。

宝くじに当たるには、最低限「買う」という行動が必要だが、それ以上の努力や準備は関係ない。しかし「買わなければ当たらない」という事実が示す通り、偶然の幸運を迎えるには最低限の行動が求められる。

例えば、電車の中で偶然隣に座った人が後に仕事や重要なパートナーになることがあるかもしれない。このような偶然は予測できないが、結果的に人生を変えるほどの幸運になる。

2. 幸運は掴むものか?

行動と準備の力

幸運を「掴むもの」と考える視点では、偶然のチャンスを活かすための行動や準備が重要だ。心理学者リチャード・ワイズマン(Wiseman, 2003)は、幸運な人々は積極的な行動を通じて「偶然を作り出す」ことを日常的に行っていると指摘している。

例えば、あるエンジニアが趣味で技術系イベントに参加したところ、大手企業の採用担当者と出会い、転職につながった事例があります。ここでは「行動する」という能動性が偶然を掴む力となっている。

スティーブ・ジョブズは大学を中退後、興味本位で書道の授業を受けた。この一見無関係な経験が、後にMacの美しいフォントデザインに活かされたそうな。偶然をチャンスに変える力の典型例とも言える。

セレンディピティ(偶察力)の力

セレンディピティとは、偶然の出来事から予想外の価値を生み出す力を指す。これは「気づく力」や「柔軟な発想」によって偶然を活かす力。

アレクサンダー・フレミングがペニシリンを発見したのは、細菌培養の失敗を観察し、それを活かした結果だ。このように、失敗を単なる不運で終わらせず、発見につなげたことが重要。

ポストイットの開発3M社の科学者が開発した失敗作の接着剤を、付箋として活用したのがポストイットの始まり。偶然の発見を掴む力が、製品化につながった。

3. 不運と克服

不運の種類と心理的影響

不運は大きく2種類に分けられる:制御可能な不運(例:失業、失敗)と制御不能な不運(例:自然災害、病気)。どちらも心理的に挫折感や無力感を引き起こすが、これらをどう克服するかが人生を左右する。

失業したある若者がプログラミングを学び、スタートアップを創業して成功を収めた。この例は、不運を学びのきっかけに変えた実例。

怪我を負ったスポーツ選手が、リハビリを経て競技復帰するだけでなく、競技外での新たなキャリアを築いた事例もある。不運が新たな幸運への道を切り開くことがある。

不運を幸運に変える力

不運を乗り越えるには、心理的な回復力(レジリエンス)が重要だ。レジリエンスを高めるためには、以下のような取り組みが有効だ:

  1. 学びと成長: 不運を新たなスキル習得や知識の糧にする。
  2. 支援を求める: 他者との連携で新しい視点を得る。
  3. ポジティブな解釈: 逆境を好機と捉える心構え。

4. 幸運と不運の関係性

幸運と不運は対極にあるものではなく、しばしば密接に関連している。不運が新たな幸運の契機になることも多い。例えば、失敗が新しい発見をもたらすことや、逆境が人間関係の深まりを促すことが挙げられる。

5. まとめ

「幸運は訪れるものか?掴むものか?」という問いについてこんな考えもあっていいのではないか。

  1. 幸運は「訪れるもの」であるが、それを掴むには行動、準備、気づく力が必要。
  2. 不運は避けられないが、それを好機に変えることで幸運を引き寄せることができる。
  3. 教育や社会的支援が、幸運を掴む能力を高め、不運の影響を軽減する重要な役割を果たす。

幸運と不運の両方をどう受け止め、行動に移すかが、人生の成功や幸福を決める鍵となると思ってる。幸運を掴む力を鍛え、不運から学びを得られるように日々考えていきたい。

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