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介護とは、自分と相手のココロを有意義にするもの。福祉×京都のまちづくりで、新しいサービスも模索する、きらっとのこれから。【代表インタビュー】

きらっと介護支援センター 理事長の職を仰せつかっております。浦畑佑太郎と申します。2023年6月から世代交代と言うことで、父から事業を引き継ぎました。まだ、わからないことも多数ありますが、日々、一歩一歩より良い介護の提供を目標に歩んでおります。


浦畑 佑太郎's Wantedly Profile
きらっと介護支援センター, 介護支援専門員 介護業界はいままで順調に成長してきました。しかし、転換点に差し掛かっています。今までの常識はだんだん通用しなくなってるケースが散見するようになってきました。業界としてもっと面白い介護や面白い取り組みもどんどん行っていかないといけない。いち早く、対応して行ければと思っています
https://www.wantedly.com/id/yuutarou_urahata



生まれ育った故郷”京都”に、いつかは戻りたい。

きらっとを創業したのは、私の父です。そのため、私の出身は京都なのですが、北海道の工業大学に入学。介護とはまったく縁のない生活を送っていました。

北海道は、とてもいいところです。食べ物はおいしいし、土地も広いのであんまり近所から怒られることも少なく、おおらかな土地。開拓の地だからか、自由を非常に感じられる土地でした。入学から数年間はかなり充実していました。知らない文化、雪の降る土地、広大な土地。何もない北海道だけど、驚き・発見が多いことも知りました。

しかし数年たつと、地元の京都に比べて文化がないことに、なんか違和感を感じ始めました。京都は、北海道のある意味真逆。伝統文化の塊みたいな土地で、街をぶらぶらしてるだけで国宝が目に入ってくる。そんな土地で生まれた僕は、どこかしら物足りなさを感じだしました。やっぱり京都。京都には、いつか戻りたいを思うようになりました。



祖父の死がきっかけで考えた、『自分らしい仕事』について。

いつか父の会社を継ごうと思ったきっかけは、祖父の影響です。祖父が亡くなって数年たった大学3年生の秋。工業大学の卒業を目前に、今後の進路について考えていました。

大学在学中だったので、メーカーに就職するのが当時のあたり前。ですが、大手メーカーに就職は出来るだろうけど、数万人の社員の中でずば抜けていくのは大変ですし、社会人たるもの周りに合わせる事も必要です。

例えば、僕の勉強した工学部機械科では、当然ですが何かを設計する際に、強度計算などの計段を元に設計していきます。では、ボルト1本を作るとなった時に、どんなボルトを作れば良いのか。これを決めるのに、A4のルーズリーフに両面1枚の計算式を書いて計算しないと、結果が出ないんです。車・電車・機械に使われるボルト・ねじは何百本。形の強度は?そもそも動くの?など、本当に大変なんです。

そうなると、ひとりではなく数十人、数百人規模で設計を行います。その中で『自分らしい仕事』ってどこまでできるんだろう?と思ったら、正直明るい未来は見えませんでした。



黙々と作業をするのではなく、もっと会話がしたい。介護とは、自分と相手のココロを有意義にするもの。

一方その頃、父の行っていた介護の仕事が、ようやく軌道に乗りかけてきてきたタイミングでした。

私自身はさまざまなバイトを経験していましたが、黙々と作業するよりも、人と話す仕事の方が好きだったことに気づいたのです。自分にとっても、ココロが有意義。相手にとっても、良いものが提供できる。
こう考えたときに、父の介護事業が自分に一番ぴったりなのでは?と思ったんです。

従業員さん利用者さんも気付けば増えている中で、僕自身も交流を深めていきます。そこで感じたのは、「父が辞めたら、とその人たちはどうなるんだろう?」という思い。その瞬間に、「ここなら自分でも、役立つことができるかも。」そう思いました。京都に戻るという夢も達成できるし、一石二鳥だと想いました。



工学部を出て、理学療法士の道へ。総合病院から老健施設のオープニング、最後は整形外科クリニックを経験。

まずは介護・医療の経験を積もうと考えて、理学療法士の専門学校に4年通いました。経験を積んでおけば、介護ではなく医療の道に進むこともできたからです。専門学校を卒業してからの、遅い社会人進出でした。

正直、理学療法っていまだによくわからない部分ですが、患者さんとの関わりが多い日々は楽しかったです。いろんな職業の方から、いろんな事が聞ける。それだけで自分の学びになるし、楽しい日々でした。

ある日、総合病院から老健施設のオープニングスタッフとして異動することに。新しい施設に胸躍らせながら働いていました。が、オープニングって建物はきれいだけど、組織や制度的にが決まっていないことが多く、あれこれ大変な日々が多かった印象です。

そんな中で、これからの理学療法といえば整形外科だと思いました。というのも、「腰が痛い、肩が痛い」という人がいなくなることはないからです。若者でも増えていますし、今後は少子高齢化も進んでいきます。ニーズとしては増えていくということで、整形外科クリニックへ転職しました。




経験を積んで、やっぱり介護がやりたい。京都に戻り、きらっとへ。

そろそろ実家に帰るか。結婚もして、子供も一人で来たある日。きらっとに移ることを決めきらっとに入社しました。それまでの数年にも、研修なんかできらっとの社員さんとはかかわりがあったんですが。

入社してからは、訪問介護員として利用者さんの家に訪問するところから始めました。訪問介護の合間をぬって、申請書作りなどの会社業務をすることもありました。

訪問介護の面白さといえば、利用者さんの家はさまざまで、教科書では対応できないいろんなケースが見られること。そして、そのケースひとつひとつにどのような対策をしていくのか。この部分を考えるのって面白い!と思いました。


いろんなことを総合的に判断して、利用者さんや家族さんに言葉をかける。家々によって、その言葉かけのタイミング・言葉使いも変える。これができる人はかなり強いのでは?どんな人でも対応できるので、どんなところでもコミュニケーションに困らない?と思うようになりました。


できる範囲って本当に少ないけど、「いい仕事だ」と思ってもらえるサポートを。

訪問介護をする上で大事にしているのは、スピード。スピードと言いましたが、いつも素早くというわけではありません。もちろん、早い=いいことの方が多いのですが、必ず時には遅い方がいい場合もあるんです。

これを見分けるのが、専門性なのかもしれません。よくあったのは、「部屋の電球がつかない」と昼過ぎくらいに電話がかかってくる。そうなると、日が暮れれば暗い中で一晩過ごさなければなりません。暗い中でトイレ行く途中で、こけてしまった。なんてことは嫌なので、その数時間で訪問・状況を確認して、スイッチの入れ忘れだけでついたらいいんですけど、そうならない場合もあります。

明らかに切れてしまった…という場合には、ニトリにシーリングライトを買いに行きました。ご利用者さんは高齢なので、分からず古い電気がそのまま取り付けられている場合も少なくありません。より安い金額で、より明るくなったって喜んでもくれましたし、いい仕事したなと実感できました。

こういうことが、在宅での生活を支えるってことなんだと思っています。介護保険で出来ないことはしてはいけない、ではないんです。介護保険で出来る範囲って本当にすくない。生活ってそれ以外の事が多数起こるんです。家族さんがいればしてくれるけど。一人暮らしや身寄りのない方はどうすればいいの?ってなるんです。

訪問介護で窓ふきとか庭の草むしりは出来ないんですが、窓が汚くて、草ボーボーの家で気持ちよく暮らせないと思うんです。その部分は介護保険で請求せずに、保険外でもらうとか、場合によってはサービスでやってあげる。すると、その後の介護ってとてもしやすくなるんです。信頼ができるから、こちらの提案を受け入れてくれやすくなるんです。結果、長い付き合いができるので新しい方を受け入れるストレスなく、安定して仕事ができます。




介護といえば、人手不足・遅れている。会社としても働きやすい環境作りを。

しかし、介護業界って人手不足。資格でその人の能力は8割くらい判断されるので、気に入らなければ他に行けばいいって方も多いです。介護保険制度にて単価が決められており、ある程度の売り上げも決まってくるんです。なので、給料も上げようがない部分もおおい。

その中で、ICTを進めているんですが、ICT化で出来た時間は利用者の家に行けばいいと思っています。そういう効率化の取組も、これからしっかり行わなければなりません。


特にICTについては、国発案の「ケアプランデータ連携システム(※)」の導入を進めています。何もきらっとに限った話ではなく、城陽市にある介護事業所(30法人あるうちの、20法人)をターゲットに、業界団体の中でも主導で行っています。
※紙・FAXでの情報伝達→CSVで対応できるようにするシステム

3年前には、ヘルパーさんがまわるためのシフト共有ソフトを導入。他にも、書類のクラウドボックス管理や、ラインワークスの導入によるコミュニケーション円滑化などを行っています。



社員が働きやすい会社を目指して、日々思考錯誤。

また、去年から健康経営優良法人の認定の申請をはじめ、2023についに認定されました。従業員の健康に気を遣い、経営者が投資する。結果、働きやすくなり、仕事の向き合い方が変わり、売り上げが上がる。みたいな取組です。

去年はあるセミナーで知って出来るかも!と思ってとりあえずで始めたので、まだ形は無いんですが。今年は何に困っているのかアンケートを取ったり、健康教室を開いたり少しずつ活動も行っています。

もともと、会社のスピリットで家庭を大事にしてほしいと言うものもあるので、夕方17時30分には事務所は真っ暗で誰もいない。そんな感じだったので、これはいけるかも!と思ったのがきっかけ。これを機に興味をもってもらって、採用につなげていければと思っています。

ちなみに働き方は、以下のようなイメージです!
・勤務時間:
日中のみ(朝8時〜夕方6時まで) ※24時間ではありません

・緊急の呼び出しの頻度
基本は電話対応でどうにかなります。頻度も少なく、月1回ほどです。

・休日
週休完全2日制です。日曜祝日は事務所も空いていません。月〜土の間に、好きな1日、希望性で休んでいただきます。

・福利厚生
有給の消化率は上げていきたいと思っています。きらっとカフェの利用は自由、軽食(カレーやうどん)を100円で食べられます。




新しいサービスの形にも、積極的に挑戦。介護・福祉×京都のまちづくりで、故郷に根ざした社会福祉団体を。

臨機応変に対応できる団体。そんな団体を目指していけたらと思っています。まだ、うちにないデイサービスなんかの新サービスもやってみたい気持ちはありますが、しばらくはもっと地域に根差した介護が出きるように、訪問介護とケアマネをブラッシュアップしていかないとと思っています。

その向こうには、夢のようなデイサービスなんかもやってみたいと思っています。というのも、利用者さんの客層・考え方が変わってきているからです。今までは戦争世代の方々が利用されていましたが、これからは高度経済成長期の方々(団塊の世代)が利用されます。

趣味などが充実してきている中で、エンターテインメント×デイサービスなんかもできると良いですね。例えば、室内ゴルフができたり、もともと私が勉強していたリハビリ・体操ができたり…。中身のあるデイザービスを作りたいと思っています。

少しでも興味のある方は一度お問い合わせください。魅力ある京都城陽に移住してみても楽しいですよ!



特定非営利活動法人きらっとでは、絶賛メンバーを募集中です!今回のストーリーを読んで、一緒に活躍してみたいと感じた方・ご興味がある方がいらっしゃいましたら、下記またはこちらより気軽にエントリー下さい。まずはカジュアル面談にてお会いできるのを楽しみにしています!

サービス提供責任者
高齢者のお世話・作業の介護を辞めませんか?
ご高齢の方がいつまでも自分らしく過ごせるようにサポートしていく。それが私たちきらっとです。 主に以下3つの取り組みを行っています。 ■ 介護サービス 私たちは、訪問介護と居宅介護支援のサービスを行っています。 介護サービスと言われて多くの方が思い浮かべるのは、老人ホームではないでしょうか? しかし私たちは、ご高齢の方が「自分らしく」生活するためには、自分の家で過ごすことが重要であると考え、自宅での介護をサポートしています。 高齢になると、身の回りのことを1から10まで全て自分で行うのは難しくなります。ですので私たちは、訪問介護サービスとしてその人の自宅に行き、できないことを手助けします。 私たちの訪問介護の特徴は、個別に合ったサポートをするために固定のマニュアルを敢えて設けていないことです。もちろん、介護の人手不足が深刻化する中マニュアルに基づいて効率化することも重要ですが、それ以上に、その人に必要な介護をすることで自分らしい生き方を応援したい、そう思うのです。 また居宅介護支援サービスでは、ご家族で介護をされる家庭に対して、どのような介護をしていくかアドバイスを行っています。実際に必要な介護と、ご家庭にとって可能な介護との間にはギャップがあることも多々あります。そのギャップを、医療機関とご家庭の間に立ってすり合わせる、それが私たちの役目です。 ■ “きらっとカフェ”の運営 事務所の横にコミュニティカフェを構え、従業員のほか元気なご高齢の方で一緒に運営を行っています。体の調子が良く、外に出られるようなご高齢の方にとって、気軽に遊びに行ける場所はとても大切です。 きらっとカフェでは飲み物や軽食も提供しており、ゆっくり過ごすことができます。従業員は、福利厚生として飲み物が無料、軽食も100円で利用できます。 ご高齢の方がお子様と一緒に遊びに来られることも多いです。 今後もっと認知度を上げて、より多くの方にとって気軽に足を運べる場所にしていきたいと思っています。 ■ “城陽でがんばり隊”の活動 地元の城陽で、元気なご高齢の方と一緒に様々な社会活動に取り組んでいます。 この活動の狙いは、元気なご高齢の方が長く社会と接点を持ち価値を生み出すこと、そして活力ある生活をより長く送っていただくことです。 私たちはこの活動の一環として、駅前の自転車置き場の運営などの他、要介護の高齢者のお宅で庭木の剪定や草刈りなどのサポートも行っています。このようなサポートは一般に介護保険の適用範囲外となるため、他の団体では提供しないことがほとんどです。しかし私たちは、ご高齢の方が自分らしく、元気に過ごすためには必要であると考え、元気なご高齢の方の力を借りてこのサポートを実現しています。 ご高齢の方々の元気が伝搬し、社会がより元気になるような活動をこれからも続けていきます。 まだまだ構想段階ですが、将来的にはご高齢の方のシェアハウスを作れたらと考えています。 ご高齢の方がお互いできないことを補い合って暮らす仕組みが作れれば、もっと自律的に活力ある人生を送れる人が増えるはずです。そしてこれは、介護業界の人手不足問題に対する解決策にもなると考えています。
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