100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスのざき山です。
今日も複業メディア「ウィズパラ」で取り上げたテーマ「フリーランス人生17年で死ぬほど後悔している失敗行動ワースト10」についてお話していきます。(元記事:https://wizpara.com/2837/)
ワースト10:今思えば過剰な接待は必要なかった
フリーランスになった当初、いや、独立後もかなりの期間、どうしようもない接待によく行ったものです。
クライアント経営者や担当者と行くキャバクラ・ガールズバーでいくらお金を使わされたか・・・。
それで仕事に結びついたこともあるといえばあるのですが・・・。
あまり良い仕事の取り方とはいえないですよね。
おそらく本当にこちらに仕事を頼みたいと感じていれば、接待などせずとも仕事はもらえるでしょうし。
たくさん接待で仕事をくれない関係なんてものは、そもそも持続可能ではないし。
そもそも大金を払ってあのまったくインテリジェンスのない女の子との不毛な会話・・あんな時間とお金の無駄遣いはない。
今思えば、完全なる経営判断ミスですねw。
ワースト9:Web業界の変化のスピードをなめていた
フリーランスになる前にWeb制作会社で身に付けたスキルと独立後に独学で磨いたスキルでしばらく仕事をこなしていましたが、スキルの現状維持に甘んじていれば、ソッコーでついていけなくなるのがこの業界です。
Web関連のテクノロジーが進歩することで、社会的には利便性が向上し、Web制作者にとっても恩恵をもたらすことも多々あるのですが・・・
ついていくのが本当に大変です。
新しいプラットフォーム、プログラム言語、デザインツール、ビジネスアプリケーション、SNS、マーケティング手法、Googleアルゴリズム・・・
Web系フリーランスには勉強しなくてはいけないことが山ほどあります。
いったん身に付けたスキルや知識も、一瞬で古いものになり陳腐化していきます。
勉強し続けなくては仕事にありつけなくなる・・・マグロみたいな生き方をしなくてはならない、ハードな職業です。
じぶんはWeb業界の変化のスピードをなめていたくちですので、かなり苦労しました。
今では得意なジャンルに絞って、苦手なジャンルは放棄することで、リスキリングの手間を軽くしてなんとかしのいでいます。
ワースト8:クライアント以外にももっと積極的に多くの人に会っておくべきだった
じぶんはこれまでクライアント以外との出会いの機会を積極的に作ってきませんでした。
もちろんプライベートではさまざまな出会い、付き合いがありますが、ビジネスの幅を広げたりライフワークのための出会いの機会を積極的に作っていけば良かったと考えています。
それはやみくもに誰でも彼でも会うという意味ではありません。
むしろ本当に自分にとって価値のある出会いのみを厳選しなければ無意味どころか時間の損失となってしまうでしょう。
そして先方にとっても自分と会うことにメリットを感じてもらえるように、日々、自分を錬磨しなければなりません。
先方にとって何のメリットもないのに、会って話が聞きたいといっても相手にされるわけはありませんから。
ワースト7:Webマーケティングで小手先のテクニックに走ってしまった
昔、SEO施策のテクニックでブラックハットと言われるテクニックが流行ったことがあります。
ブラックハットSEOとは、Webサイトやページを検索結果の上位に表示させるために「検索エンジンをだます」ための手法のことを指します。 たとえば、関係のないキーワードをページに大量に詰め込んだり、訪問者には見えない隠しテキストを使って検索エンジンを欺くような方法がブラックハットSEOに該当します。
さすがにブラックハットを使用することはありませんでしたが、サイトの本質的価値を上げずに、ただ単に検索順位を上げたいがための小手先の施策を用いてしまったことがあります。
短絡的には多少の効果は見られたものの、そんな小手先の施策が長期的に効果を発揮し続けられるはずもなく、多くの無駄な時間を使ってしまいました。
教訓があるとすれば、商品やサービスの本質的な価値を上げることが、ビジネスで上手くいくための最大の近道で、小手先のテクニックはすべて無駄に終わると気づかされたことですが・・・
当時から自分の商品やサービスの本質的な価値を上げるための錬磨を続けていれば、今よりも多くの可能性に恵まれていたはずだと考えると、非常に後悔している悪手をしたものでした。
ワースト6:コネに甘えてあぐらをかいてしまった
フリーランスとして独立するときに、Web制作会社に勤めていた時に構築したコネクションから、独立後も仕事を得ることができました。
この付き合いからの仕事だけで数年間は、食べていくのに困らない多くの仕事を得ることが出来ました。
コネクションを構築した自分を褒めたいところではありますが、このコネという間柄だけで仕事がもらえる状態にあぐらをかいてしまったことは否定できません。
極端な1社依存状態から経営としては非常に不健全・不安定です。
そして、その日は突如やってきました。
コネである担当者が”飛んで”しまい、そのクライアントからの多くの案件が終了してしまったのです。
コネ自体が全て悪い事ではありませんし、お得意さんからの仕事を優先的に対応することも悪い事ではありませんが、いつかその状況は終わるということを想定して次の手を打ち続けなくてはならなかったのです。
ワースト5:50代や60代でどうなっていたいかなど長期的な視点での展望がまるでなかった
正直、20代、30代の時に50代や60代にどのような仕事をしていたいか、どのような存在になっていたいかを考えたことはまったくありませんでした。
変化が激しく、予測が難しい世の中ではありますが、じぶんがどうなりたいかビジョンを掲げて、それに向けて行動し続けることは可能なはずです。
年代の変遷に伴い、ビジョンが変わっていくことは仕方のないことで、というより自然なことで、まずは長期的ビジョンを掲げておけばよかったなと感じています。
その日、その日を精一杯というのは聞こえはいいですが、自分のキャリアや将来的に成し遂げたい夢や自己実現を考えた時に、行き当たりばったりでは成し遂げることは難しいでしょう。
仕事も日銭が稼げるからと言って、じぶんのスキルにならない時間を切り売りするだけの仕事に身を置き続ければ、いずれ歳をとったときに詰むことになります。
フリーランスは一労働者、一職人であるだけでなく、一経営者でもあります。
経営者であれば長期的展望無しには経営を長期で持続することは難しいでしょう。
ワースト4:既存のクライアントに定期的な営業をすることを怠ってしまった
これは自分の性格的な部分もあり、いたしかたないなぁと思う部分もあるのですが、じぶんはこれまで営業スタイルに関しては極度に受け身で、自分からこれもどうですかと追加で新たな提案や売り込みをすることがありませんでした。
新規クライアントの営業もほとんどせずに、あくまでもWebサイトからの引き合いやクチコミ・紹介経由での案件獲得のみで仕事をしてきました。
これは、自分がそもそもグイグイくる営業マンの営業スタイルが苦手なので、じぶんなりの営業スタイルを実践しているとも言えるのですが・・。
今思えばやはり営業については怠慢だったなぁと感じています。
もし提案や売り込みのような営業までいかなくても、定期的な挨拶や状況伺いを既存のクライアントにするだけでも、売り上げやビジネスの広がりは今とはまったく違うものになっていただろうと感じています。
今であれば苦手な営業は、営業代行などでアウトソースするという選択肢もありますが、営業はビジネスの根幹であり、もっとも真剣に誠実に向き合う仕事であると今は反省しています。
ワースト3:稼げているときに気が大きくなりお金を浪費に回してしまった
アメリカの超人気スポーツバスケットボールのNBA選手はトップレベルの選手になると天文学的年棒を稼ぎます。
しかしこのスーパースターたちの多くが、引退後破産に陥っているというデータがあります。
一度上げた生活レベルを下げるのは本当に難しいことの表れだと感じます。
じぶんとNBAのスーパースターが同じわけはないのですが、じぶんも一時、相当に順調に稼げている期間があり、その時、この順境はいつまでもつづく!さすがじぶん才能があったんだ・・・と錯覚して、ついつい浪費の額が増えてしまったというわけです。
まぁ、じぶんの場合は、比較的早期にじぶんの愚かさにきづくことができ、早めに軌道修正をはかり膨らんだ固定費を圧縮し、お金の使い方を見直すことができました。
じぶんがもともと不安を感じやすいタイプだったのが幸いしたとも言えます。
しかし、若い時に浪費した金額をその当時からオルカンやS&P500に回していたら、今頃余裕で完全なFIREが達成できていたことを考えると、本当にもったいないことをしました。
ワースト2:仕事やお金より健康と時間を優先すべきと気づくの遅くなった
若い時はじぶんの健康と有限な時間の価値を軽視しがちです。
疲労がたまっても一晩寝れば復活しますし、ちょっとしたケガをしても治りも早い、徹夜することも若い時はできないことはありませんでした。
若い時はじぶんの健康を過信して暴飲暴食や喫煙など、誤った行動をとったものです。
そしてそのツケは、中年以降に支払うことになります。
時間もそうです。若い時は時間がありあまるほどあり、もったいない時間の使い方をしたものでした。
今の価値観をもって若い時に戻れるなら、絶対にしないような時間の使い方をしていました。
スラムダンクの三井寿ではないですが・・・なぜ俺はあんな無駄な時間を・・・といったところです。
ワースト1:クライアント選びが甘くモンスタークライアントと炎上案件になった
じぶんはフリーランス人生17年の間に、何回か想像を絶するブラックなモンスタークライアントに遭遇してきました。
どのようなクライアントであったかはここでは深掘りしません。
詳しくは過去の記事を参照してみてください。
モンスタークライアントとの案件は「炎上」の一言で片づけられるものではなく、まさに「修羅場」となります。
多くの苦労・精神的苦痛・時間・お金などの損失をもたらします。
じぶんは何とかリカバリーすることが出来ましたが、1回のモンスタークライアントとの付き合いが人生を文字通り破綻させるリスクがあります。
フリーランスの仕事は株式投資と通ずるものがあります。
いかに破滅的失敗を回避できるかということです。
チャンスなど何回見送っても大した問題ではありません。
それよりはいかに致命的な破滅を避けられるかが重要なのです。
(株式投資ではハイリターンを追求しすぎてレバレッジ商品・信用取引などに手を出して借金まみれになるなどですかね。)
新規のビジネスの話が舞い込んだ際は、先方のクライアントが信頼に足る「ノット・モンスター」であるか、慎重に判断しなければなりません。
じぶんは新規のクライアントからの引き合いは、仕事を請けるまでに何度も打ち合わせや話し合いを重ね、信頼できそうだと判断できるまでは仕事を請けないようにしています。
また、請けるとしても信頼関係を構築する前の段階では、ごくごく小規模の案件からスタートするようにしています。
これらの失敗から得た教訓・・・若いフリーランスの方に伝えたいこと
これまでたくさんの失敗を経験してきました。
これは自分の無知や経験不足が招いたものですので自業自得の一面もあります。
若いフリーランスの方には、自分と同じような経験をしてしまうことを是非回避していってもらいたいなと切に願います。
若いうちはいかに成功をおさめるか躍起になっているものですが、本当に大切なのは成功を追い求めるよりも、いかに幸福感の高い人生を送れるかだと確信しています。
仕事で成功をおさめたりや大きなお金を稼ぐことも大事なことですが、その前に健康や時間を犠牲にしすぎることなく、大切な自分と家族のために、心豊かな生活を死守していってもらいたいなと感じています。