こんにちは!カエル・デザイン・プロジェクトの採用担当です。
今回は、設計施工課の管理職として東日本エリアを統括する田中啓太さんにインタビューを実施しました。前職では図面作成のみに従事していた田中さんが、なぜカエル・デザイン・プロジェクト(以下、KDP)への転職を決意したのか。そして入社後、どのような経験を積み、現在の役職に至ったのか。
設計士としてキャリアを模索している方、成長環境を求めている方にぜひ読んでいただきたい内容です🐸✨
田中啓太さん プロフィール
北海道富良野市出身。中途入社三年目で執行役員に就任。商業施設やオフィス、住宅など、機能性と美しさを兼ね備えた魅力的な空間づくりを様々な業態で担当。現場経験を活かしたクライアントとのコミュニケーション力と、プロジェクトの成功に向けた戦略的な提案力に強みをもつ。
「もっと幅広く」を求めて—転職とKDPとの出会い
―― まず、田中さんの転職のきっかけについて教えてください。
前職は大学卒業後に入社したデザイン事務所で、4年間働いていました。そこでは社長がデザインしたものを図面に落とすという仕事が主でした。社長のデザインをベースに、あくまでサポート役として業務を進める環境で、自分でデザインを考えるということは、あまりありませんでした。
転職を考え始めたきっかけは、このような環境のなかで、「自分でデザインをしてみたい」「もっと幅広い業務に携わりたい」という思いが強くなったことです。当時は将来的な独立も視野に入れていたので、デザインだけでなく、施工管理や見積もり作成など、プロジェクト全体を見渡せる経験を積みたいと考えていました。
―― なぜKDPを選んだのですか?
一番の決め手は、1人の担当者がプロジェクトの最初から最後まで一貫して関われる環境でした。お客様との相談、提案、プレゼン、見積もり、契約、現場管理、引き渡しまで、すべてを自分がメインで担当できる。前職のように誰かのデザインを形にするのではなく、担当者の考えを反映してプロジェクトを進められる職場であったことが大きかったです。当時はまだ社員数10人未満の小さな会社でしたが、「やってみたい」という気持ちでチャレンジを決めました。
施工現場で学んだ、設計を超えた価値
―― 入社後、特に印象に残っている経験はありますか?
入社して間もない頃、商業施設の施工現場を任された経験が今でも強く印象に残っています。設計は別のデザイン事務所が担当し、私たちは施工のみを担当する案件でした。それまで施工の現場管理は未経験でしたが、必要なサポートも得ながらチャレンジの一貫として現場を任せてもらえたんです。
商業施設では、毎日の作業申請、定例会議での進捗報告、他店舗の工事業者との調整など、通常の案件とは比べ物にならないほど細かい管理が必要でした。現場対応をしながら一部の図面の修正も行うという、まさに体当たりな姿勢が求められる状況でしたね。
もちろん仕事は大変でしたが、この経験から図面を書くだけでなく、職人さんの立場で物を作っていく苦労や喜びを肌で感じることができました。設計担当やオーナー様が来店され、完成した店舗にお客様が来店される様子を見た時の達成感は、今でも忘れられません。
プロジェクトマネージャーから管理職へ—プロジェクトを「引っ張り」「支える」立場
―― 現在はどのようなお仕事をしていますか?
普段私たちの案件の進め方というのは、プロジェクトマネージャー(以下、PM)と営業担当の2名でチームを組んで案件を進めます。私もPMとして、営業の動き方を指示したり、確認事項を整理したり、図面を作成したりと、プロジェクト全体を引っ張っていく役割を担っています。
初回相談から始まり、現地調査、レイアウト図面の作成、デザイン提案、施工金額の提案まで、お客様と直接やり取りをしながら進めます。受注が決まれば、職人さんたちとの段取りを組んで現場をスタートさせ、工事が図面通りに進んでいるか管理し、最後はお客様と一緒に検査をして引き渡しという流れです。
KDPの特徴として、スピード感を特に大切にしています。現地調査から1週間以内にラフレイアウトと概算見積もりを提出するというスピードは、業界平均と比べてもかなり早い方だと思います。このスピード感がお客様からの信頼につながっていると感じています。
―― 田中さんは管理職でもあると思うのですが、管理職としての役割について教えてください。
入社3年目に管理職のオファーをいただき、現在は開発コンサル本部(設計施工課の上位組織)の一員として、主に東日本(札幌・東京)のマネジメントを担当しています。新規案件に対して、誰がPMを担当するか采配したり、各PMが担当しているプロジェクトが問題なく進んでいるか確認したりしています。
また、会社のルールに基づく承認フローの管理も重要な仕事です。見積書は、1次承認、2次承認という所定のステップを経てお客様に提出するプロセスがあり、その承認作業を行っています。備品の手配チェックなど、日々の申請・確認業務も管理職の大切な役割です。
プロジェクトの采配では、各メンバーの強みや過去の経験、現在抱えている案件の状況を踏まえてチームを組んでいます。例えば、バーなどお酒を扱う店舗に特化した経験があるメンバーや、オフィス案件の実績が豊富なメンバーなど、それぞれの得意分野を活かしながら、未経験分野にもサポート体制を整えてチャレンジしてもらうような采配を心がけています。
全国がひとつのチーム—支え合う文化
―― さきほどはお仕事についてお伺いしましたが、田中さんが所属する設計施工課の雰囲気について教えてください。
現在、設計施工課は正社員・アルバイト含めて15名ほどで、約50名弱の社員が所属する当社の中核を担う部門の1つです(注)。毎朝の朝会は全員参加で、日々の情報共有を大切にしています。基本的には真面目に仕事を進める雰囲気ですが、ムードメーカーとして盛り上げてくれるメンバーもいて、適度に場を和ませてくれます。ありがたいです(笑)。グダグダにならない範囲ではありますが、砕けた話もしつつ、業務は真剣に行うようなメリハリのある職場環境だと思います。
注)設計施工課の所属する開発コンサル本部には設備・営繕課、営業課、不動産企画開発課、開発コンサル課が存在。その他に経営管理本部として、総務部や事業企画課、AXマネジメント課、広報マーケティング課がある。
KDPの強みの一つは、全国の拠点がエリアを越えて協力し合えることです。例えば関東の案件が多い時期には、他拠点のメンバーがサポートに入ることもあります。一部の所属人数が少ない事務所に対しても、他拠点でカバーして対応していく体制が整っています。これにより、様々な地域のプロジェクトに関われるので、経験の幅も広げることができます。
また、プレゼンが得意なメンバーが若手スタッフのプレゼン準備をチェックしたり、社内でレクチャーを行ったりと、お互いの得意分野を活かして学び合う文化があります。全国に拠点がありますが、物理的な距離に関係なく、スタッフ同士がいい刺激を与え合っている環境だと感じています。
お客様の笑顔が最大のやりがい—そして未来への挑戦
―― 今後の挑戦について教えてください。
現在挑戦していることとして、スタッフのスキルアップ支援に力を入れたいと考えています。案件数が多く実績を積める環境ではありますが、もっと体系的にスキルを向上させる仕組みを作っていきたいです。
具体的には、全社的な資格取得の推進に取り組んでいます。建築施工管理技士2級の取得を対象者にアナウンスしたり、管理職向けには建築士資格の取得支援も来年から本格化する予定です。会社がサポートしながら、資格の勉強を通じてスキルアップを図っていく方針です。
設計だけでなく工事の知識も身につけることで、提供するサービスの品質向上につなげたいと考えています。この業界では、図面を書くだけでなく、職人さんがどう物を作っていくかという仕組みを理解することが重要だと、個人的にも強く感じています。
―― 最後に、これから一緒に働く方へメッセージをお願いします。
一緒に働きたいのは、受動的ではなく自分から学んでいこうとする姿勢を持った方です。言われたことをやるだけではなく、自分から掴んでいく。みんなが表に立って1つのプロジェクトを主導していくので、KDPの代表として責任感を持って立てる方と一緒に働きたいと思っています。
KDPはまだ成長段階にある会社です。だからこそ、経験値をたくさん積むことができます。他の会社さんよりも多くの案件に関わることで、成長スピードも早いと思います。現状に満足せず、もっと成長していきたい、ステップアップしたいと考えている方にとって、良い場を提供できると確信しています。
私自身、入社当時は手探りで色々な仕事にチャレンジしてきました。そうした環境だからこそ、自分で考え、行動し、成長することができました。KDPには、そんな「挑戦できる場」があります。ぜひ一緒に、建設業界に新しい風を吹かせていきましょう!
カエル・デザイン・プロジェクトでは、設計施工課をはじめ、様々な職種で仲間を募集しています。「もっと成長したい」「幅広い経験を積みたい」という想いを持った方のご応募をお待ちしています🐸