こんにちは。
株式会社Espoirの中山です。
本日のテーマは「1on1における“7 rule”とは」です。
プロジェクト進行だったり、プロダクト開発においてのフォローアップは非常に重要な事柄であり、業務フローの効率化や、社員データの有効活用する上で1on1は欠かせません。
ではどのような1on1が効果や効率を引き出すことができるのでしょうか。
今回は1on1における7ruleとされる7つの鉄則についてお話します。
話し手、聞き手双方の面からルールから得られることを学べるかと思います。
将来的にPMやPLを目指していたり、キャリアにおける新たなステップアップをしていきたいという方はぜひご一読ください。
1on1における7 ruleとは
ルール1.適度なアイスブレイクが大事
1つめはまずは最近の出来事の話でもというところになります。これは何かといいますと、アイスブレイクですね。
《icebreakerから》緊張をほぐすためのきっかけ。本題に入る前の雑談や、研修会の前に皆で行う簡単なゲームなど。アイスブレーカー。
参考:Weblio辞書
1on1を始めていきなり悩みはなんですか?と聞いた際、1on1担当者が上長であることから萎縮したり、気を遣ってしまったりして本音を避ける傾向があります。
まずは軽い雑談をしてから本題に入ることによって相手からヒアリングできる内容もいろいろ変わります。
一方的な質疑応答になってしまうと本質を引き出せないまま時間を経過させてしまうのでワンクッション置くことの重要性を念頭に置いておきましょう。
ルール2.相手の話したいことを聞く
2つめは相手の話したいことを聞くです。
1on1において主役は相手の悩みです。
1on1は自分の聞きたいことを聞く場ではなく、相手に話したいことを話してもらう場であるので、自分の聞きたいことだったり、相手の話したことに対して自分だったらこうするのような半ば押しつけに近いヒアリングは極力しないように気をつけましょう。
ただし、相手から方法や対応を求められた場合は明確に提示するようにしましょう。
ルール3.共感、そして尊重
3つめは俗にいう同じ釜の飯を食うです。1on1の啓発本では共感インタビュー、積極的傾聴というワードが出てくるのですが、皆さんは聞いたことはありますでしょうか。
これは要するに、相手の悩みを真摯に聞いて相手以上にその悩みに向き合うということです。
上下関係を意識しすぎず、同じ悩みを共有しましょうというところが、非常に大事なニュアンスとなります。
ルール4.問題の定義をひたすら深掘りする
4つめは最初の10分はひたすら深掘るです。もちろん1on1内で問題の解決ができればそれに越したことはありませんが、それより大事なものとしてそもそもの問題は何かという定義づけは何よりも重要です。
そのため、答えを出すことを急がずにまずは聞くことに専念してあげましょう。
ルール5.ただ"話す"
5つめはただ話すです。
非常に漠然としたルールではありますが、LeSSのプラクティスの1つにJust Talkという手法があります。
例えばフルリモートの場合では新規のメンバーと関わる機会が参画時しかなかったり、話す時があっても仕事の話しかしなかったり、など組織やチームの信頼間が全然できていないメンバーが非常に多くいる、ということに気づくことでしょう。
双方に信頼や尊重し合える関係性を作るには直接話すのが一番大事だと思うので、1on1をキッカケとしてかなり重要です。
ルール6.悩みを共有しよう
6つめは悩みを得ようです。こちらは先ほどもちょっと出したのですが、
チームビルディングにおいては目標を共有することも大事だけど、悩みを共有できているチームの方が優位性や結果を残しやすいという傾向があります。
これはスクラムにおいても置き換えられることです。目標を共有するのはマネージャーのポジションですので、1on1においても相手の悩みをしっかり把握してあげることで解決の指し示しがしやすくなります。
ルール7.相手の持つ課題に対して自ら率先して開始する
7つめは自分からはじめるです。
これはアジャイル開発の現場ではよく出てくるもので、まずは自分でやってみようということです。
自発的に始めることが何よりも大事であり、0→1ベースの思考においてはアウトプットこそ最重視されます。ナレッジベースで話を振ることでも良いでしょう。
個人、チームに課題があって、誰にでもはじめられそうなことであれば率先して解決に向けた行動をしてあげましょう。
スクラムコミュニティを作ろう
チームの状況把握とメンバー理解
チームや組織をうまく運営するにはメンバーのステータスを把握する必要があります。
団体スポーツでも、選手の状態や心理状況、取り巻きを認識してマネジメントすることで成功に導く監督は多いです。
ビジネスや開発の側面でも共通しており、上長と部下、先輩や後輩の間柄でもスクラム形式のコミュニティを形成し、以下のような事項を実行することで相互理解や1on1の相乗効果を期待できます。
- お互いのチームのトピックスを共有・ディスカッション
- オンラインイベントやウェビナーの内容を学習
- 啓発本での知見や、新しいアイデアをブレインストーミング
- 他チームのフィードバックの設計やファシリテーションを開催する
プロジェクトマネジメントの負荷を軽減
プロダクト開発やプロジェクト進行は常に課題との向き合いであり、期日・納期があるため負荷は非常に重たいものです。また、メンバーも流動的なことからリリーススケジュールにも調整や修正が困難なケースも現場ではたびたび起こります。
チームメンバーの協力があってこそ安定した供給や提供がなされるわけですが、問題の共有や改善提案をスクラム形式で実施されることでプロジェクトマネジメントの負荷を大幅に軽減させられるでしょう。
スクラムコミュニティを作る際は以下を遵守しましょう。
- スモールサクセスを重ねる
- 組織としてのケーススタディを残す
- チームを俯瞰してコミュニティとしての意義を決める
- 1on1における問題提起をまとめる
多様性を見出せる話し合いをしよう
現代の1on1はハイブリッドアジャイル
現代の働き方はリモートワークの推奨・導入や他社協力会社からの常駐社員、パートナー社員など組織の体制状況も様々です。
そのため、1on1をする上で多面的な観点や視点でそれぞれの悩みや問題を見極める必要があります。
定型的な工程を踏むようなウォーターフォール型の方法ではなく、適材適所にフォーカスやマインドセットを行えるハイブリッドアジャイル型を意識すると建設的な解決策や方向性に導けるでしょう。
Espoirではエンジニアとしての悩みや問題を抱えた際も定期的な1on1を実施して解決に導くよう努めています。他にもキャリア形成やステップアップに関してもお話していますので、本記事を読んでWeb業界でエンジニアとして成功していきたい方はぜひ一度お話しましょう。