【メンバーインタビュー】目先の数字よりも、求職者の「納得感」を。徹底した伴走で紹介が連鎖する、Birthが描くエージェントの理想像
単なる条件のすり合わせではなく、一人の人生が大きく動き出し、企業の未来と交差する。人材紹介とは本来、そんな奇跡のような瞬間に立ち会える仕事です。しかし、日々の業務に追われるうち、いつしか求職者を数字や売上として扱ってしまい、本来の支援のあり方を見失ってしまう。──そんな現実も、少なくありません。
今回お話を伺った盛上さんは、そうした業界の悪しき習慣に囚われず、目の前の一人の人生にどこまでも寄り添い続けています。
「ノルマがないからこそ、本当に価値のある支援ができる」と語る言葉の裏には、どのような想いが隠されているのか。盛上さんが今まで歩んできた道のりや、ユーザー思いの支援スタイル、そして今後の展望について語っていただきました。
盛上 隼
龍谷大学在学中に株式会社スタイルガーデンへ長期インターンとして参加し、個人営業や新人トレーナーとして活躍。新卒で同社に入社後は事業部拡大や採用活動に尽力し、その後は個人事業主として人材紹介業に携わる。2025年5月、創業直後の株式会社Birthへジョイン。現在はCA(キャリアアドバイザー)およびRA(リクルーティングアドバイザー)を務める。
「仕事=相手に喜ばれ、感謝されるもの」幼少期の原体験と、不屈の精神を培ったバスケ部での挑戦
ーー盛上さんの「働くこと」に対する価値観のルーツは、どのようなところにあるのでしょうか。
保険代理店を経営する父親の背中を見て育った影響が大きいです。お客様からいただいた果物などを一緒に食べながら、「喜んでもらえているから、こうして感謝の気持ちをいただけるんだよ」と繰り返し教わったので、働くことに対して否定的な印象を抱いたことはありませんでした。
むしろ子どもながらに、働くことを、価値を提供しその対価として感謝を受け取るというポジティブなものとして捉えていました。
ーー学生時代に熱中していたことはありますか。
部活動に打ち込んでいました。小学生の頃にスラムダンクの影響でミニバスを経験しており、中学でも続けたいと考えていたんです。ただ、市のプログラムによって小中一貫に統合された関係でバスケ部が設立されず、とても落ち込んだことを覚えています。諦めきれず、校長先生に「自分たちで新設させてほしい!」と交渉したほどです(笑)。
高校では念願叶ってバスケ部に入部しましたが、同級生は中学から本格的に続けてきた経験者ばかりで、ブランクのある自分とは圧倒的な差がある厳しい環境でした。技術面では歯が立たずパスすら回ってこない状況の中、180cmという身長を活かしリバウンドに特化する戦略をとりました。
シュートが外れたら、すぐさまボールを奪う。その泥臭いスタイルを貫いた結果、徐々に試合に出場できるようになり、最終的にはレギュラーを勝ち取りました。自分の役割に徹してチームに貢献することにやりがいを感じていた高校時代でしたね。
偏見を打ち破った営業現場での気づきと、人の成長に伴走する喜び
ーー大学時代は長期インターンに参加されたそうですが、どのような理由で始められたのでしょうか。
大学に入学してすぐの頃、アルバイトを探す中で「時間を有意義に使いたい」と考えたことがきっかけです。お金を稼ぐだけでなく、何かしら経験値が貯まる場所の方が面白そうだと思い、大学1年からインターンに挑戦しました。
そこで見つけたのが人材育成や営業支援を行うスタイルガーデンという会社です。土日はショッピングモールに立ってウォーターサーバーの個人営業を行い、平日は新人インターン生のトレーナーとして研修業務に携わる密度の濃い日々を送っていました。
3年半ほど在籍しましたが、全120名のインターン生から3名が選ばれる優秀賞を2度受賞し、所属していた事業部も数名から20名規模へと拡大させる貴重な経験を積むことができました。
ーー営業を経験し、どのような学びを得ましたか。
実はインターンを始める前、ウォーターサーバーに対して「水道水があるのに必要なのか」と懐疑的な見方をしていたんです。しかし実際にお客様と話してみると、想像以上に必要とされている方が多いことに気づかされました。
自分にとっての興味と、相手にとっての興味はイコールではない。だからこそ先入観をなくし「その方にとっての正解」をしっかりと届けなければいけないと学びましたね。
ーー新人トレーナーについてはいかがでしょうか?
累計で40名ほどの新人研修を担当してきましたが、ここでも大きな学びがありました。特に成果が出ず、自信を失ったメンバーへのアプローチです。
「先週よりもお客様の目を見て話せるようになった」「昨日はできなかった相槌が今日は打てている」など、自分では気づきにくい小さな変化を意識的に伝えていきました。そうやって伴走していくと、彼らが少しずつ前を向き、その人なりのペースで成果に繋げていく姿を見ることができたんです。
人の成長に関わるやりがいは間違いなくこの時期に知ることができましたし、現在の人材支援のルーツにもなっています。
尊敬するリーダーの存在と、数字やノルマに縛られないエージェントの追求
ーー社会人になってからのキャリアについて教えてください。
インターン時代にお世話になった会社に新卒入社し、事業拡大だけでなくインターン生採用や取引先との深耕営業まで幅広く担当しました。その後、親会社の経営方針転換という節目をきっかけに、個人事業主として人材紹介業を経験し、人生の意思決定に伴走するやりがいを実感しました。ただ、一方で個人の力で社会に与えられる影響の小ささにどこか限界を感じていたのも事実です。
そんなタイミングに声をかけてくれたのが、Birthの代表である西村さんでした。実はインターン時代の上司にあたり、当時から鋭い推論力や核心を見抜く力を備えたビジネスパーソンとして尊敬していたんです。
ーーBirthへの参画の決め手はいかがでしょうか?
詳しく話を聞く中で、Birthが掲げる理想像と、それを実現するための環境を創ろうとしている姿勢に触れました。売上のために候補者を丸め込むような風土は絶対に作らない。プレッシャーに縛られず、求職者の目的達成のために伴走できる組織を目指す。そんな「誠実な支援」を追求する挑戦に惹かれたことが決め手になりました。
ーー再び共に働くことになり、どのような刺激を受けていますか?
単なる部下としてではなく、戦略を共に練るパートナーとして接してくれます。予算や戦略においても相談がありますし、自分の意見が会社の色になっていく実感があります。
一方で、常に視座を高めてくれる存在であることは変わりません。知見をどう仕組み化し組織を強くしていくか。その挑戦を間近で見られることが何よりの学びになっています。
「盛上さんに相談したい」と紹介が絶えない理由。ノルマ撤廃が実現したユーザー体験
ーー現在の役割と会社としての特徴を教えてください。
新卒学生の支援を行うキャリアアドバイザーと、企業の採用を支えるリクルーティングアドバイザーを担当しています。
最大の特徴は、ノルマを撤廃している点です。数字を追いかけること以上に、求職者が心から納得できる意思決定を支えることに重きを置いています。効率やスピードも大切ですが、Birthでは深く寄り添う時間を大切にしており、一人の候補者に対して必要があれば20回以上面談を重ねることも珍しくありません。
ーー20回とは驚きです。具体的にはどのようなサポートでしょうか。
自己分析の支援や選考対策、企業紹介といった基本的な役割はもちろんですが、私たちのサポートの入り口は、人生設計を共に描くところからスタートします。目指す方向性が定まって初めて、一つひとつの対策に本当の意味が宿ると考えているからです。
また、選考書類作成も事務的に進めるのではなく、どう伝えれば魅力が正しく届くかを一緒に悩み内容を練り上げます。企業研究も情報の伝達ではなく「共有」を意識し、画面投影をしながら一緒にコーポレートサイトを眺め、事業背景や文化を掘り下げる。まさに「同じ目線で進めている」ような距離感を大切にしています。
無理に押し売りをする必要がないため、ユーザー体験をどこまでも高めていけるのはこの環境ならではですね。
ーーそのような支援は、ユーザーにどのような影響を与えていますか?
嬉しいことに、友人や後輩を「盛上さんに相談に乗ってほしい」と紹介してくれるケースが増えています。別のエージェント経由や自己応募で就職先を決めた学生から紹介をいただくこともあり、ビジネスとしては成果に繋がらなかったとしても「あの時、真剣に向き合ってくれて良かった」と感じていただけた証拠だと受け止めています。
数字優先では得られないこの繋がりこそが誇りであり、存在意義を実感する瞬間です。
ーー企業側の支援においても、工夫やこだわりはありますか。
スペックや設定された要件だけで判断されてしまうのは勿体ないと思っているので、いかに柔軟な動きができるかを常に考えています。
例えば、企業の定める募集要件には届かなくても、ポテンシャルを感じる学生がいれば、企業に直接「この方は数字に表れない魅力があるんです」と推薦します。また、一度選考でうまくいかなかったとしても、リベンジ選考を交渉することも少なくありません。
予定調和なき道を共に楽しめる仲間と、企業と求職者の「深い結びつき」を創り出していく
ーー今後、実現していきたい目標について教えてください。
ただ取引先数を増やすのではなく、一社一社と深く入り込んだお付き合いができるクライアントを増やしていきたいと考えています。そして、学生からのリファラルをさらに生み出し、支援の輪を広げていくことが大きな目標です。
ーー最後に、未来の仲間に向けたメッセージをお願いします。
Birthはまだまだ成長途中の組織であり、状況は目まぐるしく変化していきます。だからこそ日々の変化を前向きに捉え、予定調和ではない環境を楽しめる方にぜひジョインしていただきたいですね。
「人を数字として扱うのではなく、本当の意味で人生の支援がしたい」という想いを持った方と、これからともに働けることを楽しみにしています。