大学生の頃、私はずっと天職を探していた。
何でもできるようで、何もできない。アンテナだけは妙に広く張られているのに、どれも中途半端。「自分には、これしかない」という感覚が、まるでなかった。
高校の同級生に、洋菓子屋の息子がいた。当時まだ継いでいなかったが、将来の話をするとき、彼にはなんともいえない迷いのなさがある。その顔が、羨ましくて仕方なかった。
ユニクロの柳井さんの伝記を読んでは、「父親の家業という『これしかない』がある人は、いいな」と思ったこともあった。
そんな自分を支えてくれたのは、ある夜の母の一言だ。
「あなた自身の未来の可能性を、プレッシャーに感じなくて大丈夫だよ」
あなたも今、似たような感覚を持っていないだろうか。
予測不能な時代に、人生の選択をする難しさ
今ほど人生の選択が難しい時代は、かつてなかったと思う。
AIが明らかに産業を変えようとしている。変わるものと変わらないもの。日々あらゆる有識者が語り続けるが、誰も確かな予測はできていない。技術の進化と人間の適応は、日々変化し続けているからだ。
同時に、世界は「ひたすら成長を追う時代」の終わりに差し掛かっている。社会学者・見田宗介氏が説くように、近代の高度成長は自然の無限性を前提にしていた。だが環境破壊・気候危機というリアリティーの前に、その有限性が明らかになってきた。
安宅和人氏が言う人類の直面する2大課題、「地球との共存」と「人口減少局面のしのぎ方」は、まさにそのことに通じる。
そういう時代に、自分の人生をどこに賭けるか。
私が今もし学生だったなら、2つの軸で考える。
① その会社が作ろうとしている未来に、心から共感できるか
未来は予測するものではなく、作りにいくものだ。正解がわからないなら、信じられる方向に全力で走るしかない。
② 変化の激しい今だからこそ、地に足のついた「本物の実力」がつくか
肩書やブランドではなく、何があっても価値を生み出せる人間になれるか。
この2つの軸で、SANUという会社を紹介したい。
SANUが作ろうとしている未来
SANUのミッションは、「Nature for all. / 自然と共に生きる喜びをあらゆる人へ届け、地球の美しさを明日へ繋ぐ。」だ。
美しい夕陽に心が動く。森の空気を吸って、何かがリセットされる。人間には、自然の豊かさに触れ、心を満たしたいという根源的な欲求がある。
だが過去200年、人は都市へと雪崩のように移り住んできた。情報化社会の到来で、人はスマートフォンのフィルターバブルに閉じ込められ、自然からさらに遠ざかった。一方で、人口減少局面に入った日本の過疎地域では、里山の維持管理が少しずつ難しくなっている。
総合地球環境学研究所長・山極壽一氏は言う。「地球環境の根源的な問題は、人間の文化の話である」と。文化とは、一人ひとりの生き方・暮らしの総和だ。
だからSANUは、一人でも多くの人を自然の中に連れ出す。自然を好きになる人が増えれば、自然を大切にする人が増える。その連鎖で、地球の未来が変わると信じている。
SANU 2nd Homeは今、北海道から奄美大島まで全国36拠点、ユーザー数5万人を超えた。「自然がもうひとつの家になる」というコンセプトのもと、日本中・世界中の自然へと広がっていく。
「SANUができたから、この山は、この海は、豊かになったんだ。」
「SANUがあったから、私は自然の美しさに触れることができた。」
そういう未来を、本気で作りにいっている。
解体まで見据えて建てられたSANUの初期建築 「BEE」は環境大臣賞を受賞
南北に3,000km、亜熱帯から亜寒帯まで。世界でも稀な多様な自然が、もうひとつの家になる
ものづくりで、世界を照らす
SANUのもう一つの大きな特徴は、「ものづくりの会社」であることだ。
衣・食・住のうちの「住」、つまり建築がサービスの中心にある。建築だけでなく、デジタルプロダクト、事業設計、運営、あらゆるクリエイティブを含めた総合的なものづくりをしている。
素晴らしいシェフがいて初めて、自然の恵みは美味しい料理に昇華する。SANUが作る建築とサービスがあって初めて、自然の豊かさは人々に届く。ものづくりとは、美しさや豊かさに光を当てる行為だ。
Nike、Apple、Patagonia、HERMÈS。人の心を動かし、世界を変えてきた会社はすべて、ものづくりカンパニーだ。
AIが人間のアウトプットを代替するこの時代に、人間自らの感性を信じてものづくりに挑む。その先にこそ、作るべき未来がある。
SANUで、本物の実力をつける
「最も優秀な人材は、世界の課題の最先端の場所に集まる」
これはリクルートの創業者・江副浩正氏の言葉だ。
「人と自然の共生」というSANUのテーマは、地球規模のチャレンジだ。
だからこそ、本当に優秀な仲間がSANUに集まっていると思っている。
建築・マーケティング・事業戦略・財務・テクノロジー・デザイン。
スタートアップ・商社・ディベロッパー・コンサル・金融機関。
専門性も職歴もバラバラだが、とにかく泥臭くコトに向かい、価値を生み出すことに貪欲なリーダーが多い。華々しい経歴や肩書よりも、いぶし銀な骨太の実力。そういう人間を常に探してチームを作ってきた。
そして、SANUが若い人に提供できる最大の成長機会は、「相反する概念を統合する力」だと思っている。
右脳と左脳、数量と感覚、ビジネスとクリエイティブ、スピードと質、フィジカルとデジタル。
例えば、コンサルや金融でロジックを磨いてきた人間が、ここで感性と出会い、全く別次元の仕事ができるようになる。そういう変化を、何人も目撃してきた。
緻密なビジネスモデルを数理・論理的に積み上げながら、同時にコンセプチュアル・クリエイティブな発想で時代と顧客のニーズを見抜く。この両方を行き来できる人間になりたいなら、SANUには十分な舞台が整っている。
天職は、作るものだ
最後に、一番伝えたいことを話す。
私はずっと天職を探していた。それが見つからなくて、焦っていた。でも今は、違う考えを持っている。
天職は、出会うものでも、天から降ってくるものでもない。自分で作るものだ。
哲学者フロムは『愛するということ』の中でこう説く。
愛とは「落ちる(fall in)」という受動的な行為ではなく、「与えること(giving)」を中心とする能動的な行為だ、と。愛は対象の問題ではなく、自らの「愛する能力」の問題だと。
仕事も全く同じだと思っている。
「もしかしたら面白いかも」という小さな火種を、自らの行動を通じて大きくしていく。火が一定の大きさになった人間は強い。仕事(Work)が人生(Life)になる。やりきる力がみなぎってくる。仕事のアウトプットが自己表現に近づき、クリエイティビティがどんどん湧いてくる。
そのことを、私はSANUを通じて体験した。
今の私は、心の底からSANUというミッションと自分という存在が繋がっている。必ず50年かけて、NikeやPatagoniaのようなグローバルブランドを創ると思っている。迷いなく。
あなたが今、自分の未来の無限の可能性にプレッシャーを感じているなら、それはむしろ、正しい感覚だと思う。
SANUという船に乗って、人がこの地球で健やかに生きていく新しいライフスタイルを提案し、ものづくりを通じて世界の美しさを照らしていく。そんなミッションに、自分の人生の時間をかけてみたいと思った人は、ぜひこの門を叩いてほしい。
共同創業者の本間(左)と私
”あなた”に出会えることを、楽しみしています。
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