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ナースの精神を調整する「新しい働き方」の3つの特徴とその本質

私たちは、「人生100年時代の新しい暮らし方をつくり、それを支えるナースの精神を調整する」というミッションを掲げていますが、今回は、そのナースの精神を調整するために私たちが取り組む「新しい働き方」について詳しくご説明いたします。

ちなみに、この「ナース」という言葉の中には、作業療法士や理学療法士、介護福祉士、ヘルパーなど他の医療介護職も含まれております。便宜上、ナースとしています。

「新しい働き方」3つの特徴

①フレックスタイム制

まず一つ目の特徴は「フレックスタイム制」です。これは一定期間についてあらかじめ決められた総労働時間の範囲内で、始業や終業の時間をスタッフが自由に決められる制度です。多くの企業で採用されているように、例えば「8時から5時まで」などと勤務時間が決められていません。

もちろん、訪問看護の利用者に対するサービス提供時間は決まっているので、あくまでもサービス提供に影響がない範囲であることが前提です。例えば、2時間ほど早く仕事が終わった場合、その日は仕事を早めに切り上げて、その2時間を忙しそうな別の日に充てることもできます。

②リモートワーク

二つ目は、「リモートワーク」です。これは事務所に出社することなく、会社以外の遠隔の場所で業務を行うことを意味します。私たちの活動エリアは島しょ部ですので、自動車での移動に多くの時間が奪われてしまいます。出退勤の度にわざわざ事務所へ来ていると、それだけで多くの時間が削られてしまうので非常に非効率です。

ですから、自宅から事務作業をしてから直接利用者宅へ出向いたり、サービス提供が終わった段階で事務所には戻らず、帰宅してからでも事務作業を行えるようにしました。午前中は自宅でずっと事務作業をして、午後からサービス提供のために出掛けるというような動きも多くあります。

③パラレルワーク

三つ目は、「パラレルワーク」です。これは2種類以上の仕事を同時に手がける働き方のことで、特に本業を複数持つ場合を指します。私たちの場合は、訪問看護をベースとして、他の事業部門へのコミットや起業、アルバイトなどが行えます。他の事業部門へコミットする際は、訪問看護とは別に報酬を設定します。

このパラレルワークを実現するために訪問看護は週4日の勤務としているので、残りの時間を他の仕事に費やすことができます。しかし、例えばスタッフ全員が起業を望んでいたり、どこかでアルバイトをしてしまうと会社自体がまわらなくなってしまいます。そのため、スタッフの人数や希望する働き方などを考慮しながら、会社も個人もきちんとまわるように調整しています。

新しい働き方のその本質とは

さて最後に、この取り組みの本質についてお話させていただきます。なぜ、私たちはこのような働き方を採用しているかというと、それは「ストレスマネジメント」にあります。現在、医療事故への不安や責任の重さ、変則的で不規則な勤務体制、人手不足による心身の疲労などによって、精神に大きなストレスを受けてしまい、その結果、うつ病などの精神疾患を患う医療介護従事者は少なくありません。

この問題は深刻で、潜在看護師や潜在介護士が何十万人と存在しています。彼らの多くは、前述の理由によって働きたいのに働けないのです。好きな仕事が続けられないというのは非常に苦しいものです。ですから、このような問題を解決したいと考え、私はスタッフが健康でいられる環境を会社の設立当初から整備したのです。

加えて、私たちが考える「新しい暮らし方」を創るためには、医療介護従事者における「新しい働き方」を創ることが先決であり、まず支える側が健康でなくてはならないと考えています。その逆はありません。私はスタッフに対し、ストレスを上手に自分でコントロールしてほしいと考えており、世の多くの医療介護従事者が「働くために生きることなく、生きるために働く」ことを選んでほしいと願っています。

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