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あなたは自ら働いているのか、それとも誰かに働かされているのか。当たり前だけど、人生は過去の無数の選択の積み重ねで出来ている

見出しの画像は、大崎下島にある一つのみかん畑から見える景色です。今回は、弊社の看護スタッフのことについて書きました。彼女は訪問看護ステーションの一スタッフとして、日々、地域のために努めてくれています。

一昨年の春に、彼女は島で友人を通じてみかん農家のK夫妻と出会いました。そのご夫妻と会話も弾み仲良くなると、ご主人から「極早生みかんを食べてみないか」と申し出があり、彼女はそのご厚意に甘え、ご夫妻の所有するみかん畑まで連れて行ってもらったそうです。

この時、彼女は大崎下島で暮らすようになってから初めてみかん畑に行ったそうで、ご主人からみかんのあれこれをたくさん教わったと言いました。ご夫妻共々とても気さくで冗談交じりに明るく話をされるそうで、以降も彼女はご夫妻のご自宅におしゃべりを目的に度々伺うようになりました。

話を聞くと、40年以上も前から農協など卸業者を通さず独自に顧客を持ち、全国各地のファンにみかんを届けており、さらに、ご主人は地域の小学校からの依頼でみかん作りの講師として授業も行い、子供たちからとても好かれる存在だったそうです。

そんなご主人は、ご自身のみかん畑を「天空の畑」と呼びます。

ご夫妻と自然に会う機会もなくなり、しばらく時が経った頃、奥さんから訪問看護ステーションに電話がありました。その内容は、ご主人の下肢に難治性潰瘍ができ、廃用症候群で寝たきり状態だったらしく、本人は気力もなくなってしまったので、そのまま入院しているよりも自宅に連れて帰りたいという相談だったそうです。

翌月にご主人は退院され、訪問看護サービスがスタートしましたが、ご本人のできることは当然ながら少なく、奥さんの介護は必要な状態でした。それに加え、農作業が忙しくなる時期であったことから、奥さんにはたくさんの仕事が待ち構えていました。

その様子を見て、「奥さん一人では大変だろうな…」と彼女は感じたそうです。そこで彼女は決断します。「私に出来ることなら、手伝わせてください」と奥さんにお願いし、週の1日だけ休日を使って農作業を手伝い始めました。

摘果や剪定、収穫など奥さんから作業をたくさん教えてもらいました。その後、奥さんの支援とリハビリのおかげで、ご主人の容体は快方に向かわれているそうですが、彼女は今尚、定期的に天空の畑に通っています。

彼女は自身の休日の1日を農作業に費やしています。しかしながら、「島の産業である柑橘づくりに触れることができ、更に自然と触れ合うことが気持ちよく、とても楽しい時間になっている。私の島暮らしには欠かせない要素になっている」と彼女は満足そうに言います。

公私混同とは、仕事とプライベートの区別がつかずに、ごちゃごちゃに混ざり合ってしまっていることを意味し、一般的には悪い事とされています。このケースにおいても、利用者さん宅に深入りし過ぎなのではといった意見もあるかもしれません。

しかし、本当にそうでしょうか。

このケースからわかることは、住民の一人として彼女の生き方があるだけで、ご夫妻やスタッフ本人、私たちの会社など誰も困っていません。会社としてはパラレルワークで精神を調整してほしいと考えているので、むしろ成功と言えるでしょう。

しかも、彼女は農作業の時間を楽しんでいます。ワークアズライフという言葉が生まれている通り、仕事とプライベートを分けず、全てが仕事であり趣味だとすれば、誰もがストレスをコントロールできるようになり、仕事を遊びのように楽しめるのです。

彼女は訪問看護の仕事も天空の畑での農作業も両方を楽しみながら働いています。私たちは、働くために生きるのではなく、生きるために働くのであり、この島で彼女はそれを確かに実現しています。

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