こんにちは。株式会社ドズルインターン生のさんちゃんです。今回は2023年3月29日にドズル社公式noteにて公開された、社員インタビューの記事をご紹介いたします。主任ディレクター”ありえる”さん・制作ディレクター”るーぷ”さんから入社までの経緯や、「面白さの追求」についてお話を伺いました。ぜひ最後までお読みください。
※部署名や各制度、社員に関わる情報、チャンネル登録者数などの情報はインタビュー当時のものです(2023年3月:インタビュアー、文責 ponta)
前回のネコおじさんの記事に引き続き、今回は、企画チームのありえるさん、るーぷ君のインタビュー記事となる。企画制作チームがドズル社でどんなことをしているのか、ご覧いただければ幸いである。
もともとエンジニアと編集者だったふたりが、凄腕の企画担当者になるまで
――前回のインタビューではネコおじさんにいろいろお伺いしました。今度はるーぷ君とありえるさんに聞いていいですか?まずはるーぷ君。
るーぷ
はい。どうぞ。
(今回もリモートで行われたインタビュー。4名のアバターはこんな感じである)
――いま、ご担当されている仕事を教えてもらえますか?
るーぷ
ドズル社chの制作ディレクターです。木曜日に撮影する動画の企画と、制作を担当しています。
――なんか…声が、お若いですね。
ネコおじ
若いんですよ。彼は。
――学生さんですか?
るーぷ
高校三年生です。
――すごい。それで100万人が登録しているチャンネルの第一線で働かれてるんですか?
ネコおじ
はい。バリバリですね。この前のカラフルピーチさんさんとのコラボ動画も、企画のたたき台を作ったのは僕ですが、ブラッシュアップは彼がやってくれました。
――るーぷ君のイケてるところを、教えてもらっていいですか?
ネコおじ
るーぷ君の長所は、エンジニアとしてのバックグラウンドのあるところです。『プログラムを使ってこういう演出ができますよ』という視点で提案してくれるのがありがたいです。
――それって、レアなスキルなんですか?
ネコおじ
そうですね。一般的には、エンジニアだけとか、企画だけとか、どっちかだけの人が多いです。
――るーぷ君はもともと、両方できる人だったんですか?
ネコおじ
いや、エンジニア出身です。彼の企画力が伸びたのは、本人が意識的に努力した結果ですね。
――お二人とも、入ってから伸びたんですね。
ネコおじ
それはもう、比べ物にならないくらいに。るーぷ君はさっき言った通りですし、ありえるさんも、もともと腕のいい編集マンだったのを引き抜いて企画マンになってもらいました。
ありえる
そうです。ネコおじさんに誘われたんです。
――ありえるさんは、どんな風に誘われたんですか?
ありえる
ネコおじさんはたまに、ご自分のYouTubeチャンネルで生配信をしているんですね。私がそこのコメント欄に出没していたら「ありえるさぁん…企画チームにきませんかぁ…!?」って。誘われまして。
(ネコおじ自身、人気配信者で生配信をよくやっている)
ネコおじ
やべえ、憶えてない。そんな感じだったんですね。
――断りづらくなかったですか?フラッシュモブのプロポーズなみに。
ネコおじ
たしかに断れないですよね。それでなんか気持ち悪かったですね。
――ま、若干ね。
ありえる
いえ、すごく嬉しかったです!
ネコおじ
なら、セーフですね!!
――嬉しかったというのは、なんでですか? 若干、気持ち悪いのに。
ありえる
もともと、生徒会に入っていたり、文化祭の実行委員をしていたり、仲間といっしょに企画を作るのが好きだったんです。
企画担当者として“成長”するためにやったこと
――もともとの素養があったと。ドズル社で企画を担当されてからもさらに成長したという実感は、ご自身でもありますか?
ありえる
あります。
――どうやって成長を促進させたんですか?
ありえる
私がドズル社に編集として入ったのは2021年の6月でしたが、ぱるぱるさん(ぱるぱるさん記事埋め込み)が産休でいなくなると聞いて、私も企画を担当することになりました。それからは、担当外のチャンネルにも積極的に立ち合いをして、とにかく場数を踏むやり方をしました。
――力業!
ネコおじ
企画って、事前の準備はもちろんですが、撮影の立ち合いというのがとても大事なんです。現場でトラブルが起きたりして、用意した演出が動かないとか。あとは演者さんに企画の粗に気づかれたりして、『仕方がないのでこれでいきましょう』みたいなディレクションをするしかないときがあるんですよ。で、そういうのを乗り切れるようになるのは、結局、場数を踏むしかないんですよね。
――じゃあ、撮影現場に立ち合いまくるのは、理にかなったやり方なんですね。
ネコおじ
めちゃくちゃ理にかなってます。
――話を聞いていると、ドズル社で活躍するためには、企画が強いとか、ディレクションが強いとかに加えて、ふたつ以上兼ね備えると、視点が一段高くなるのかもしれませんね。
ネコおじ
そう…かもですね。
――ネコおじも、飛びぬけた企画力のほかに編集力と演者力がありましたし。
ネコおじ
まぁまぁまぁ。いろんな人に鍛えてもらいました。
――それでいうと、ドズルさんから現場で指摘されて勉強になったことがあれば教えてもらえますか。
るーぷ
僕は、ルールを付け足しすぎたときですかね。複雑になると『説明にも時間がかかるし、わかりづらいよね』とちょいちょい言われます。ルールを簡単にしつつも粗がないようにっていうのをよく考えるようになりました。
――言いそう。
るーぷ
でも、最近はあまり言われなくなりました。
――成長している。素晴らしい。
るーぷ
同じことを言われないように気を付けています。
面白さとは『妥協しないこと』
――ありえるさんから見た、るーぷ君の優秀さってどんなところですか?
ありえる
1から10にする演出力ですかね。彼は、例えば『廃校からの脱出企画』というアイディアだけがぽつんとあったとします。そのとき演者さんが廃校に入った直後、“魂が横から出てきて、すすーっと動いて、消えるアイディア”とかも、出してくれました。
――たしかにその演出があると、“ここは怖い場所だぞ”って説明になるし、魂の進む方向に演者さんを誘導できますもんね。
(魂が出てくれば追いかける。なければどうしたらいいかわからない。シンプルだが効果的なしかけ)
ありえる
そうです。あとは、『死神が魂を奪う』という計画だけあるときに、死神がカマを振った瞬間にドズぼんが倒れて、魂が身体から出てくる演出を考えてくれたりしました。
――うん、見た目にわかりやすいですね。
(魂を取られたドズルとぼんじゅうる。『ああ、ドズルとぼんじゅうるの魂だな』と一目でわかる色とフォルムが愛おしい。ちなみに“魂”というアイテムはもともとマイクラに存在しないものだ)
ネコおじ
彼の、オーダーを具現化してくれる演出力というのは、発想もですけど、エンジニアとしてのスキルも活きていると思います。
――なるほど。ではこの流れで、ありえるさんの特長もうかがっていいですか?
ネコおじ
ありえるさんは、企画をゼロから考えるのが得意ですね。それと、いちばん制作進行能力が高いです。物事をきちんと決めたとおりに進行してくれます。
――創造する能力と、ディレクション能力の両方を兼ね備えているってのは、凄いですね。ある意味、真逆ですからね。
ネコおじ
ほかには、制作主任として、スタッフのスキルが底上げされるような勉強会とかも組んでもらっています。いまではドズル社chに、なくてはならない存在です。
るーぷ
僕がありえるさんに対して凄いなと思うところを付け加えるなら、面白くするために諦めないところですね。
――というと?
るーぷ
『やせたり太ったりする世界でサバイバル』っていう動画を作ることになって、でも、モデルがでかくなるMODがなかったし。どうやったらできるんだいみたいなところで、僕は半分あきらめたんですよ。
――動画の公開自体をあきらめたんですか?
るーぷ
いえ、MODで横幅が広まったり、狭まったりするMODはすでに既存のものがあったので。それを使って動画を出している実況者さんは、けっこういました。なので、それでいいかなとあきらめかけたんです。
――それでいいじゃないですか。
ありえる
でも、『私はほかの実況者さんと同じやり方じゃ、いやだ!』と思ったんですよ。だから、ドズルさんの太ったり痩せたりするモデルをイチから自分たちで作りました。
いやー太っている。この姿には脂肪とありえるさんのこだわりがつまっているのだ。
――すごい。
るーぷ
僕はそのとき、他のチャンネルと同じように、見た目が変わるみたいに足が遅くなるとか要素で補おうとしたんです。でもありえるさんが『ぎりぎりまで探す!』と言い出して。そういうストイックさって凄いなって思いました。
ありえる
私の考える面白さって『妥協しないこと』なんです。常に企画にプラスアルファを加えられないか考え続けています。面白さに関して『これでいっか』みたいな妥協する部分をなるべく少なくさせるようにしています。
――惰性に流されないのは凄いです。『これでいっか』で終わらせない真摯な姿勢には、本当に頭が下がります。
ネコおじ
ありえるさん、こんな感じでかわいらしいけど、根性があって、タフなんですよね。
――芯が強いですね。
ネコおじ
ですね。
――えっと、ではるーぷ君に質問ですが、ありえるさんの考える面白さは『妥協しないこと』とのことですが、るーぷ君が思う“面白さ”って何だと思いますか?
るーぷ
やっぱり“画変わり”ですかね。ぱっと見の面白さも大事ですけど、それ以上に、見続けていくためには場面変化があるほうが“面白い”です。
――そのご意見は、ネコおじさんと似ていますね。
るーぷ
はい。画が単調にならないように、リアクション取りやすい起伏を入れるところが面白さに繋がると思います。
――そういうところがドズル社チャンネルのコンテンツの質の高さにつながっているんですね。
るーぷ
そうなるといいなと思っています。
――僕はたまに、『マイクラ動画は好きだけどドズル社のことは特別ファンじゃない』という人にドズル社の印象を聞くことがあります。熱狂的なファンの方より、客観的で冷静な意見が聞けると思うからです。で、そういう方たちのドズル社に対しての印象はきまって『コンテンツの質と量がすごい』なんですよね。
ネコおじ
なるほど。
――大がかりな企画をたまに出すチャンネルはよくあります。また、通常動画を毎日投稿しているチャンネルも珍しくありません。ただ、その両方を兼ね備えている点において、ドズル社チャンネルは外から見ても、レアな存在かなと思います。
ネコおじ
そう…かもですね。
――毎日が特番みたいなことができているのも、人材の層の厚さがゆえなんでしょうね。いつからこんなに層が厚くなったんでしょう。
ネコおじ
チャンネル名が『ドズぼん・ザ・ゴールデン』だったころ、『本当に面白いコンテンツを毎日1本あげよう』という方針が決まって、そこからですね。そのための人材を集めていきました。
(『ドズぼん・ザ・ゴールデン』時代。ドズぼんふたりの掛け合いはすでに絶品だったが、このあと5名に増え、チャンネルはさらなる躍進をとげた)
――2020年の冬ごろですかね。
ネコおじ
チャンネルが成長するといい人材が集まる、いい人材が集まるとチャンネルが成長するといういい好循環ができたかと思います。
ドズル社チャンネル急成長の秘密
――チャンネルが成長しているとのことですが、ドズル社チャンネルは2022年12月3日に登録者が80万人超え、2023年には登録者数が100万人に到達しました。チャンネル急成長の背景について、うかがっていいですか?
ネコおじ
それはやっぱり、pontaさんですね。pontaさんが見つけて、教えてくれたShortsのテクニックが大きかったと思います。
――え…。僕ですか!ありがとうございます。
ネコおじ
ドズル社では毎週月曜日、ライトニングトークという勉強会があるんですが、そこでpontaさんが自分の当番のときに、海外の登録者急増の事例を整理して発表してくれて、それがかなり大きかったと思います。
――ありがたいのですが、僕は海外事例を見つけてきただけです。それをスピーディに動画にしたShortsチームと、ファンの定着先をきちんと作り続けている制作チームの力があってこそかなと思います。
ネコおじ
ありがとうございます。
――そのShortsのテクニックは一応、企業秘密ということでここには書かないでおきますね。
ネコおじ
そうしましょう(笑)
ドズル社チャンネルの成功事例を他社で再現できる自信はありますか?
――最後に、これをご覧になっている方の中には、企業のマーケティング担当者もいるかと思います。そして『うちでもドズル社の成功を再現したい』と思っていらっしゃる方がいるかもしれません。そこで質問ですが、『ドズル社みたいなことをしたい』というお声がけがあったとき、それを別チャンネルに横展開させることは可能ですか?
ネコおじ
そうですね。まず、マイクラであれば絶対的な自信があります。もちろん企業の公式ホームページで金融商品を扱ってこいと言われたら、今はまだ、ちょっと難しいかもしれませんが。扱うのがゲームであれば別ジャンルであっても対応できる自信が半年くらい前からありますね。
――半年前にどんな変化がありましたか?
ネコおじ
撮影や企画に関する全体的なチーム力が上がりました。制作陣の実力が上がって、妥協しない企画作りができるようになったと思います。
――別チャンネルにドズル社の成功事例を横展開させるために必要な、これをしたらYouTubeの〇〇の数値が上がるみたいな、理論分析も完璧ですか?
ネコおじ
いや、普段はそういうものを考えて作ってはいませんね。もちろん大事な数字は頭に入っています。データ分析をやってくれている方がいるので、そういう人が数字を出してくれるレポートを参考にしてはいます。ただ、それを見るのはどちらかといえば答え合わせの意味合いが強いです。数字ありきで作っているというよりも、面白いものを作ったら自然といろんな数字がついてくるというふうに思っています。つまり、面白いものを作る自信がついたって感じですね。
――数字を見るチームが別にいるんですね。
ネコおじ
僕らは面白い企画を作ってますけど、分析チームは別にいます。
――ドズル社全体として、強いということですね。
ネコおじ
ドズルさんは『面白いものを作るのは当たり前。どうやって見つけてもらうかが大事』とよく言っています。ドズル社全体で、YouTubeのセオリーを展開できるチームだと思っています。
――最後になにか付け足すことがあれば教えてください。
ネコおじ
うちはほかにもこんな優秀な人材がまだまだいます!今日は、たまたまありえるさんとるーぷ君の2人なんで。
ありえる
います!
ネコおじ
それで、制作チームはまだまだ、仲間を募集しています!ご応募、待ってます!
るーぷ
お待ちしています。
――ありがとうございました。
いかがだったろうか。
個人的には、自主的に開かれる勉強会や、諦めずに追及する面白さ、わかりやすさを極めた演出など、ありえるさん、るーぷ君の高いモチベーションが大変、印象に残った。
登録者100万人に到達してなお、高い士気で成長し続けるドズル社チームは、現在もスタッフ募集中である。我こそはという人材は、下記からぜひ応募いただきたい。
また、noteの感想もぜひコメントで寄せてもらえれば、貴重な時間を割いていただいたインタビュイーの皆さんも喜ぶかと思う。