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〜Staple開業シリーズ〜『ぼくたちの開業(奮闘)日記』第七弾をお届けします。佐々木真美(ささきまみ)です。私はこの10月にStapleにジョインし、2025年3月に開業予定の「SOIL Nagatoyumoto」ではサービスマネージャーを勤めます。入社から12月中旬までは「SOIL Setoda」でサービスを学び、今週から長門湯本に移住して本格的な開業準備を始めます!
今回の記事では、SOIL Setodaでの学びやSOIL Nagatoyumoto開業への思いを皆さんと共有したいと思います。よろしくお願いします!
佐々木 真美 | MAMI SASAKI
SOIL Nagatoyumoto サービスマネージャー
岩手県花巻市出身。
大学進学とともに上京し、大学・大学院で職場におけるLGBTQの人権について研究。その後NPOに新卒入社し、日本初のLGBTセンターの立ち上げに関わる。
NPO時代に社内制度や職場の困りごとの対応をしていた経験から人事総務として星野リゾートに入社。採用面接から勤怠管理、繁忙期にはキッチンでパンの成形も担当する。
4年間勤務し、そろそろ地元に帰りたいけど、せっかく帰るなら廃れていく一方の地元を盛り上げられる人材になりたいと思い、Stapleでの修行を直談判。
結果、全く想像していなかった瀬戸田からの長門開業というキャリアを提案してもらい、初めての接客・ホテル業に奮闘中。
Stapleとの出会い
学生時代はジェンダー論についての研究をしていました。その中で、セクシャルマイノリティの方々がより働きやすい社会を作りたいという思いが強くなり、オリンピックをきっかけに日本初のLGBTセンターを作るプロジェクトに参加することになりました。大きなスポンサーもついて、すごくワクワクしていたのですが、コロナの影響でそのプロジェクトが延期になってしまいました。
プロジェクトの延期をきっかけに、自分について改めて考える時間を持ちました。その時気づいたのは、私が大切にしたいことは「誰もが働きやすい社会を作ること」。この思いを大切にしながら、次に進むべき道をじっくり考え、もっと人と関わる仕事をしたいという気持ちから人事に興味を持ちました。そして、就職した星野リゾートでは人事や総務、経理の仕事を担当しました。
その後、ふとしたきっかけでStapleの存在を知り、会社について調べていたところ、Stapleはディベロッパー、まちづくり、という言葉では表現しきれない魅力があり、関わる地域の一部として成長していくこうとする姿勢に強く惹かれました。
転職も視野に面談を重ねていく中で、長門湯本のサービスマネージャーのオファーをいただくことに。。今まで人事や経理の仕事をしていたので、まったく未経験のサービスでの採用にはとても驚きました。完全なポテンシャル採用だったので、不安もたくさんありましたが、まずは飛び込んでみようと、入社を決めました。
瀬戸田での成長と発見、地域のぬくもりに包まれた2ヶ月半
長門湯本への移住を前提に、まずSOIL Setodaで2ヶ月半にわたり現場業務を学びました。最初は「瀬戸田ってどんな場所だろう?」と少し不安もありましたが、その魅力にどんどん引き込まれ、離れる頃には、もう何年も住んでいたような感覚になりました。人も場所も大好きになり、かけがえのない時間となりました。
SOIL Setodaでは、ベッドメイクやレストランホール、レセプション業務を中心に、経理やバックオフィス業務、さらにはアクティビティの提案など、幅広い業務を経験しました。すべてが初めての体験で、最初は何も分からない状態からスタートしましたが、丁寧に教えてもらいながら学べたことが、本当にありがたかったです。
地域の温かさも印象的でした。これは瀬戸田のスタッフ一人一人が積み重ねてきた信頼の賜物だと思いますが、地元の方々はスタッフを信頼して親しみをもってくださっていて、一緒に食事をしてくださったりと、本当に温かく接してくださいました。地域全体がつながり合うコミュニティの中で、私も安心してその輪に加わることができました。
また、現場業務を通じて感じたこと、こうした方がより良くなるのではということを未経験の私にも自由に提案させていただける環境を作ってもらえたため、長門で必要となるマネジメントや仕組み作りも経験できました。
毎回この商店街を通って出勤していました。
本当によくご飯を食べさせてもらい、可愛がってくださった近所の中華屋さん。
愛の伝わる清掃。
SOIL Setodaでの経験の中で、特に心に残ったのは、現場スタッフが見せる清掃へのモチベーションの高さ!
最初にアサインされたのが部屋清掃だったのですが、本当にハードな業務で、こなすことで精一杯だったのですが、他の清掃スタッフの様子を見てみると、ただの作業じゃなくて。スタッフ同士が休憩時間に「あの場所をもう少しきれいにできる方法はないかな?」など、清掃のノウハウを共有していて。彼らがしているのは、単なる清掃作業だけではなく、訪れるお客様に「ここに来てよかった」と思ってもらえるように、ひとつひとつの動きに愛情と責任感を込めていることを感じました。
そんな姿勢が、施設全体の雰囲気にも影響を与えているんだなと実感しました。スタッフ一人一人が、この場所に対する強い誇りを持って仕事をしているからこそ、その清掃やサービスに対するこだわりが、全体に広がっていくんだろうなと思いました。お客様にとっても、そういった姿勢がしっかり伝わり、心地よい空間が生まれているんだと感じました。
SOIL Setodaの客室
長門湯本開業チームのあたたかいサポート
SOIL Setodaでの2ヶ月半を振り返ると、現場だけでなく、SOIL Nagatoyumoto開業チームのサポートが本当に心強かったです。チーム全員が「良いものを作りたい」という思いを共有していて、その道筋を明確に示してくれるので、安心して自分もその一員として頑張れる環境でした。たった2ヶ月間で、チーム全員が入れ替わり立ち代わり瀬戸田に来てくれて、直接顔を合わせる時間を作ってくれました。
2週間に1回のキャッチアップでは、現状のフィードバックや今後の課題、身につけるべきスキルについて丁寧に教えてもらえました。具体的なアドバイスや目標を常に共有してもらえることで、モチベーション高く、自信を持って取り組むことができました。このサポートのおかげで、「この人たちのためにもっと成長したい」という気持ちが強くなり、日々さまざまなことに挑戦できている気がします。
温かく支え合えるチームの中で働けることを本当に嬉しく思っていて、この環境にいることがとても幸せだと感じています。開業に向けて、忙しい時期を迎えていますが、みんなが丁寧に進めてくれているので、安心してやっていけるという気持ちが強いです。チームビルディングのワークショップやマネージャートレーニング、課題図書の提案など、忙しい中でもしっかりサポートしてくれる姿勢には、本当に感謝しています。
長門メンバーが瀬戸田に来てくれた時
こんな人、仲間になりましょう!
今の時代、言葉を交わさなくても、ホテルにチェックインしたり、レストランでオーダーできてしまう便利な時代です。だからこそ、私たちは人を大切にするチームでホテルを育てたいです。
地元が好きで、地域を盛り上げたいという気持ちを持った方はもちろん、私のように地元ではない方でも。今の長門のチームはあたたかいサポート体制が整っており、地方で働く経験をしやすい環境が整っていると感じています。
地方拠点だからこそできるチャレンジがあり、開業前だからこそのワクワク感、ゼロから作り上げる面白さががあります。一緒にその過程を楽しんで、ちょっと大変でも、その先に待っている楽しさを一緒に体験できたら嬉しいです!!