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比較法とは何か
比較法とは何か ― 日本とドイツの契約法を例に「比較法」という言葉を耳にすると、専門的で難しそうに感じるかもしれません。しかし、その本質はシンプルで、異なる国の法律を比較し、共通点や相違点を明らかにする学問です。国ごとの法制度には、それぞれの歴史や社会背景が反映されています。比較法を通じて他国の法律を知ることは、自国の法制度を相対的に理解するうえでも、また国際社会での円滑な交流においても欠かせません。>なぜ比較法が必要なのか比較法の役割は多岐にわたります。代表的なものを挙げると以下のとおりです。・外国法から学ぶ他国の制度を参照することで、自国の法律の改善や改革に資することができます。・自...
有形から無形商材販売への挑戦
前職では有形商材(医学書)の販売しておりました。医学専門書の特性として、研究者が実際に手に取って内容を評価する『見計らい』というシステムによる販売方法があり、あらゆる出版物の電子化が進んだ現在でも、ドクターの現物確認による選書方式が一般的でした。当社は学術データベース『無形商材』を販売しております。同じ学術市場とはいえ、有形から無形商材販売への挑戦は、まったく違うアプローチが必要となりました。営業上のポイントは、書籍は「誰が読むか」「いくらで売れるか」が明確なため、商品力と価格勝負になる傾向があります。一方学術データベースは「どのように研究に役立つか」「導入のROIはどうなるか」といった...
研究資料はなぜデジタル化されたのか
― 紙から電子へ。学びの形を変えた背景 ―今や大学や研究機関で使われている資料の多くが、データベースや電子ジャーナルといった「デジタル」な形に変わっています。かつては紙で読まれていた研究資料が、なぜ電子化されていったのでしょうか?その背景には、現代の研究を支えるために必要な、大きな変化がありました。情報量の増加に、紙では追いつけない科学・医療・法律・経済……あらゆる分野で新しい研究が日々生まれています。論文の数は年々増え続けており、紙だけでは保管も検索も限界に。探している情報にすぐたどり着くには、デジタルの力が不可欠になったのです。調べる、読む、共有する。すべてがスピーディに電子化された...
学術データベースとは?
学術データベースとは、大学や研究機関の研究者たちが行った研究成果や論文、学会発表などの情報を、デジタル上で検索・閲覧できる仕組みです。世界中の研究が整理・集約されており、必要な情報を効率よく見つけるための「研究の図書館」のような存在です。たとえば、新しい医療技術を開発するための論文や、環境問題を解決するための研究結果など、社会の発展に貢献するさまざまな知識が詰まっています。これらの情報を正確かつ迅速に届けることが、学術データベースの大きな役割です。当社では、こうした学術データベースを大学や研究機関に届ける仕事をしています。人類の知を支える“縁の下の力持ち”として、教育や研究の現場をサポー...