アドバイザーコミュニケーション制度とは...?
「アドバイザーコミュニケーション制度」は、新入社員一人ひとりに専任のアドバイザー(先輩社員)が一年間寄り添い、成長を支える制度です。
この制度では、社外でのコミュニケーションの場を設けることを推奨しており、その費用を会社が支援します。新入社員にとっては風通しのよい環境づくりを促進し、アドバイザーにとっても後輩育成を通じた成長の機会となることを目的としています。
また、アドバイザー同士が新入社員教育に関する情報や経験を共有し合う場としても活用されており、社内全体で育成力の底上げを目指しています。
今回インタビューに答えてくれたのは、TPSで活躍する入社二年目、若手エンジニアのお二人です。
◇Hさん(設備設計部/電気計装設計)
東京電機大学出身。入社2年目ながら、新入社員研修の講師にトライするなど、行動力とチャレンジ精神で存在感を発揮。これからのTPSを担う次世代エンジニアです。
◇Sさん(設備設計部/プロセス設計)
東北大学大学院出身。落ち着いた語り口と鋭い観察力で、複雑な課題にも冷静にアプローチ。現場を支える“頭脳”として、周囲からの信頼も厚い期待の若手です。
「ひとりじゃない」って思えた、最初の春
◆アドバイザー制度との出会い
Hさん:「新入社員一人にアドバイザーが必ずついてくれると聞いたとき、正直ホッとしました。右も左もわからない中で、“困ったらこの人に聞けばいい”っていう存在がいることは、想像以上に心強かったですね。」
Sさん:「僕も最初は不安だらけでした。でも、年齢の近い先輩がしっかり寄り添ってくれたおかげで、“この人についていこう”と思えた。あの距離感だからこそ、遠慮せずに質問できました。」
“ただの先輩”が、“信頼できる仲間”になる瞬間。
◆アドバイザーコミュニケーション制度を活用して
Hさん:「仕事以外の話もできる時間があるって、本当に大事。好きな映画とか、休日の過ごし方とか……そういう話を通して、人柄や考え方を知ることができるんです。そんな関わりから、業務中の会話でも自然と距離が縮まりましたね。」
Sさん:「ランチや定時後の場で、アドバイザーの意外な一面を知ったり、“こんな悩み、自分もあったよ”って聞けたり。気づいたら、相談しやすさも、信頼感もグッと増していました。自分の為に先輩の貴重な時間を使ってくれるわけですから、嬉しいですよ。」
聞ける”“頼れる”環境が、僕らの成長を加速させた。
Sさん:「アドバイザーがいたからこそ、報連相のハードルが下がったと思います。気兼ねなく意見を言えるようになると、自分のアイデアにも自信が持てて、仕事への向き合い方が変わりました。」
Hさん:「ちょっとしたシステムの使い方とか、書類の保管場所とか、上司には聞きづらいことも、アドバイザーには自然と聞けましたね。その積み重ねが、安心感や仕事の精度につながっていったと思います。」
“一番刺さった言葉”は、今も心の支柱。
◆心に残るアドバイス とは
Hさん:「“知ったかぶりせずに、わからないことは必ず質問か自己学習を!”って言われた言葉が、ずっと残っています。誰かの期待に応えたいなら、自分をごまかさないこと。アドバイザーから教わった信念です。」
アドバイザー制度は、単なる“指導”を超えていく。
◆制度のこれからに期待すること
Sさん:「これから自分たちが後輩を育てる側になっていく中で、この制度は大きなヒントになると思います。関係をつくる大切さ、言葉の選び方、距離感の保ち方……全部、自分が教えてもらったことを次に活かしたい。」
Hさん:「“人を育てる”って、結局は“人と向き合う”ことなんですよね。この制度を通じて、技術や知識だけじゃなく、心のあり方まで教わった気がします。」
誰かの背中が、自分の歩く道を照らしてくれる。
新入社員が先輩と率直に語り合い、学び合うアドバイザーコミュニケーション制度は、単なる懇親の場ではありません。
現場で活躍する社員同士が価値観を共有し、リアルな声に触れることで、自律的な成長のきっかけを得る機会となっています。
この制度を通じて築かれるのは、風通しのよい職場環境だけではなく、困難を乗り越える関係性と、現場を支える人財の基盤です。
教える側・学ぶ側が共に刺激を受けながら成長し合うこの仕組みは、「技術や想いを次世代に継承していくTPSの企業姿勢」を体現しています。
これからも私たちは、人と人との対話を大切にし、現場で活きる学びを育む環境づくりを通じて、持続的な組織成長を支えていきます。