データックでは、公衆衛生・製薬・医学の研究をされている方や携わっている方を対象に、2024年夏から定期的に採用セミナーを開催しています。
今回は先日開催した、公衆衛生大学院(SPH)の方を対象とするオンライン採用セミナーのレポートをします。
公衆衛生大学院(SPH)に特化したはじめての採用セミナー
今回の採用セミナーは、公衆衛生大学院(SPH)に在籍、または卒業された方々を対象に実施しました。これまでも採用セミナーは実施してきましたが、SPHの専門人材に向けた採用セミナーは今回が初の試みでした。
今回、大きく分けて3つのプログラムを実施しました。
①会社の事業説明
②データックで働くSPH卒業生の紹介と参加者のみなさんを交えた座談会
③データックで現在募集している職種のご案内
当日は①からスタート。代表の二宮が登壇し、事業の全体像や、当社が製薬・医療分野で提供している価値・強みについて紹介しました。
データックの強みである「提案力」と「専門性」
データックでは「『提案力』と『専門性』で医学と事業の未来をひらく」ことを掲げ、特に次の3つの要素を重視しています。
① 戦略を成果に繋げる提案力:先着に沿ったキーメッセージを軸に、クライアントの意思決定を支援します。
② 臨床とデータベース研究の架け橋:疫学・データベースの知見を基盤に、臨床医を含む多様なステークホルダーの意見を統合し、研究を推進します。
③ 共創するパートナーとしてのプロジェクトマネジメント:データベース研究に特化した体制で、クライアントとともに価値を創出し続けます。
これらの強みを通じて、私たちはクライアントに対して持続的な価値提供を実現しています。
データックは、「医学の知の創出を加速する」をミッションに掲げ、実際の日常の臨床現場で得られる医療データである「リアルワールドデータ(以下、RWD)」を駆使し、製薬企業を顧客としたデータベース研究受託・支援事業を行っています。
当日は、当社の中核事業であるデータベース研究支援についても、具体的な事例を交えてご紹介しました。
医療現場や健康保険組合などから得られる実世界データ(RWD)には、DPCデータ、レジストリデータ、電子カルテデータ、健診データなど、さまざまな情報源があります。
製薬企業は、これらのデータを活用し、自社医薬品の価値を最大化するために、製品のポテンシャル評価や、領域におけるアンメットメディカルニーズの探索といった医学研究を実施しています。そして、その成果を論文などの形で発信し、エビデンスに基づく普及活動へと繋げています。
私たちは、こうした製薬企業の研究活動を支援するパートナーとして、研究戦略の立案や最適なデータベースの選定、研究コンセプトの設計といった上流工程から、研究計画の立案・解析・論文化に至るまでを一貫してサポートしています。当日は、これらの取り組みを具体的なプロジェクト事例を交えてご紹介しました。
SPHからデータックに入社したメンバーによる座談会
二部では、データックで働くSPH卒業生の紹介や座談会を実施しました。
当日登壇した奥山さんと川﨑さんは、ともに公衆衛生大学院(SPH)からデータックに入社したメンバーです。RWDや疫学といった分野との親和性が高いSPHでの学びや経験を踏まえ、これまでの研究活動や現在の業務についてさまざまなお話しさせていただきました。
①SPHでの学びを仕事に活かす
登壇した社員からは、それぞれのSPHでの授業・実習・研究活動を通じて得た経験が、日々の業務に活かされているという声が挙がりました。
奥山さんは、大学院時代に培った研究ディスカッションの経験が現在の業務に直結していると語ります。データックでは、顧客の課題や実現したいことを深く理解したうえで、最適な提案・意思決定支援を行いながら研究を進めています。その中で、「何が論点となるのかを明確にし、どのような提案で解決へ導くか」を議論し抜いた大学院での経験が、大きな糧になっているそうです。
川﨑さんは、「諦めない姿勢」が今の仕事に活きていると話します。SPHでの研究では、前例をそのままなぞることができないテーマに取り組み、限られた条件の中で試行錯誤を重ねながら、最終的に論文という形で成果をまとめ上げました。その経験を通じて培った粘り強さが、現在の業務にも大きく活かされているとのことです。
②クライアントワークを通じて感じた新たな学び
SPHでの個人研究と比較して、製薬企業をクライアントとした研究を進める中で、奥山さん・川﨑さんそれぞれが新たに学ぶ必要を感じている点についてもお話ししました。
二人に共通していたのは、疫学やリアルワールドデータ(RWD)について「学び続ける姿勢」の大切さです。社内勉強会や情報共有の機会を通じて、日々新しい知見を吸収しているといいます。
また、クライアントワークとして研究・論文制作を進める上では、プロジェクトマネジメントや納期意識も欠かせません。顧客のミッション達成に向けて、スケジュールや役割分担、成果物の品質管理を計画的に進める必要があるとのこと。
誰が何をいつまでに、そしてどの程度まで仕上げるのか。どのようなレビューやリスク対応が必要なのか。このような視点は、SPHで個人として研究を進めていたときにはあまり意識していなかった部分だと振り返ります。
現在は、社内での振り返りやPMBOKなどの理論をもとに、体系的なプロジェクトマネジメントを学んでいる最中であるとお話しされていました。
③学び合う文化を支える社内研修・勉強会
データックならではの特徴として、社員同士が知識を共有し合う社内研修や勉強会の文化があります。奥山さん、川﨑さんともに、こうした取り組みが日々の業務に役立ち、学びを深める大切な機会になっていると話します。
勉強会のテーマは、疫学や生物統計、提案の進め方など多岐にわたり、定期開催に加えてメンバーの希望に応じて臨時で開かれることもあるなどエピソードを交え紹介しました。
川﨑さんは、「定期の勉強会ではメンバーから自発的に多様なテーマが提案されることに驚いた」と振り返ります。
また、奥山さんは、自身が苦手に感じていた分野について先輩に相談したところ、その場で臨時の勉強会を開いてもらい、丁寧に教えてもらえたエピソードについてもお話しされていました。
このように、メンバー同士が自然に知識を共有し、互いに学び合う風土がデータックの大きな特徴となっています。
経験年数にかかわらず、メンバーの一人ひとりが自らの知識やスキルを高めようと主体的に学び続けている点は、データックならではの特徴といえます。
今回は、SPH出身の奥山さんと川﨑さんに、データックでの業務や学びについてお話を伺い、SPHで培った知識や研究経験をどのように活かしているのか、そして実際に働く中で感じた気づきについてご紹介しました。
SPHを卒業後、企業で研究を行うというキャリアは、まだイメージしづらい方も多いかもしれません。今回のセミナーを通じて、キャリアの選択肢が一つ広がるきっかけになれば幸いです。
データックでは、個人プレーで課題を解決するというよりも、一つの問題に対して複数のメンバーが知識や経験を持ち寄り、協力しながら乗り越えていく文化があります。
社内のSlackでは、相談を持ちかけると多くのメンバーから返信が寄せられ、活発なディスカッションが行われています。
必要に応じてオンラインミーティングが開かれ、過去にメンバーが取り組んだ統計手法などをテーマに即席の勉強会が行われることもあります。
このように、組織全体で知見を共有しながら課題に向き合う文化が根付いています。
個々が自分のスキルを発揮するだけでなく、プロジェクトのゴール達成に向けてチーム全体で共通認識を持ち、成果を生み出していくことがデータックの大きな特徴です。
私たちのValueには、「co-creation」と「being the best version」という考え方があります。奥山さんや川﨑さんのエピソードからは、ディスカッションを通じて価値を共に創り上げる姿勢(co-creation)や、勉強会などを通じて自らの経験や知識を磨き続ける姿勢(being the best version)が強く感じられました。
データックでは、今後もさまざまな情報発信をしていく予定です。ぜひ引き続きWantedlyのストーリーに注目いただけると嬉しいです。