相手にしっかり向き合い、話しあいながら最善策を見つけたい。
長年勤めた外資系アパレル会社を退職し、未経験の不動産業界の経理として今村不動産に飛び込んだHさん。入社からこれまでにあった仕事や気持ちの変化、そしてこれからのキャリアビジョンについてお話をうかがいました。
目次
人を見て話をして、しっかり判断してくれる会社。
メンターとして円滑なチームビルディングを目指す。
なんでも困ったら相談してもらえる存在でありたい。
素敵な企業文化を絶やさずサポートしていく。
人を見て話をして、しっかり判断してくれる会社。
- 前職はアパレルの会社に勤められていたと聞いています
私はもともと外資系のアパレル会社に7年間勤めた後、業界も職種も未経験の状態から今村不動産に入社しました。前職の育休・産休明けに人事異動が重なったこともあって、子供との将来や今後のキャリアについて職種変更も視野に入れて転職を考えていたところ、タイミング良く知人からご紹介いただいたのをきっかけに面接を受けることになりました。
ただ、はじめは正直不安でした。営業事務や経理の経験がなかったことに加えて、2歳になる保育園入園前の娘がいる状況。子供の急な発熱などで仕事に穴をあける可能性も高く、雇う側からすれば、あまり積極的に雇用したいと思う条件ではないはずです。けれど私の不安とは裏腹に、面接を進めるなかで社長や専務から「大丈夫。僕たちを含め他にも子育てをしている社員はいるし、何かあったら子供を最優先してくれてかまわない」と言っていただけたおかげで、勇気が出ました。
職歴や現在の環境じゃなくて、個人としての考えや将来キャリアを尊重してくれる会社。そんな風に感じて、この会社でキャリアアップして貢献したい!と思いました。日本特有のタテ社会やしきたりがない、フラットに本音で話ができる場所に身を置きたいと考えて外資系の会社に就職した私にとって、ありのままの私を受け入れてくれる今村不動産はとても魅力的な会社でした。とはいえ、本当にそんなに融通が効くのかな?と半信半疑だったのはここだけの話です。笑。
- そうなんですか。入社後にギャップはなかったのですか?
入社してしばらく経ってから、保育園に通っていた子供が突然行きたくないと言い出した日があったんです。体調は悪そうなんですが熱もないし、病院に行っても風邪じゃない。結果的に精神的なストレスが原因で体調を崩したみたいで、そのことを専務に相談すると「とことん子供に付き添ってあげてください」と言っていただき、当時はまだ本格的に導入前だったリモートワークを急遽取り入れ、急な休みにも柔軟に対応してくださったのには本当に助かりました。
社員の環境の変化だったり発言を丁寧にキャッチして、一人ひとりに寄り添いながら、より良い職場環境に向けて制度やルールをどんどん整備するのは、組織としての今村不動産の魅力のひとつだと思います。仕事の効率化だけじゃなくて、一緒に働く仲間を思いやることで全員で成長していこうという経営陣の姿勢に、みんな共感し安心して働けているんじゃないでしょうか。
- 素敵なお話ですね!働き始めて早いもので4年目でしたっけ?
そうなんです!自分ではまだ2年くらいしか経っていない感覚だったんですけど。でも、バックオフィス業務を中心に行う管理部だけで、私の入社後すでに4名もスタッフが増えているんだから、時間が経つのは本当に早いですね。それ以上に、ここ数年の会社の成長スピードもとても早いと感じています。
入社したばかりの頃は未知数だった不動産業界も、未経験だった経理業務も、3年間経験を積んだおかげである程度は自信を持って仕事に取り組めるようになりました。それと同時に、4年目以降の自分のキャリアについて、あらためて考えるタイミングに差しかかっているなと最近特に感じます。どんどん新しい人が増えているので、いつまでも自分が新人気分ではいられない。仕事内容はもちろん、会社での立ち居振る舞いや、後輩とのコミュニケーションについて考えることが多くなったように思います。
メンターとして円滑なチームビルディングを目指す。
- 具体的にはどんな心境の変化があったんでしょう?
経理に加えてキャッシュフロー管理や銀行への提出書類作成などを行っているので、業務上、社長や専務とお話する機会が多いのですが、コミュニケーションを取る際にいつも低姿勢でお礼を伝えてしまう自分がいます。丁寧な指示出しやアドバイスに「ありがとう」と、単純に感謝を伝えたいだけなのですが、これってもしかして会社的には良くないのでは?と、ふと思うようになりました。
というのも、私がいつもそんな態度を取っていると、新しく入社する人に「この会社は役員を持ち上げないといけなんだ」と捉えられる可能性があるからです。それは、フラットな組織を目指している今村不動産の社風じゃない。3年間勤めてきたからこそわかる会社の姿勢を、私自身も言動で後輩に伝えていかないといけない立場になったんだと感じています。
執行役員の方とも相談した結果、現在は経理業務の他に、同じ部門で働くスタッフのメンターとしての役割を任せてもらっています。管理部では、経理・労務関係の業務を中心としながら、営業職の事務サポートや電話や接客応対など事業所内のこまやかな作業も行います。同じ部門でも担当している業務が違うこともあるし、人によってキャラクターや得意不得意も違うので、チーム内できちんとコミュニケーションが取れていないと、自然と不公平感や不平不満が生まれてしまう。そうならないように、チーム内に目を配りながら積極的に声をかけ、みんながストレスフリーで働ける環境を目指して、自分なりに工夫と改善提案を行っています。
- メンターとして心がけていることはありますか?
些細なことでも気になったことはすぐに本人と話をして、課題があったら一緒に解決するように動くようにしています。そのうえで、会社として運用ルールを変えた方が職場環境がより良くなると私なりに判断したことは、臆せず会社に提言するようにしています。
小さなことですが、例えば主業務以外の電話や接客応対、清掃なんかもそのひとつ。よく気が利く人がいると、どうしてもその人が率先して対応してくれて、まわりもその人に自然と頼ってしまいがちです。本人は良かれと思って行動してくれていたとしても、今後さらに人が増えたとき、その状況を放置していると新人が何もしない職場になりかねないと思いました。
ゴミ捨てや来客対応は全員で協力して行うこと。電話応対は、それまで取り扱っている物件や仕事の流れを知っている営業事務が担当していましたが、どんなお客様と関わっているのか、どんな話をされるのかを知ることが自分たちが働く会社を知る近道なので、社歴の短い順に出るように決めました。
なんでも困ったら相談してもらえる存在でありたい。
- どうしても出来る人に頼りがちになりますもんね
いまは良かったとしても、会社としてはさらに人が増え組織として拡大していく方針なので、現時点で私なりにできることは積極的にしていきたい。私自身が入社して感じた今村不動産の「フラットに言い合える環境」はこれからも大切にしたいんです。
やっぱり人が増えるほど、多様な価値観や考え方が出てきて、どうしても摩擦が起こるじゃないですか。ポジティブな議論は良いと思うんですけど、陰で不満をため込んでいたり、意味のない軋轢が生まれたり。そうなって欲しくないんです。私自身がマイナスのエネルギーが苦手で、できるだけ穏便に楽しく過ごしたいってのもありますけど。笑。
- 4年目以降のご自身のキャリアで目指すことはありますか?
いままさに自分と向き合っています。入社2年目くらいまでは、不動産業界も経理の仕事も未経験だったので、ゆっくりと着実に成長してこれたと思います。けれど、最近は任されているメンターの役割がやっぱり自分に向いているかもと感じることがあります。もちろん経理の仕事はまだまだスキルアップすべきことはあるんですけど、今後のキャリアを考えたときに、経理を軸にしながらも人材開発や採用など人と関わる方面でスキルやノウハウを積んだ方がいいかも?と思うこともあって、上長や会社と相談しているところです。
ただ、直近では会社が急成長していることもあって、経理業務のタスクもどんどん増えているので、目の前の仕事をこなすので手一杯なところは正直あります。私は頼まれた仕事にNOと言いたくなくて、とことんやっちゃうタイプ。けれど自分のこれからのキャリアと照らし合わせながら、できるできないを明確にしてまわりにヘルプを出せるようになりたいな、とは思います。
そのうえで、メンターとしての役割、さらに人材開発の仕事など、まだ自分にとって未知数な分野に対する勉強と新しい取り組みにチャレンジできればと考えています。まだはっきりと何ができるか、何をすべきかは見えていませんが、まわりから「迷ったら私に聞け」と言ってもらえるような、一緒に働くメンバーに信頼してもらえる存在でありたいなと思います。
素敵な企業文化を絶やさずサポートしていく。
私自身の成長はもちろん、どんどん事業や規模の拡大していく会社の成長を肌で感じながら仕事に打ち込めたこれまでの3年間は、とても有意義で楽しいものでした。
節目の10期を超えて、これからもっと進んでいく会社をバックオフィスで支えながら、社長や専務を筆頭に、共に働く仲間に対して思いやりや温かさがあふれる素敵な会社の文化を絶やさないように、私なりの視点と仕事で貢献していきたいと思います。