こんにちは!iGrusの佐久間です。
今回は【CHRO COLUMN】シリーズ第3回。「働き方」と「スキル」がテーマです。
このシリーズでは、iGrusのCHRO佐久間が、仕事や企業、キャリアや自己成長等についての情報をコラムとして共有します。
持てる限りの知識を余すことなくお伝えできればと思うので、是非読んでみてください。
目次
自由な働き方という "選択肢"
「リモートワークで働きたい。」
「場所に縛られずに仕事がしたい。」
「もっと自由な働き方をしたい。」
採用の仕事をしていると、こうした希望を聞く機会が増えました。
働き方に対する価値観は、この数年で大きく変わったと思います。
会社へ毎日出社することだけが働き方ではなくなり、リモートワークやフレックスなど、さまざまな選択肢が知られるようになりました。
私自身、それはとても良い変化だと思っています。
一人ひとりが「自分はどんな働き方をしたいのか」を考えることは、キャリアを考えるうえで大切なことだからです。
ただ、その一方で伝えたいことがあります。
自由な働き方は、キャリアのスタート地点にあるものではありません。
多くの場合、スキルや経験、そして信頼を積み上げた先に広がっていく選択肢なのだと思います。
自由に働きたいことは、悪いことではない
まず最初にお伝えしたいのは、自由な働き方を求めること自体は、決して悪いことではないということです。
通勤時間を減らしたい。家族との時間を増やしたい。
住む場所に左右されず働きたい。自分の時間をもっと有効に使いたい。
どれも大切な価値観です。
仕事は人生の大きな一部です。
だからこそ「どんな働き方をしたいか」を考えることには意味があります。
ただ、「自由に働きたい」という希望と、「自由に働ける状態」は別のものでもあります。
自由には、必ず「任せられる」がセットになる
例えばリモートワーク。
会社から離れた場所で働くということは、上司が常に隣にいるわけではありません。
困っていることを誰かが気づいてくれるとも限りません。
だからこそ、分からないことを調べ、必要なタイミングで質問できる。
自分で仕事を進め、進捗を共有し、期限を守る。
問題が起きたら速やかに報告・相談できる。
こうしたことが求められます。
つまり、
自由度が高くなるほど、自分自身で仕事をコントロールする力が必要になる
ということです。
会社やお客様から「この人なら、どこにいても安心して仕事を任せられる」と思ってもらえること。
それが自由な働き方の土台になるのだと思います。
"自由" と "楽" は同じではない
自由な働き方という言葉には、どこか「楽に働ける」というイメージがつきやすいかもしれません。
ですが、本来は違います。
- 働く場所を自分で選べる
- 時間の使い方に裁量がある
- 仕事の進め方を任される
これらは裏を返せば、自分自身で結果に責任を持つ範囲が広がるということです。
誰かに細かく管理されなくても仕事を進められる。
言われる前に必要な行動を取れる。
自分で考え、判断できる。
その力があるからこそ、自由度の高い働き方を任せてもらえます。
自由とは、責任が少なくなることではなく、自分で背負える責任が増えることなのかもしれません。
最初の数年間は、自由を増やすための時間
未経験から専門職へ挑戦する場合、最初から理想の働き方をすべて選ぶことは難しいと思います。
参画するプロジェクト。勤務地。仕事内容。リモートの有無。
自分の希望だけでは決められないこともあります。
しかし、それは決してキャリア構築が失敗しているということではありません。
むしろ、将来、自分で選べるものを増やすための期間だと考えてほしいと思っています。
iGrusの新入社員向けロードマップでも、最初の2〜3年は土台づくりのフェーズとして位置づけ、その後、実務経験を重ねることでリモート勤務や技術領域、役割・ポジションなどの選択肢が広がっていく考え方を示しています。
最初から選択肢が多いのではなく、できることが増えるから、選択肢も増える。
この順番を大切にしています。
スキルは「仕事を選ぶ力」になる
スキルを身につける理由というと、
- 給与を上げる
- 難易度の高い業務に挑戦する
- 市場価値を高める
など、さまざまな理由があります。
私はそこに、もう一つ別の理由があると思っています。
それが、"自分の人生の選択肢を増やす"です。
できる仕事が増え、経験を説明できるようになる。
お客様から求められる。
会社から仕事を任せてもらえる。
そうなると、「この仕事しかできない」という状態から
「この中から選べる」という状態へ変わっていきます。
働き方も、その選択肢の一つです。
リモートワークそのものも変化している
もう一つ、現実として知っておいてほしいことがあります。
リモートワークという働き方も、固定されたものではありません。
現在は、IT業界でも以前と比べてリモート案件が減り、完全なフルリモートはかなり限られる状況になっています。
働き方のトレンドは、これからも変わるでしょう。
だからこそ「フルリモートという条件だけを手に入れる」ことをキャリアのゴールにすると、その条件が市場から減った時に苦しくなります。
一方で、専門性があり、実務経験があり、コミュニケーションができ、成果を出せる…
そういう人であれば、働き方のトレンドが変わっても、選択肢を持ちやすい。
だから私は、働き方そのものより、「働き方を選べる人になること」の方が重要だと考えています。
"どこで働くか" より、 "何を任せてもらえるか"
キャリアの初期は「出社なのか、リモートなのか」が大きな関心事になるかもしれません。
でも、経験を積むほど、本当に大切なのは別のところにあることに気づく人もいます。
どんな仕事を任せてもらえるか?どんな技術に触れられるか?
或いは、誰と仕事ができるか?何を経験できるか?
その仕事によって、本当に自分の価値が上がるか?
長期的なキャリアを考えるなら、「どこで働くか」だけではなく、「そこで何を身につけられるか」も見てほしいと思っています。
本当の自由は「選ばなくても困らない状態」
自由というと、好きなものを選べる状態をイメージします。
しかし、キャリアにおいては、一つの条件にしがみつかなくても生きていける状態を自由と呼ぶのではないでしょうか。
出社案件しかなくても働けて、リモート業務があれば挑戦できる。
技術領域を変えることもできる。マネジメントへ進むこともできる。
好きな技術で、専門性を深めることもできる。会社が変わっても、学び続けられる。
そういう人になれば、一つの環境や一つの働き方に人生を左右されにくくなります。
私は、そこまで行って初めて「キャリアの自由度が高い」と言えるのではないかと思っています。
自由を求めるなら、「何ができるか」を増やす
働き方について悩んだ時「会社はどこまで自由にさせてくれるのか」という視点だけではなく、一度、「自分には何を任せてもらえるのか」という視点でも考えてみてください。
そして、今はできないことがあるなら、何を学べばいいのか、どんな経験を積めばいいのか、誰にフィードバックをもらい、誰に評価されればいいのかに目を向ける。
自由を直接追いかけるのではなく、自由を選べる自分をつくる。
その方が、結果的に長く自由でいられるのではないかと思います。
会社にも責任がある
もちろん「本人が頑張ればいい」だけではありません。
社員が努力しても、挑戦できる機会がなければ成長は難しくなります。
会社には、学べる環境を用意し、挑戦できる機会をつくり、努力や成長を適切に評価する責任があります。
会社が環境をつくり、本人がその環境を使って成長する。
その結果として、少しずつ働き方やキャリアの選択肢が広がっていく。
私は、その関係が理想だと考えています。
まとめ
自由とは、最初から条件を選べることではなく、努力と経験によって選択肢を増やしていけることなのかもしれません。
「何にも縛られず、自由に働きたい」という気持ちは、大切にしてほしいと思います。
そして、自由な働き方だけを先に求めるのではなく、その自由を任せてもらえる自分になることにも目を向けてほしい。
技術を身につけ、実務経験を積むこと。
周囲と協力して取り組み、約束は守ること。
自分で考えて、自分の努力で成果を出し、信頼を積み上げること。
その積み重ねによって、まずは自分自身の価値を高め、仕事を任せてもらえる人になることで、少しずつ「これしかできない」状態から、「自分で選べる状態」へ変わっていきます。
「自由になりたい」からこそ、まずは力をつける…という順番を大切にしてほしいと思っています。
自由な働き方は、スキルの先にある。私はそう考えています。
最後に
iGrusでは、自由な働き方を手に入れるために努力を惜しまない方が、全力で挑戦出来るような環境作りに力を入れています。
自分の思い描く「理想の自分」へ近づくために毎日コツコツ頑張る人を、これからも応援し続けていきます。
iGrusという環境で成長したい!働きたい!と少しでも思っていただいた際には、是非一度お話しに来てください。