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解決策を見出すためにその人が頼れる人を会社の中でどれだけ作れるかが大切

風通しの良い組織、フラットな組織といったフレーズをよく目にしますが、そういった組織であることで具体的にどのような仕事の進め方ができるのかもっと知りたいと思う方は多いのではないでしょうか。URAWAZAは「風通しの良い組織の中で人に頼って解決策を見出せる会社」です。魚市場から広告業界に入ったりという異色の経歴を持つ木下剛志CCOにお話を伺いました。

魚市場→広告業界→プラットフォーマー→URAWAZA

-入社の経緯を教えてください

私はもともと広告営業、特にインフルエンサーマーケやSNSマーケ畑の出身で、URAWAZAの前身の会社で今の仲間と出会う前はByteDance社でTikTokの運営(クリエイターや企業アカウントとの連携やコンテンツ開発など)を業務として行っていました。代表の土屋から「海外の企業の日本でのプロモーションをお手伝いする会社を作りたい」と誘われたのが最初です。「参加メンバーがいろんな方法を持ち寄って、ギルド的に作っていく体制でやりたい」とも聞いて、それなら自分の志や働きたいスタイルに合うなと。

-広告やインフルエンサーマーケティングに関わるようになったきっかけは

実は若い時に魚市場で荷受側(いわゆる市場の人)として働いていたんですが、自分がメインで担当していた「特種物」というカテゴリーは本当に二癖も三癖もあるようなものも多く、時期によっては一部地域でのみ食卓に並ぶようなものや一般的には食べ方も認知されていないような品物が大量送られてくることがあり、買い手がなかなかつかず本当に美味しくて良いものなのに売れないといった状況があり、今ではスーパーなどでもよく目にする「簡単レシピ」や「おすすめの食べ方」といった店頭用の販促POPやシールを業者さんやスーパー向けに地元の飲食店さんや生産者さんの協力を得ながら、フォトショップなどを使ってサービスとして制作していました。例えば「漁師の○○さんが獲ったタコ」「居酒屋○○さんのワンポイントホヤ料理」みたいな生産者の顔の入ったPOPや、動画を作ったりして消費者の皆さんをいかに引き付けて興味を持ってもらうかを考えていました。時には、実演販売したり、魚の捌き方教室や子供向けの食育教室をやってみたり。

業務に携わる中で商品を売るためには、「理解し、伝えること」が大切だと強く感じていて、本格的に広告に携わる仕事をしたいなと思ったのが広告業界に転職するきっかけでした。

広告業界に関わるようになってからは、クライアントの目的に対して、最適なコンテンツの盛り上がりを達成するために、インフルエンサーやそれを取り巻くSNSをどう活用していくかを考え、提案する経験を積んできました。その時々のクライアントに合わせてゲームや旅行、美容やファッションなどジャンルは幅広かったです。

また、ByteDance社に転職後、自分がTikTokに携わっていた時代はまだTikTokがメジャーになる前でしたので、ゼロから各所とアライアンスを組んだり、取引先開拓やサービス立ち上げを行う経験も積みました。

点ではなくて線として常にクライアントと繋がる

-現在担当されている業務を教えてください

当社の事業は大枠で言うと広告・プロモーション事業になります。イメージしやすいものだとプロモーション用のwebサイトや動画制作などが挙げられますが、これだとスポット-点-での売上です。より長期的な売り上げが見込める事業基盤を安定させるために、クライアントと長くビジネスパートナーとして付き合える事業を作っていく必要がありました。そこで、コミュニティマーケティングを売り上げ母体として強化することで、点ではなくて線として常にクライアントと繋がることを目指しています。

私の業務としては協力企業とのアライアンス連携やビジネスモデルの構築、見直しや調整業務が主です。何かしら業界で新規参入できるところを探したり、アライアンス連携先と一緒に新しくサービス展開することを常に考えています。

-クライアントのプロモーションをするにあたって大切にしていることはなんでしょう

なんでこの商品を作っているのか、なんでこのサービスをやっているのかを理解することを大切にしています。

当社にご依頼をいただく段階ではクライアントの意識もざっくりしていたり、クライアント社内でも意識にズレがあることが多いです。ゲーム会社を例にすると、プロデューサーとマーケティング部門では制作した作品への思いが違う。それぞれの思いを汲まなければクライアントが満足する施策とはならないので、いかにスピーディーに双方とコミュニケーションをとるかが重要です。

海外クライアントの思いを汲み取り関係を築けるのが強み

-思いを汲み取るという点で海外クライアントは難しさがあるのではないでしょうか

その点に関しては他社では対応が難しいがゆえに、当社の強みになっています。まず、テイをはじめとする中国人のメンバーが非常に優秀。彼らがいるおかげで中国語インプットからの日本語アウトプットがハイレベルで可能です。

そして、そもそも起業した目的が「海外企業の日本でのプロモーションをお手伝いすること」なので、海外クライアントとの接点があるメンバーが集まっている。私もインフルエンサーマーケティング、SNSマーケティングをやっていた時に、多くの海外クライアントを経験しています。

僕らがクライアントに必ず言うのが「いちデベロッパーや発注先ではなく、僕らはビジネスパートナーになります。コミュニティマーケティングが強いです」ということ。そうすることでクライアントにとって切っても切り離せない仲になれます。長くお付き合いができるのでクライアントのことを深く知れるし、長年お付き合いしていることで気安い関係にもなれる。

そして、海外の企業とそういった気安いコミュニケーションを取れる関係を築ける日本企業はほとんど存在しません。海外クライアントの思いを汲み取り関係を築けることで、当社のビジネスの可能性は大きく広がっています。

【参考記事】効率を意識しつつ、どうやったら責任を持ってクライアントの要望に応えられるかを考える社風です
https://www.wantedly.com/companies/company_2528026/post_articles/335152

自立=周囲と協力してでも解決策を見出せる

-会社の社風について教えてください

自立して働けるギルドのような組織です。自立というと業務が属人的になるイメージを持つ人が多いかもしれませんが、当社が理想としているのはそれぞれ責任持って業務にあたりつつ、横断していろんなプロジェクトに携わることができる働き方。各人のやる気と学習能力によって対応できる事業幅を広げていける環境だと思います。

そもそもURAWAZAが独立するきっかけになったのがボーダーを超えたいという思いです。私は日本的な縦割り社会が苦手でその中だと力を発揮できないので、自分がやるなら風通しがいい組織にしたい思いがありました。

-URAWAZAの考える自立についてもう少し詳しくお聞かせください

一般的にいう自立は「全部自分で抱え込む」というニュアンスを含んでいると感じます。私たちがいう自立は「周囲と協力してでも解決策を見出せる」ということ。組織の中で自立しているのであれば「解決策を見出すためにその人が頼れる人を社内にどれだけ作れるか」が大切になります。頼れる人を増やすことで自分の引き出しを増やすことができますし、そのためには組織内部で個人対個人のアライアンスを結んでいくことが必要です。

このような自立をするためには、普段からアウトプットをする、よく人に聞く、頼るという習慣をつけなければなりません。当社はそれが自然に行われている環境です。

どれだけ成長したいかが大切

-インターンシップ採用について教えてください

インターンシップ採用合格の条件は向上心と自主性です。課題に対して自分で調べられるか、日々成長したいモチベーションがあるかを重視しています。

実例として、当社に3名のインターン生がいます。エクセルやPythonなどを使ってのデータ分析が得意な子、分析は苦手だけど文章化が得意な子、日本語を中国語に翻訳するのが得意な子。この3人が力を合わせれば分析して言語化して翻訳するという仕事が完遂できます。そして、お互いの領域を共有することでそれぞれが成長可能です。

全てを自分でできる必要はないし、周りと協力しながら解決策を見つける。そしてその中で吸収できるものはして成長していく。未経験でも経験者でもその子がどれだけ成長したいかと思っているかが、インターンが実のあるものになるかどうかの鍵になります。

-今後の目標を教えてください

業界に対する課題解決が叶うようなサービス・事業展開をもっと増やしたいと考えています。ゆくゆくは私がもともといた水産業界に対してもマーケティングを提案や何かしたいなと。あとは「URAWAZAでインターンシップを経験すれば、どこに出しても恥ずかしくないような社会人としてのスキルを身につけられる」と認識されるような教育の仕組みを作りたいです。

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