FLARETECHでは、エンジニアの技術向や新しいテクノロジーへの挑戦を推進するため、2か月に一回のペースで社内イベント「AI Mini Hackathon」を開催しています。
今回は2026年9月9日に開催された「第5回 AI Mini Hackathon」の模様をお届けします!
目次
FLARETECHの「AI Mini Hackathon」
そもそも「ハッカソン(Hackathon)」とは?
「ハック(Hack)」と「マラソン(Marathon)」を組み合わせた造語で、エンジニアやデザイナーが集まり、決められた時間内で集中してプロダクト(アプリやサービス)を作り上げるイベントのことです。
通常は数日かけて行うことも多いイベントですが、当社の「AI Mini Hackathon」は、最新のAIツールを活用して制限時間わずか50分でゼロから動くアプリを作り上げる、超・短期集中型のアウトプットイベントとなっています。
ルール:
・AI利用必須:AI IDEまたはAI APIを活用すること
・ゼロからのスタート:既存プロジェクトの流用禁止(当日発表テーマに即時対応)
・フロントエンド推奨:時間内に「動くもの」を見せること
アイデアを考える時間も含めて1時間に満たないため、限られた時間の中で「何をつくるか」「どこまで実装するか」を判断しながら、AIをうまく活用していくこともポイントです。
開催の背景
本イベントは、「エンジニアを“AIネイティブな開発者”に変え、社内にAI駆動開発を文化として浸透させる」という想いから企画されました。受託・SES事業を展開する中で、技術力の底上げはもちろん、エンジニア同士が集まって楽しくモノづくりを行い、会社としての一体感や帰属意識を高める場(リテンション施策)としても大きな役割を果たしています。
第5回AI Mini Hackathon開催概要
- 日時:2026年9月9日(水)19:00~21:00
- 場所:Discord
- 今回のテーマ:「1日に1回絶対に開きたくなるアプリ」
- 使用ツール:Cursor、Claude Code、Gemini、ChatGPTなどのAI IDE・ツール
- 参加者:チャレンジャー 8名 / 見学枠 10名
- 審査員:2名
- 高木さん|FLARETECHの取締役。エンジニア歴20年以上のベテラン。
- 原さん|フリーランスで活躍する、フロントエンド、バックエンド、インフラ、AIを網羅するフルスタックエンジニア。毎月の「AI駆動開発勉強会」でも外部講師を務める。
▼実際のタイムライン
イベント中の様子
■ オープニング
いよいよイベントがスタート!ボイスチャンネル「メイン会場」では、司会を務める26卒営業の丸山さんからオープニングの挨拶が行われました。Discordの使い方やルールの説明を経て、参加者が固唾をのんで見守る中、ついに当日の開発テーマとトーナメント表が発表されます!
▼メイン会場
■ 開発タイム
50分という限られた時間の中で、参加者は以下2つのチャンネルを選択して開発を進めます。
- 「画面共有・デモ中」チャンネル:画面をシェアし、見学者にAI駆動開発のプロセスをリアルタイムでお披露目しながら開発を行うスペース
- 「もくもく」チャンネル:画面共有は行わず、集中開発に特化するスペース
見学者がAIプロンプトの出し方やツールの活用法を間近で学べる設計となっています。
▼「画面共有・デモ中」チャンネル
個性あふれるエントリー作品
今回は2グループ(各4名)に分かれて予選を実施。惜しくも決勝進出は逃したものの、アイデアとAI活用が光る作品ばかりでした。
1|「そだてびより」
使用AI:Claude Code
毎日の気持ちを整理して日記をつけることで、種から木へと成長していくメンタルケアアプリ。3日連続で投稿すると順調に育ち、季節の移り変わりに合わせて咲く花が変わるなど、思わず毎日開いて「育てたくなる」優しい世界観が詰め込まれています。
2|「My Growing Town app」
使用AI:Cursor
1日1回アクセスするたびに、自分の街がどんどん大きく、賑やかになっていく育成シミュレーションアプリ。毎日の小さな習慣(ログイン)が街の発展という視覚的な変化として還元されるため、継続する楽しみを生み出しています。
3|「/var/log/bio」
使用AI:Cursor, Gemini
エンジニア心をくすぐるタイトルの通り、ログ形式で日々の活動やコンディションを記録していくユニークなアプリ。
4|「orbit」
使用AI:Cursor
毎日の出来事を一言で記録すると、その日の感情やテーマがひとつの「星」となって夜空に浮かび上がる日記アプリ。単なる「文章を残す日記」ではなく、「日々を自分だけの宇宙として描く」体験を提供し、星をクリックすることで過去の記憶を愛おしく振り返ることができます。
5|「DAILY PULSE」
使用AI:ChatGPT
睡眠・エネルギー・ストレス・気分を入力すると、AIがその日の状態を「Pulse Score」として数値化。過去データとの比較やAIアドバイスだけでなく、おみくじやXP(経験値)などの遊び心も満載です。「記録する」のではなく「今日の点数は何点かな?」とワクワクして開きたくなる仕組みを構築。
こちらの作品を制作したのは、なんと26卒の内定者営業!
エンジニア以外の職種でもAIを相棒にすればわずか50分でアプリを作り上げられるんですね!
6|「ひとてガチャ」
使用AI:Cursor
「今日やるべきこと」に迷ったら、ガチャを回して1つだけ決定!ゲーム感覚でランダムに引き当てたタスクを消化していくため、億劫になりがちな毎日のルーティンを楽しくゲーム化してくれるアプリです。
決勝戦と優勝作品
以下の観点より各グループより最も総合点が高かった作品がトーナメントを勝ち進みます。
予選のプレゼンを勝ち抜き、ファイナルへと駒を進めたのはこちらの2作品です!
「メンタルチューニング日記」
使用AI:Claude Code / VSCode
開発者は、弊社のシステム部部長であり、毎月開催されている社内「AI駆動開発勉強会」の企画・講師も務めるエンジニア。
日記による記録機能に加え、自分の心の状態を整える「メンタルチューニング」と、息抜きになる「ミニゲーム」を一体化。毎日開くことでメンタルケアが習慣化する仕組みを構築しました。AI技術熟知者ならではの無駄のない設計と高い実用性で、見事決勝へと駒を進めました。
「歴譚 実時間進行型TRPG」
使用AI:Claude Code
現実の「時間」や「天気・朝昼夜」とアプリ内の世界が連動し、自分の分身がリアルタイムで旅を進めるRPG。時間経過でスタミナが回復し行動の選択肢が増えるため、「今の自分の分身はどうなっているか?」と1日に何度も確認したくなる仕掛けになっています。今回は50分間で動かすことを最優先しつつも、AIならではの予想外でトンデモなストーリー展開が次々と生成されるライブ感満載の作品です。
優勝者したのは・・・
2作品による決勝戦を経て、第5回 AI Mini Hackathonの優勝に選ばれたのは
「歴譚 実時間進行型TRPG」(開発者:野地さん)でした✨👏
▼決勝戦の様子
「1日1回絶対に開きたくなる」というテーマに対し、現実の時間や天候と連動したリアルタイム感、そしてAIがその場で生み出す予想のつかないストーリー展開というアプローチで見事に審査員と参加者の心を掴みました。わずか50分でここまでゲーム性とAIの特性を融合させた完成度の高さは圧巻です。
優勝した野地さん自身が執筆した「ハッカソン開発記録記事」も公開されています。
AIをどのように活用して短時間でアプリを組み上げたのか、リアルな開発の裏側が詳しくまとめられていますので、ぜひ併せてご覧ください!

コードを1行も書かずに、人間は何を決めていたのか ── ハッカソンでClaude Codeと60分でアプリを作った、やり取りの全記録|ノヂ
おわりに
わずか50分間という短い制限時間、そして当日のテーマ発表というシビアな環境の中でも、AIを頼もしい相棒として使いこなし、個性的で「動くアプリ」が次々と誕生した今回のハッカソン。1時間足らずでここまでのプロダクトが形になる様子は圧巻でした!
本イベントには、「エンジニアを“AIネイティブな開発者”へ進化させること」に加え、普段は異なるプロジェクトで活躍するエンジニア同士が「全員で集まり、モノづくりを楽しむ場を通じて組織の一体感を高めること」という大切な狙いがあります。
今回のハッカソンでも、AI活用の確かな実績が得られただけでなく、見学者を巻き込んだ盛り上がりや技術共有を通して、社内の結びつきがより一層深まる時間となりました。
FLARETECHでは今後も、最新テクノロジーに挑戦できる環境と切磋琢磨できる場の提供を通じて、エンジニア一人ひとりの成長を全力で支援してまいります!