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『編集者のための「ウケる」コンテンツ思考法』イベント・レポート

編集者とは? ウケるコンテンツとは?

インフォバーンは2024年6月24日に、『編集者のための「ウケる」コンテンツ思考法』と題して、編集者やコンテンツ制作に関わる方に向けたイベントを開催しました。

現場で活躍するインフォバーンのコンテンツディレクター(コンテンツ編集者)4名が登壇し、「ウケるコンテンツとは何か」をめぐり語り合った当イベント。コンテンツを「なんのために」「誰のために」つくるのか、という根源に立ち返った視点から、「編集」という仕事や役割について話す前半パートと、実際にインフォバーンが手がけた事例を紹介する後半パートに分け、活発な議論を展開しました。

最初に登壇したのは、丸山佑介と樋渡和史。二人は「ウケるコンテンツ」に対するそれぞれの考えと、その制作における編集者の役割について語りました。

丸山は「『知っている』と『知らない』の間にあるコンテンツ」と言います。読者やユーザーは、まったく知らないことには興味を引かれません。一方で、既知の情報だけで構成されたコンテンツを読んでも、新たに得るものがない。その両者の間にあるコンテンツこそが、「ウケる」可能性を秘めたコンテンツだというわけです。

Cap|インフォバーン コミュニケーションデザイン第1事業部 丸山佑介

そのためにも編集者は、日ごろからテーマに関わる領域の情報に触れ、知識を貯えておきつつも、「どこまで知識がある読者を想定するのか」「専門的になりすぎて読者を置いてきぼりにしていないか」ということを常に意識して企画・制作しているそうです。

伝わるかどうか、という視点は樋渡も同様です。樋渡はウケるコンテンツの条件を、「適切なターゲットに対して、その人が腹落ちする言い方になっているコンテンツ」と定義しました。

Cap|インフォバーン コミュニケーションデザイン第1事業部 樋渡和史

たとえ同じ事実であっても、伝え方によって印象は大きく異なります。あるいは逆に、同じ伝え方でも、相手次第で受け止め方は変わります。

「卑近な例ですが、たとえば仕事で悩んでいる人に対して、『もっと根性を出せ』と檄を飛ばすのか、『きっと成長につながるよ』と励ますのか、はたまた『ひと息つこう』と誘い出すのか。絶対的な正解・不正解というのはなくて、肝心なのは相手を知ったうえでその人に響く伝え方をすることですよね」と樋渡。また、そうした意識を持ってコンテンツ制作に励む編集者のことを、「翻訳家」と表現しました。

二人の意見を合わせて、ウケるコンテンツづくりには、「ターゲットが関心の持ちやすい形に『翻訳』されているコンテンツ」を目指すことが重要だとして、前半パートは終わりました。

コンテンツマーケティングにおけるポイントは?

後半に登壇したのは、川嶋美羽と島田怜於。それぞれ自身が担当するクライアント企業でのコンテンツマーケティング支援の事例を題材に、具体的なコンテンツ制作を解説しました。

川嶋が紹介したのは、小売企業や食品メーカーなどBtoC企業の事例。クライアントの伝えたいことと読者ニーズを明確化し、両者をつなげることを意識しながら、「コンテンツ=読物」という考えにとらわれない、オリジナリティある企画を立てた取り組みを紹介しました。

Cap|インフォバーン コミュニケーションデザイン第1事業部 川嶋美羽

一方の島田は、製造業や研究所などBtoB向けのオウンドメディアの事例を紹介。こうしたメディアでは、専門的な話題を取り上げることが多く、最先端のトレンドや業界知識を伝える情報が求められます。そのなかでも、ただ社員や専門家の言葉をわかりやすく伝えるだけではなく、「コンテンツをきっかけに、読者の心にどういう変化を与えたいのか」を常に意識していると島田は語りました。

Cap|インフォバーン コミュニケーションデザイン第1事業部 島田怜於

イベント終了後には、交流会を実施。多くの方々にご参加いただき、盛況のうちに幕を下ろしました。


インフォバーンでは、このような「編集」「コンテンツづくり」をテーマにしたイベントを継続的に開催しております。

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