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1976年の創業以来、国内だけでなくアジアを中心とした海外にも多角的に展開しているビームス様。
今回はご自身の経験からサラドを導入されて、健康経営や食に対して親身に向き合っているコミュニティデザイン部の安藤さんにお話を伺ってきました。
ーー安藤さんの所属部署や普段関わっていらっしゃる業務などをお伺いできますか?
コミュニティデザイン部という部署に所属し、ECで販売する商品画像の撮影を取り仕切るチームのリーダーとして、普段は商品撮影のマネジメントなどをメインに業務を行っています。
また、スタッフが作っているコンテンツ・スタイリング投稿、ブログなどの取りまとめを今年の9月から担当しています。その2つが主な業務ですね。
目次
ーーお聞きした限りでは、我々がご提供させていただいているサービスに関しての取りまとめを行うということにはあまり縁がないイメージなのですが、今回サラドを導入するに至ったきっかけなどがあればお話しいただけますか?
一番は、色々なことが重なり、自分がヘルニアになってしまったことです。そしてこの歳で初めて手術や入院を経験をしました。
これまで18歳くらいからずっと働いていて、一か月間仕事を休むということは初めてで、その期間で自分の中で考えていることが変わってきました。
普段できていたことが全くできなくなるとか、それまで趣味で10年ぐらいやっていたサーフィンも全くできなくなるなど、今まで当たり前だと思っていた”健康であること”をなくして、これは何とかしないといけないと思いました。
そこで、自分の経験したことを社内の人に味わってほしくないという気持ちもあったので、自分のリハビリも兼ねつつ、何かできることはないかなというところで情報を集め出したのがきっかけです。
ーー健康に関して他にも考えられた取り組みなどはありますか?
何人かに相談したのは、ストレッチをできるようにストレッチエリアを設けることです。
ただ、これは場所の問題で実現が難しそうということで、実現可能そうな内容から考えて健康→食→サラダという流れでサラドさんを導入することを考え今に至ります。
ーー健康のために何ができるかを考えられて、その後私たちに辿り着いたそのきっかけや流れも教えていただけますか?
最初はNewsPicksを見ていた際に、DeNAでCHO室(Chief Health Officer室)という社員の健康をサポートする部署を立ち上げた平井さんという方が書かれた従業員の腰痛を予防に関する記事を読んだことが始まりです。
ヘルニアを経験してから、自分でも何かできないかなと思っていたところ、たまたまこの記事を見つけて、これは面白い取り組みをしているなと思い、元々弊社のスタッフでDeNAに移った方にダメ元でメールで相談をしてみました。
すると、そこからDeNAのCHO室の方と連絡取れまして、実際にお話を聞くことができました。
話の流れの中でDeNAさんが取り組んでいる、食育的な所と擬人化させること(例えば、トイレで「姿勢を良くしよう」など健康の心がけに関するポスターで貼り、キャラクターを用いて伝える)など健康を気にするムードをつくるという取り組みがすごく面白いなと思いました。
さらに、この取り組みをしている方々は、専門の部署ではなく有志で集まってやっているという部分にも刺激を受けました。
ーー健康に関する取り組みは、そういった他社での成功事例などを見て実際に集め始めたのですか?
はい。まずはそういった事例を集めたり、いくつかの会社さんにも実際に聞いてみました。
その後、社内で個人で健康(ヨガ)に関する取り組みをしていたスタッフに相談し、DeNA CHO室の社員さん経由でサラドさんをご紹介いただきました。
ーー実際に弊社サービスを導入いただいてから、社内ではどのような声がありますか?
味とボリュームに関していい反応をいただくことが多いですね。
また、「サバと塩こうじのグリルサラダ」や「タンドリーチキンと大豆ミートハンバーグのサラダ」のような他にないメニューも多く「次はこれを食べてみたい」というような声もよく聞きます。
ーーサラドを利用している方はどのような方が多いですか?
よく利用しているのは、20代後半くらいの女性で、健康に興味がある人が多いです。
また、弊社は東陽町に物流センターがあるのですが、そこで働いているスタッフの反応もすごくいいです。というのも、倉庫周辺には食事をするところがあまり多くないこともあり、脂っこいお弁当を食べることも少なくないそうで、健康に気を遣いたいというような方にはすごくありがたいみたいです。
ーー今後の弊社との取り組みで、メニューのご希望やその他のご要望などはありますか?
既にあるサーモンのサラダもそうですが、他にも例えばサンマだったりとか、旬の魚を使った季節限定メニューなどがあると嬉しいですね。
あとはよくいただく質問で「本当にこれで足りるの?」や「パンがあるといいよね」というような声もあったりします。これに関して私の一次回答では、量は個人差にもよる部分もあるので、お腹をいっぱいにするためではなく、腹八分目で昼以降のパフォーマンスを高めるためというようにお答えさせていただいています。
ーーなぜ弊社のサービスを選んだのかを教えてください。
先述のDeNACHO室の方からサラドさんを紹介された時は「そんなサービスがあるのか」程度の認識しかなく、一旦持ち帰って考えたり弊社のスタッフにも相談をしてみました。
その辺りからデリバリーのサラダを意識する様になり、一通り他のサラダ定期配送サービスなども試して見たのですが、他のサラダ屋さんに比べてサラドさんが圧倒的に野菜がフレッシュで質がよかったんです。
最初はサラダの質の良さを魅力として感じていたのですが、その後ホームページに記載されている細井さんの起業理念などを見てこれは凄く良いなと強く共感し、どちらかというと今は細井さんのファンになっていて。今はこれをみんなに広めたいという気持ちでやっているのかな。同僚の病気をきっかけに、使命感に駆られ仕事を辞めて起業されていることなども、凄いと思います。
ーーオフィスで働くという環境で、健康経営や福利厚生面であるといいなと思うものはどの様なものでしょうか?
会社全体として考えると、オフィスのスタッフだけでなく、店舗のスタッフまで健康的な食事が昼食で提供されるといいなと思います。
自分自身も店舗で接客をしていた経験がありましたので、皆さんの感覚がわかるんですよね。その頃は若かったということもあり、食に対する優先順位があまり高くなく、職業柄着るものが最優先だったんです。こういった感覚をみんなに響くカジュアルなアプローチで変えていけたりすると良いなとも思っています。例えば腰痛防止を啓蒙するバッジなど、会社という単位ではなく個人でも、健康に関する知識を補填したり、興味を持つきっかけを提供するのもありなのかもしれません。
(写真は安藤さんが友人デザイナーと共に自身の経験をもとに「腰痛であることをポジティブにとらえ周囲に知らせるしるし」として作成したバッジです。体の不調もコミュニケーションの方法を変えると周囲に明るく伝えることが可能になりますね!)
インタビューにお付き合い下さったコミュニティデザイン部安藤さん(右)とサラド代表の細井
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インタビュアー後記
日本のアパレル業界を牽引するビームスで働かれる安藤さんは物腰柔らかで受け答えも大変丁寧な方です。ただ今回1時間近くのインタビューを私自身がさせて頂き、改めて素敵なお考えに触れて、内に秘めるご自身の確固とした価値観や情熱の対象に対してはフットワーク軽くアクティブに動かれる方だという事が改めて理解出来ました。DeNAさんに話を聞きに行かれて、聞いた内容をその後直ぐに実行に移るなどは良い事例だと思います。
インタビューを通して強く感じたのは、安藤さんが体現していらっしゃるように、ビームスでは働いていらっしゃる方の職域に縛られることなくご自身が大事だと感じることに挑戦できる社風があるという事。
それこそ、どことなく以前インタビューをしたフィンランドの風土を感じます。
なにより「平等」です。誰にでもチャンスがあり、平等に扱われます。
一般的な会社ではEC事業に専門的に関わる方が同僚の食や健康に関わる取り組みをするというとことは稀かもしれません。こう言った社風や文化が素敵な組織と魅力的であり続けるブランドを作り上げているのかなと感じる事が出来た貴重な機会になりました。ご協力頂いたビームス様ありがとうございました!
インタビュアー:細井