ここから数年で社会が大きく変わる気配を感じます。
ビジネスにおいては、既に求められる人材のタイプやスキルは、根本的に変わってきている。
そんな中、過去の実績ではなく、いま自分は何が出来るのか。
いろいろな仕事が幅広く出来ると言うのではなく、たった一分野の一つの作業、処理の仕事について、
或いは、こんな趣味への興味は、世界中で自分だけだろうなと思っていることなど、
突き刺さるほど深い部分まで達している知識や興味。
日本人が大切にしてきた職人のようなプロフェッショナルが、再び重要視されるのではないかと思う。
そんな変革期でも、
過去であろうと、未来であろうと、私たちが成すべき仕事はどうあるべきか。
共通していることは、仕事のスピード。
仕事のスピードは、求められる品質のレベルによって変わってくる。
一つは、時間を掛けて100点以上の品質を求められるもの。
最高レベルの商品提供が期待されているものだ。
もう一つは、
ある程度のレベルに達しているものを、出来るだけ早く完成させ、提供するという仕事。
私の会社で言えば、
やらなければならない仕事は後者だろうと思う。
もちろん、丁寧に、より正確に…は必要です。
しかし、
例えば、昼の弁当を売る商売をしていて、
あまりに、おかずの味付に凝り過ぎて…
やっと店頭で売り出したのが昼過ぎて14時だったらどうですか。
確実にアウトだね。
これから先、
人それぞれ、これまでなかったような新しいニーズがどんどん生まれてくる。
多品種少量化に、ますます拍車がかかっていくのだ。
多品種、対応が大変だ。
でも、やるしかない。
より早くとか、より経費を節約するという視点、効率性への配慮も求められる。
他社が出来ない可能性が高いのだ。
チャンスなのである。
一手でも先に手を打った者が勝つ。
それが契機になって、
事業が大きく発展する可能性が大きいのである。
そう、
100点満点のお弁当をつくるより、
80点のお弁当を、
いちばん早く出してくる店が、
お客様に強い印象を与えるという勝負である。
昼休みは短いのだ。