こんにちは。AIQVE ONE 広報の川田です。
今回は、25卒新入社員向けの「テスト自動化研修」についてお伝えしていきます。ゲームやシステムにバグや不具合がないかどうかを確認する「テスト」について、またそのテストを「自動化する」ことの目的など、研修で学んだことをまとめました。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
AIQVE ONEの「テスト自動化」について学ぶ
研修内容1日目|テストに関わる知識を身に着ける
研修2日目|テスト自動化学習
研修3日目|テスト自動化実践
研修3日のまとめ
「テスト自動化」研修を終えて
AIQVE ONEの「テスト自動化」について学ぶ
この研修の目的は、テスト自動化の仕組みや特徴を理解することです。AIQVE ONEのテスト自動化ツールとテスト用端末を用いて、実際にテストの自動化を体験しました。また、自動化に至るまでの流れや役割、テストの必要性についても学びました。
研修内容1日目|テストに関わる知識を身に着ける
学習内容
・テストの基礎
・テストとは
・テストの主な目的
・言葉の違い
・テストの役割
・テストの一般的な流れ
・設計と実装、実行について
・フリーチェックと探索的テスト
・テストの7原則
・AIQVE ONE画面録画共有ツール「Visco」について
AIQVE ONEはソフトウェアの品質を守るテスト(QA)業務を担っています。テストとは、不具合や欠陥を見つけてソフトウェアがきちんと動くことを保証するために行うものです。テストは「計画」から「実行」「分析」「完了」まで段階的に進めます。
また、テスト業務の基本的な考え方を定義した「テストの7原則」を学習しました。これはソフトウェアテストの資格である「JSTQB」で定義されているもので、検証業界では基準となっている考え方です。この説明を受け、テスト業務への更なる理解が深まりました。制約なく自由に品質を確認するフリーチェックも取り入れることで、様々な角度から品質向上に繋げることができます。
AIQVE ONE独自のツールの「Visco(ビスコ)」の実習も行い、テスト時の不具合を画面録画することで動画でのバグレポート提出が可能になることを学びました。
研修2日目|テスト自動化学習
学習内容
・社内ツールの確認
・「GIHOZ(ギホーズ)」 実践
・デジジョンテーブルについて
・ペアワイズテストについて
・状態遷移テストについて
「GIHOZ(ギホーズ)」とはAIQVE ONEの親会社である株式会社ベリサーブが運営するサービスであり、各種テスト技法を用いたテストケースを自動生成するブラウザ上のツールです。その「GIHOZ」を使い、色々な条件が組み合わさる時にどんなテストをすれば良いか整理するデシジョンテーブルや、特別な組み合わせだけを選び効率的にテストするペアワイズ法、色々な状態に対してどう変わるかを確かめる状態遷移テストなど、様々な技法からテストケースを生成し少ない作業時間で網羅性の高いテストを行う方法を学習しました。
研修3日目|テスト自動化実践
学習内容
・テスト自動化とは
・テスト自動化 8原則
・プログラミングとは
・AIQVE ONE テスト自動化ツール「Garbo(ガルボ)」について
・「Garbo(ガルボ)」を用いた実習
「Garbo(ガルボ)」はAIQVE ONE独自のテスト自動化ツールです。このツールで単純なテストの繰り返し作業を自動化し、コスト削減や効率化を実現できます。単純作業をシステムに任せることにより、テスターは人間にしかできない検証作業に注力できます。一見メリットばかりと思いがちですが、テスト自動化の導入には入念な中長期の運用計画と一定のコストが必要になることも研修を通して学びました。
研修3日のまとめ
今回の研修ではテスト自動化ツールの「Garbo」をいきなり使用するのではなく、まずは自動化の役割や必要な基礎知識を勉強しました。単純な作業をシステムに代替えしコストカットや効率化に繋げることがテスト自動化であり、 何かを良くするための手法であることの認識付けをしました。2日間に渡り、AIQVE ONE独自のツールや自動化に必要な予備知識を身に着け、3日目は実際にテストの自動化を行い、どのようにしてバグや不具合を見つけるのかを体験することができました。
また、初心者でも始めやすいPython(パイソン)に触れることで基礎的なプログラミング言語を知り、テスト自動化ツール「Garbo」の使用方法の理解に繋がりました。
テスト自動化はコスト削減や効率化を目的とした手段であり、全ての作業に適用できる訳ではありません。自動化にも「向き」「不向き」があり、導入には時間と計画が必要になることを再認識しました。
「テスト自動化」研修を終えて
ゲームテストの基礎から始まり、手動と自動化の違いや役割を体系的に学びました。デシジョンテーブルやペアワイズ法を用いた効率的なテスト設計を体験することで、様々なテスト技法があることを知りました。
また、社内ツールを使用しながらテスト自動化の流れを確認しました。自動化はすべてのテストに適用できるわけではなく計画的な導入が重要であり、プログラミングの基本を理解しながら再現性と効率性のあるテストを実現することが大切です。
今回の研修ではプログラミングやQAに初心者の私でも、座学と実技を交えて学ぶことでより具体的に理解でき、学校で既に学んでいた方でも復習や知識のアップデートに繋がるような研修だったと思います。
次回は「25卒 新入社員研修 発表会」の記事を投稿します。ぜひ、そちらもご覧ください。