AI は情報収集だけで終わらない!
「実務で使える」生成 AI 開発の最前線
インプレス 生成AI Day 2025に DX開発事業部 セクションリーダー、川村彰が登壇しました。
セッションでは、私たちアイレット株式会社 DX開発事業部が KDDI 様と二人三脚で挑んだ、「属人化解消に挑む!KDDI 様が実現した『実務で使える』生成 AI チャットシステム開発」をご紹介しました。
講演者プロフィール:川村彰
DX開発事業部 IoT xクラウドセクション リーダー
2022年にアイレットに入社。アプリケーション開発、プロジェクトマネージャー、プリセールスと幅広いキャリアを積み、現在は DX・生成 AI 関連のプロジェクトの最前線でクライアントを支援 。
属人化解消に挑む! KDDI 様が実現した『実務で使える』生成 AI チャットシステム開発」
<華やかな技術の裏に隠された、泥臭い挑戦>
多くの企業が生成 AI を導入するものの、その活用が「Chat GPT でちょっと検索」といった情報収集に留まっている現状への問題提起から始まりました 。
この課題を解決するため、私たち DX開発事業部は、KDDI様の購買部門が直面していた「最終決裁者の判断基準が現場に浸透しない」「ベテラン社員の知見が属人化している」という2つの課題に、真正面から向き合いました 。
私たちが構築したのは、Google 社の Gemini と、RAG(検索拡張生成)技術を組み合わせた対話型の AI チャットボットです 。これは、社内の膨大な文書やベテラン社員のノウハウを学習データとして取り込み、文脈を理解して正確な回答を導き出します 。単に情報を返すだけでなく、ユーザーの思考を促し、課題解決へと導く「使える AI 」を目指しました 。
<チューニングで正答率100%へ!>
「使える AI」を実現するために、何度も繰り返された地道な検証と改善のサイクル
回答の待ち時間
- : ストリーミング処理で体感速度を短縮
メンテナンス性
- : 回答をマトリクス(一覧表)化し、管理を容易に
上位者視点の回答
- : データソースを拡大し、高度な回答を可能に
マルチエージェント化
- : 質問内容に合わせて最適なデータソースを参照
これらの泥臭い努力の結果、開発初期の正答率約68%だった AI が、最終的には100%にまで引き上げられたそうです。凄すぎる!!!
このプロジェクトの成功により、業務品質の向上、決裁プロセスの変革、そして意思決定のスピードアップが実現され、大きなビジネスインパクトを生み出しています 。
<華やかな技術も、地道な努力があってこそ>
最新の技術を追いかけるだけでなく、お客様の課題に徹底的に向き合い、地道な努力を積み重ねてこそ「本当に使える」ソリューションが生まれる。この姿勢こそが、アイレット DX開発事業部の最大の強みであり、魅力だと思います 。
AI エージェントの未来として、人間と AI が協働し、共に成長する「パートナー」となる未来を描いてくれた川村の言葉は、私の胸に深く刺さりました 。
DX 開発事業部では、こうした未来を一緒に創り上げていく仲間を募集しています!
「新しい技術に挑戦したい」、「最先端の AI エージェントの開発に携わりたい」、「お客様の課題解決と成長をリードして社会に貢献したい」という方にとって、これほど魅力的な環境はないのではないでしょうか。
もし、この記事を読んでアイレットや DX開発事業部に興味を持った方がいれば、ぜひぜひ一度カジュアルにお話してみませんか?
[2025/9/18] 生成AI Day 2025~ビジネスに革新をもたらす生成AIの最新潮流~|インプレス クラウドWatch、DIGITAL X、Think IT
インプレス主催「生成 AI Day 2025」公式サイト。DX に取り組む事業部門の担当者、DX/IT 部門、AI システムの開発・運用に携わる技術者の方々を対象にそれぞれの視点から生成AI技術の最新トレンドと実践的な活用法を掘り下げます。