こんにちは、株式会社マプリィ採用担当です。
突然ですが、山の木が何本あるか、正確に知る方法をご存じでしょうか。道路のどこが傷んでいるか、車で走るだけで記録できたら──そんなことを実現しているのが、私たちマプリィのプロダクトです。
マプリィは、森林や道路、建造物といった「現実世界の空間情報」を、誰でも手軽にデータ化できるアプリやハードウェアを自社で開発・提供しています。
今回は、マプリィの3つの主力プロダクト──国産レーザードローン、車載型MMS、バックパック型LiDAR「LA03-1」をご紹介します。
「そもそもどんな製品なの?」という方にもわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
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マプリィのプロダクトが解決していること
マプリィのプロダクトは、ひとことで言うと「現場の計測をラクにするもの」です。
たとえば林業の現場では、山にある木の太さや高さを一本一本、人の手で測る「毎木調査」という作業があります。従来、この作業には3人がかりで約2週間かかっていました。測量の現場でも、ひとつの土地の形状を正確に把握するだけで2~3週間を要することがあります。
こうした現場では、計測に膨大な時間と人手がかかるうえ、慢性的な人手不足も重なり、「もっと早く・少ない人数で・正確に測りたい」というニーズが強くあります。
マプリィは、レーザーで空間を瞬時に読み取る「LiDAR(ライダー)」という技術を活用し、この課題に取り組んでいます。LiDARとは、レーザー光を照射してその反射をもとに、周囲の形状を三次元のデータとして記録する技術のことです。
先ほどの毎木調査の例では、マプリィの計測機器を使うことで1人・30分で同じ作業が完了します。作業者の経験やスキルに左右されず、誰が使っても同じ精度の結果が得られる点も大きな特長です。
なぜ高品質なのにお手頃なのか
マプリィの製品は、同等の性能を持つ他社製品に比べて大幅にコストを抑えています。その理由は、ハードウェアの設計・製造からソフトウェア、データ解析まで、すべてを自社で一気通貫で開発しているからです。
外部への委託を挟まないため中間コストがかからず、お客様のご要望を製品に反映するスピードも早い。加えて、近年は高性能なLiDARセンサーの価格が下がってきたことも、コスト低減を後押ししています。
「良いものを、できるだけ多くの現場に届けたい」──そんな思いが、マプリィの自社開発体制の根底にあります。
プロダクト紹介① 国産レーザードローン
プロダクトの概要
マプリィの国産レーザードローンは、ドローン(無人航空機)にLiDAR計測機器を搭載し、空から山や地形のデータを取得する製品です。
山の上空を飛ばすと、地形の凹凸や木の位置・高さなどを三次元データとして記録できます。取得したデータは、広い範囲を上空から撮影した一枚の画像(オルソ画像)としても出力でき、山の変化を前後で比較したり、林業に必要な申請書類を作成したりといった用途に活用されています。
注目したいのが、木を一本一本自動で測定できる機能です。これにより、「J-クレジット」制度(森林が吸収するCO2の量を経済的な価値として認証する国の仕組み)の申請にも活用されており、森林の資源を「見える化」して経済価値に変えることに貢献しています。
選ばれる理由
大きな強みのひとつが、完全国産のドローンであることです。産業用ドローンの市場は海外メーカーのシェアが高い状況ですが、国際情勢を背景に国産製品を求める声が増えています。マプリィのドローンは、そうしたニーズに応える数少ない純国産の選択肢として高い評価をいただいています。
もうひとつの強みが、森林・地形に特化したサービスの一元化です。一般的な産業用ドローンは農薬散布や広域の空撮が中心ですが、マプリィは森林計測や地形把握に特化した機能からデータ解析のソフトウェアまでをワンストップで提供しています。
操作面でも、飛行ルートを設定すればスタートから帰還まで自動で飛行します。計測に必要な細かい設定もアプリ内にあらかじめ組み込まれているため、専門的な知識がなくても操作いただけます。こうしたシンプルさが、現場のお客様から特にご評価いただいているポイントです。
プロダクト紹介② 車載型MMS(モービルマッピングシステム)
プロダクトの概要
MMS(モービルマッピングシステム)は、車の屋根にLiDARやカメラ、GNSS(人工衛星を使った高精度な位置測定システム)を搭載し、車で走るだけで周囲の三次元データを取得できる製品です。
ドローンが空からデータを取るのに対し、MMSは地上からデータを取得します。走行しながら計測できるため、広い範囲のデータを短時間で効率よく集められるのが大きな特長です。
開発のきっかけは、既存のお客様からのご依頼でした。電柱の位置や番号を管理する台帳調査を効率化したいというご要望を受け、走行しながらデータを記録するシステムの構築からスタートしました。現在では、林道の測量、自治体の道路管理、高速道路の破損箇所調査など、さまざまな分野への展開を進めています。
選ばれる理由
大きな評価ポイントは、導入しやすい価格帯です。一般的なMMSは1,000万円以上するものが多いなか、マプリィのMMSは約300万円と、およそ3分の1の価格で導入いただけます。これまで予算面でMMSの導入が難しかった中小規模の事業者の方にもご検討いただけるようになっています。
販売開始から約1年が経過し、現在は認知拡大と導入業界の拡大に注力しているフェーズです。製品の珍しさからお客様からのお問い合わせが自然と集まっており、MMS搭載車を走らせていると「これは何ですか?」とお声がけいただくことも多く、プロダクトそのものが認知を広げる力を持っていると感じています。
また、お客様からのご要望を受けて継続的に機能を追加・更新しているのもマプリィの特徴です。特定のお客様向けのカスタマイズではなく、業界全体にとって有用な改善を積み重ねることで、プロダクトの価値を着実に高めています。
プロダクト紹介③ バックパック型LiDAR「LA03-1」
プロダクトの概要
LA03-1は、リュックのように背負って歩くだけで、周囲の三次元データを取得できる計測機器です。ドローンが空から、MMSが車から計測するのに対し、LA03-1は人が歩いて計測します。山の中のように車もドローンも入りにくい場所で力を発揮する製品です。
主な用途は、森林の立木の資源量を把握したり、山全体の資産価値を数値で「見える化」すること。3年前に発売した前モデルをベースに、お客様からのご要望と自社の技術的な進化を反映してバージョンアップした製品です。
前モデルからの進化ポイント
LA03-1では、大きく3つの進化を遂げています。
1つ目は、本体のコンパクト化。前モデルに比べて大幅にスリムになり、山中での持ち運びや取り回しがしやすくなりました。
2つ目は、正確な位置情報の付与が可能になったこと。外付けのGNSSレシーバー(衛星測位の受信機)を装着することで、取得したデータに「地球上のどこで計測したか」を5cm単位の精度で記録できるようになりました。前モデルでは対応していなかった機能です。
3つ目は、データの密度向上。内部のハードウェアを改良し、LiDARの性能をより引き出せるようにしたことで、地形や樹木をより細かく、高精細に記録できるようになりました。
現場へのインパクト
特に大きな改善点が、一度に連続して計測できる時間の延長です。前モデルでは約1時間30分だった稼働時間が、LA03-1では1時間強にまで伸びました。
林業の現場では、1回の計測が30分では終わらないケースが多く、途中でバッテリーを交換して2~3回に分ける必要がありました。稼働時間が延びたことで、1回の計測で作業を完了できる可能性が広がり、現場の効率化につながっています。
LA03-1は販売開始からまだ間もなく、お客様のフィードバックはこれから集まっていく段階です。今後の反応を楽しみにしながら、引き続き改善を重ねてまいります。
プロダクトの先にある、マプリィのビジョン
マプリィの取り組みは、計測機器の提供だけにとどまりません。
開発面では、LA03-1を他の大型移動体に搭載可能にするなど、拡張性を持った開発を進めていく方針です。各プロダクトの性能面についても、引き続き追求してまいります。
事業面では、J-クレジットやブルークレジット(海の生態系によるCO2吸収を価値化する仕組み)といった環境ビジネスの領域への展開を見据えています。山や自然環境を通じた新たなビジネスが生まれるなかで、計測データの「可視化」を通じてその基盤を支えていくこと。それがマプリィの描く未来です。
マプリィのビジョンは「『見える』世界をつくる」。計測技術を軸に、自然や社会のさまざまな資産の価値を目に見える形にし、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
マプリィでは現在、営業やハードウェアエンジニアをはじめ、さまざまなポジションで仲間を募集しています。自社開発のプロダクトで現場の課題を解決する仕事に興味をお持ちの方は、ぜひ一度お話しする機会をいただければ幸いです。カジュアル面談も受け付けておりますので、お気軽にお声がけください。