「え、エンジニアになるんじゃなかったの?」
IT業界への第一歩として入社したSES企業で、安本さんが最初に任されたのは、まさかの携帯販売の現場。
エンジニアとは程遠い業務、連絡の取れない営業、突然の面談キャンセル…。
「このままじゃ、思い描いていたキャリアと違ってしまうかもしれない」——そんな不安が、日を追うごとに大きくなっていきました。
そんな彼が今、テレビ放送を支えるシステム開発プロジェクトで、エンジニアとして活躍しています。
芸能・エンタメ業界でライバーマネジメントをしていた過去も含め、“楽しいことに本気で向き合ってきた”キャリアの歩みが、彼を今の場所へと導いています。
「ITをやりたいのに、携帯販売?」——違和感から始まったキャリアの見直し
Q. 前職ではどんなお仕事をされていたんですか?
前職はSESの会社にいて、エンジニアとして働くことを期待して入社しました。
でも最初に配属されたのは、まさかの携帯販売の現場だったんです。
「え、これエンジニアになるって話だったのに…?」って、正直かなり戸惑いました。
しかも営業の人からのレスもほとんどなくて、面談もスッポかされたりして…。
徐々に「このままで本当にエンジニアになれるんだろうか?」という不安が膨らんでいきました。
エンタメ業界で学んだ、“人に届ける力”
Q. その前はどんなキャリアを?
ライブ配信の事務所で、ライバーさんのマネジメントやマーケティングをしていました。 高校時代の学園祭で音楽イベントを企画したことがきっかけで、芸能やエンタメに興味を持つようになったんです。
誰かの魅力や想いを、どうやって多くの人に届けるか。 そんなことを考える日々の中で、“人の価値を伝える”ことの面白さを学びました。
「楽しいことに本気で向き合ってきたから、エンジニアもやれると思えた」
Q. エンジニアを目指した理由は?
どの仕事も楽しかったけど、「自分のスキルをもっと専門的なものにしていきたい」という気持ちが強くなっていって。パソコンを使う仕事はこれまでも多かったし、それを活かして、ものづくりの現場にチャレンジしてみたかったんです。
ライブ配信も携帯販売も、結局「人の困りごとを解決する」という点では共通しています。だったら、ITの世界でも自分らしく働けるはず。
そう信じて、一歩踏み出すことに決めました。
Q. conceptを知ったきっかけや、「ここだ!」と思った理由は?
面談で親身に話を聞いていただいたおかげで、自分の進む方向に迷いがなくなった感覚がありました。
「この会社なら、自分のキャリアを本気で一緒に考えてくれる」——そんな風に思えたんです。
あのときの安心感は、今でも印象に残っています。
「スピード感と風通しの良さ」が、想像以上だった
Q. 入社後、何か変化はありましたか?
「まずはやってみよう」っていう思考になりましたね。 やってみないと向き不向きって分からないので、まずトライしてみる。 そして、なぜできたのか・できなかったのか・どこまでならできるのかを分析しながら、日々の業務をこなす癖がつきました。
考えるだけじゃなく、まず動く。そんな思考に切り替わったのは、大きな変化です。
Q. 入社してから驚いたことや感動したエピソードはありますか?
質問や連絡へのレスポンスがとにかく早くて、社内の風通しがとても良いなと感じました。 困ったときにすぐ相談できる環境があるのは、安心感にもつながっています。 「わからないことをわからないままにしない」空気があるのも、働きやすさの理由かもしれません。
Q. 現在はどんなお仕事をされていますか?
今は、テレビ局向けの「IPマスター送出システム」と呼ばれるシステム開発プロジェクトにアサインしています。実際に“放送”を裏側から支えるシステムに関わっている実感があって、やりがいも大きいです。
「遠い世界」と感じた人にこそ、チャレンジしてほしい
Q. 今後、どんなキャリアを描いていますか?
将来的には、上流工程に関わったり、マネジメントにも挑戦したいと思っています。前職でもチームづくりや仕組みづくりにやりがいを感じていたので、プロジェクトを動かす側の視点を持てるようになりたいです。
Q. 最後に、未経験からエンジニアを目指す方へメッセージをお願いします。
「IT業界って難しそう」「自分には関係なさそう」って思ってる人にこそ、チャレンジしてほしいです。 僕自身、エンタメも販売も経験してきて、まったくの異業種からのスタートでした。
でも、“楽しいことに本気で向き合ってきた”っていう経験は、意外とどんな分野でも役に立つ。 キャリアに迷っているなら、まず一歩踏み出してみてください。 きっと、その先につながる道があります。