私たち総合アドは、従来の広告代理店の枠にとらわれず、お客様の可能性を最大限に引き出すパートナーです。LINE公式アカウント開設・運用やMEO対策サービスを中心に、オンラインとオフラインの広告を柔軟に横断する施策を強みとしています。
今回は、各部署で教育担当を務めるメンバーによる座談会を実施。新入社員や中途入社社員を一人前に育てるためのサポート内容や、成長を後押しする取り組みについて語っていただきました!
【座談会参加者】
・斉藤 慎也:取締役CAO(総務・経理部)
・安田 みどり:マーケティング事業部ユニットリーダー(マーケティングチーム)/2013年入社
・三輪 栞:マーケティング事業部チーフ(CSチーム)/2022年入社
・斎藤 秀成:セールス事業部チーフ/2021年入社
状況に合わせて最適化する、現場主導の教育アプローチ
――本日は、新入社員や中途入社社員の教育に携わるみなさんにお集まりいただきました。まずは、各部署において新入社員が「一人前」といえる状態を教えてください。
斎藤(セールス):営業の場合は、一人で商談を行いクロージングまで担当し、その後のアフターフォローも自分で対応できるようになれば「一人前」と考えています。営業経験の有無で差はありますが、大体半年から1年で独り立ちできるメンバーが多いですね。
安田(マーケティング):まずはマーケティングの専門用語を理解し、一人で案件を運用できることが「一人前」の基準です。未経験で入社した方は、半年から1年ほどかかるのではないでしょうか。
三輪(CS):私が担当するカスタマーサクセス領域では、LINE公式アカウントを利用する新規クライアントへの初期案内が一つの基準です。管理画面の説明や今後のサポート体制を一人で案内できれば、最低限のスタートラインに立てたと考えています。大体3か月で一通り完結できるよう育成しており、どんな質問にも対応できる状態を目指して日々教育しています。
斉藤(総務・経理):総務・経理部門は定期的に新メンバーが入ることは少なく、基本的に経験者採用です。そのため、試用期間3か月を終えた時点で「一人前」と判断しています。試用期間中は、会社に慣れることや、自分のスキルを当社業務に合わせることに重点を置いています。
――OJTが中心とのことですが、関わり方や任せる仕事内容などはどのように工夫していますか?
斎藤(セールス):最初の3か月は、会社の雰囲気やルールに馴染んでもらう期間としています。前職との違いや当社が目指すこと、行っていることを理解してもらいながら、営業同行やスキルのインプットを行います。半年を目途に、架電業務や問い合わせ対応など、新規のお客様への一次対応を一人でできるようになることを目標にしています。
斉藤(総務・経理):私の部署では、1年後の最終的な姿を示すようにしています。部署全体の業務をリスト化し得点を付け、「どのタイミングでどこまでできるか」を確認します。これにより、自分の不足部分を考えるきっかけにもなりますね。バックオフィス業務は成果が数値で見えにくく、成長実感も得にくい側面がありますが、点数化で「見える化」を進めています。
三輪(CS):私は本人の感覚を大切にしています。特に未経験の方は「この業態だからこういう提案をする」というイメージがしにくいので、まずは自分が受け取ったときに「いいな」と思えるアウトプットを出してもらうようにしています。そのうえで「本当はもっとこうしたかった」という部分を聞き、それを実現するためのアドバイスを心がけています。
安田(マーケティング):マーケティングは専門用語が多いので、分からないまま進めてしまわないようにしています。私自身も苦労した経験から、教材で学んでから実務に挑戦するなど、段階を踏んで覚えてもらうようにしています。また確認作業も一人に任せず、チームでダブルチェックする体制を重視しています。
斉藤(総務・経理):各部署では、職場に馴染んでもらうために、入社して数日以内に全員でランチに行くようにしていますよね。
三輪(CS): たしかにそうですね!自然とやっていますね。
斉藤(総務・経理):それと、総務・経理部門では、入社前に部署メンバー全員を集めて役割を確認する場を設けています。業務上あまり関わらないメンバーにも「話す機会を作ってほしい」と伝えていて、特定の人が教えるだけでなく、部署全体で関わるようにしています。
――他の部署の教育の様子を見て、「総合アドらしいな」と思う事柄はありますか?
斉藤(総務・経理):部署によって教育体制は少しずつ違いますよね。営業は体系立てて行っていますが、CSやマーケティングは実務に合わせて進めている印象です。
三輪(CS):そうですね。仕事内容やボリュームによって教育の進め方は変わりますし、状況に合わせてかなり柔軟に対応していると思います。
安田(マーケティング):私も同じです。自分自身もプレイヤーとして動いているので、現場の状況に左右される部分はありますね。
斎藤(セールス):でも共通しているのは、会社全体として「優しい」雰囲気があることかな、と。
斉藤(総務・経理):それはたしかにそうですね。一つのことに集中できるように環境を整えていますよね。
三輪(CS):会社として決まった教育の型があるわけではないですが「自身の経験で得た学びを、次に入ってくる人たちが同じ苦労をしないように活かす」という気持ちは、どの部署にも共通していると思います。
安田(マーケティング):それはよく分かります!
斉藤(総務・経理):会社として厳格な教育マニュアルがあるわけではなく、各部署がそのときどきの状況や時代背景、一人ひとりの志向を踏まえて最適な形を試行錯誤している。そこが総合アドらしさなのだと思います。
入社後に伸びるのは、自ら学び考え、主体的に行動する人
――若手のメンバーからは、「いつでも質問できる雰囲気がある」という声がよく挙がります。メンバーの「心理的安全性」を確保するために、意識的に行っていることはありますか?
斎藤(セールス):「絶対に怒らないから何でも聞いて」と伝えるようにしています。もし時間がないときは、その旨を先に伝えます。さらに、話しかけられたときは、体や顔を相手に向けて、しっかりと話を聴くことを意識しています。
斉藤(総務・経理):私の場合、ポジション柄、自分に話しかけにくいと思っているメンバーもいるかもしれません。その場合は、誰に話しかければいいかをあらかじめ伝えています。役割分担を意識して、相談しやすい環境を整えるようにしていますね。
三輪(CS):私は基本的に「機嫌が悪そう」と思われやすいので(笑)、常にトーンを上げて会話するようにしています。そして斎藤さん同様、聴く姿勢を大切にしていますね。すぐに対応できないときは曖昧にせず、「いつなら対応できるか」を伝えるようにしています。
安田(マーケティング):まずは「ウェルカムな雰囲気」を前面に出すようにしています。業務に関係のない話も交えながら、相手が気軽に声をかけられる空気作りを意識していますね。その結果、仕事のことも何でも質問してもらえるようになりました。実際に私は今、新卒メンバーの教育を担当していますが、若手メンバー座談会で「楽しく取り組めている」という話をしてくれていて嬉しかったですね。
――ありがとうございます。そうしたメンバーの成長が実感できる場面で、皆さんがやりがいを感じるのはどんなときですか?
三輪(CS):私は、引き継いだ担当企業様が喜んでいると聞くと、とても嬉しく感じます。メンバーが周囲の人から頼られている姿を見ると、やりがいを感じますね。
斎藤(セールス):私は、自分より優れた部分や、その人ならではの得意分野を見つけられたときに心強く感じます。
――メンバーにフィードバックをする際、特に工夫している点は?
斉藤(総務・経理):具体的な内容と具体的な改善策をセットで伝えるようにしています。「何をどうしてほしいか」は明確に示しますが、実現のための方法は本人に考えてもらいますね。また、できるだけ早いタイミングで伝えることを意識しています。
三輪(CS):私も一つの仕事に取り組んでもらったら、できるだけ早くリアクションするようにしています。温度感が高いうちにフィードバックすることで、より成長につなげやすくなると思うからです。
斎藤(セールス):最近はシャイなメンバーも多いため、成長を感じたときは冗談交じりで伝えることもあります。逆にうまくいかなかった場合は、茶化さず必要以上に掘り下げず、事実だけを伝えるようにしています。状況に応じてコミュニケーションの取り方を使い分けていますね。
安田(マーケティング):メンバーが「こうしたい」と提案してきたことが正しい場合は、しっかり褒めるようにしています。間違っている場合は、どのような不具合が起こるかという理由とセットで説明します。理解が難しい場合は、何度でも繰り返し説明するようにしており、「何度も聞いてはいけない」という雰囲気は出さないようにしています。
――みなさんが見てきた中で、「この人は伸びるな」と感じるメンバーの共通点はありますか?
斉藤(総務・経理):自分で学び、自分で考えて行動できる人ですね。他責にせず、主体的に取り組む姿勢が共通しています。
斎藤(セールス):本当にその通りです。加えて、要点を明確にして話せる人や、結論を先に伝えられる人は、お客様との接点の作り方も上手ですね。
安田(マーケティング):人の話を素直に聴き、覚えるための努力ができる人も、成長が早い傾向にあります。学ぼうという意欲があるかどうかが、成長のポイントですね。
斉藤(総務・経理):実際に当社で成果を挙げているメンバーも、今お話ししたような要素を持っています。同時に、そのような力を発揮できるように後押しする教育が、やはり大切だと感じますね。
斎藤(セールス):そうですね。教育の仕組みとしては、まだまだ改善の余地があると思っています。私たち教育担当自身も成長し続けたいですし、一緒に成長できる方に来ていただけると嬉しいですね。