当グループには相続税・贈与税に強いスタッフが多数在籍しており、相続税申告においては九州でトップクラスの受注実績があります。
今回は国税局で相続税業務をおこないその後中途入社したスタッフに、前職で活かせる経験や相続に携わることの面白さ・やりがいをインタビューしました。
杉山さん本日はよろしくお願いいたします。杉山さんは国税局から弊社に転職して来られましたが、前職ではどのようなことをされていたのでしょうか。
杉山:入社してからの1年間はみっちり研修を受けていました。その後、管理運営部門に配属となり、窓口業務や一般業務をおこない、次に相続税を担当する個人資産課税部門という部署に異動しました。そこでは、相続税の申告に関連する税務調査であったり、確定申告のお手伝いだったりをしたり、他にも申告内容が正しいかどうかというのを判断する「審理」という業務もおこなっていました。
前職でもステップアップしていったなかでの転職ですよね。なぜキャリアチェンジしようと思われたのですか?
杉山:一番のきっかけは、興味を持って取り組んでいた相続税に関する業務から異動によって外れたことでした。個人課税部門に異動し、1年間ほど所得税や消費税の徴収に携わっていたのですが、「適正・公平な課税・徴収」という原則をより強く意識するようになり、自身の今後のキャリアを考えるようになりました。税務署では申請されたものに対する適正さをチェックする立場でしたが、土台となる申告の段階から適正さを担保したいと考えるようになりました。正義感といいますか、「適正・公平」というのは現在も自分の中で仕事の軸になっています。
弊社にはどのようなきっかけで入社されたのですか?
杉山:税務調査を担当していた際に、調査先に当初税理士がいなかったのですが、途中で税理士が関与するようになったんです。そのときに初めて弊社を知りました。ただ、その時はまだ弊社が相続税に強いということは知りませんでした。
その後、本格的に転職活動をおこなった際に、相続業務をメインにステップアップすることができることを知り、説明会を聴いたり、面接を通じて部門長と話したりするなかで、会社や部署が目指していく方向性に共感して入社を決めました。
入社してからの業務内容について教えてください。
杉山:弊社には「みんなの福岡相続テラス」という相談窓口があります。相続テラスにお問い合わせいただいたお客様とまずはお電話でヒアリングをおこない、1回目の面談をおこないます。その後、お客様がスムーズに申告をおこなうことができるよう準備を進めていきます。弊社は「製販分離」(財産評価や申告書作成をおこなう部署とクライアントと直接面談をおこなう部署を分ける体制)を採っており、私はクライアント対応側を担当しています。
土地や不動産の評価という、申告書作成において工数負担が大きい部分は別の担当者がおこないますので、私はその内容の妥当性のチェックや進捗の管理などをおこない、その内容を基にお客様と面談をおこないます。
※財産評価・申告書作成担当の業務に関しては、以前に公開した清時さんのインタビューもご覧ください。
ありがとうございます。業務の魅力や楽しさはどのような部分にありますか?
杉山:そもそも相続税は、相続人が亡くなられてから10か月以内に申告するという期限が決められています。この決められた期間の中でいかに適正な申告書を作成できるかが勝負といえます。
こうした限られた期間内で「適正・公平」という点に叶う申告書を作成できるかが業務の楽しさになっています。
また、お客様は、ご自身では申告が難しくて私たちにご依頼いただくケースがほとんどですので、無事に申告を終えることができたときには感謝の言葉を頂くことが多くあります。お客様から直接感謝の言葉を頂けるというのはやりがいにも繋がっています。
どんなに難しい申告でも10か月で終わるというのはメリハリをつけて仕事ができることにも繋がりますね。
杉山:そうですね。ただ、10か月で終了する案件が常にいくつも動いていますので、スケジュール管理が一番難しいです。1つの案件だけを担当しているわけではなく、複数の案件を同時に進めていますので、その時期にどの力加減でどの案件を進めるのがベストなのかという配分を考えるのに苦労することもあります。ただ、案件を一人で抱え込んで担当するわけではなく、ある程度チームで管理していますので、困っているときは他のメンバーに助けてもらうこともあります。
チームでの管理というのはどのようにしているんですか?
杉山:現在は毎週1回チーム全員でミーティングをおこなっており、案件の進捗管理をおこなっています。また、案件ごとに個別にミーティングを開催して、土地の計算方法を相談したり、タイムスケジュールを管理したりして期限内申告に向けて進めています。
作業している方に向けて、「案件Aは遅れているので、案件Bよりも優先して進めていきましょう。案件Bはまだ申告期限まで6か月あります」のように、期限を皆で確認しながら優先付けをする感じです。
転職後、期待していたことと実際のギャップはありましたか?
杉山:入社前、選考の過程で当時の採用担当の肥田さんという方とよく連絡を取っていて、とにかく元気いっぱいな方なので、賑やかな職場を想像していました(笑)。実際に入社してみると、業務時間は集中して作業しているメンバーが多いため、とてもギャップに感じたのを覚えています。ただ、しばらくすると他の人も休憩時間や終業後は和気あいあいとしているんだなとわかったので安心しました。
あとは、総合型会計事務所グループということから、相続税申告だけではなくて、お客様のために、株式や不動産の生前贈与対策の提案、適正な範囲内で節税の提案などを幅広くおこなっている点は良い意味でギャップでしたね。
相続という専門スキルを高めながらお客様のためになる提案をおこなうこともでき、感謝される機会も増えています。
なるほど。そのほか入社して感じられたことはありますか?
杉山:まず、福利厚生が充実していると感じています。例えば、税理士試験を受験する前の試験前休暇や試験当日休暇があったり、合格お祝い金制度があったりするのはとてもありがたいですよね※。また、若手が多い組織ではありますが、それぞれが研鑽していて専門家が多いんだなというのは実感しています。ただ、堅い人はほとんどおらず、どの部署の人も話しやすくてコミュニケーションを取りやすいですよね。
※試験前休暇やお祝い金制度の利用には一定の条件があります。
人の良さやコミュニケーションの取りやすさは皆言っていますよね。では、今後の目標を教えてください。
杉山:高齢社会の下で、相続税申告というのは社会的にも需要があるところです。まずは相続税の申告件数で九州ナンバーワンの実績を実現したいですし、会社のビジョンでもある「日本を代表」するような組織を目指していきたいと思います。
そのためにはお客様に「適正・公平」に相続税の申告をしていただけるよう、専門性を高めるために税理士資格を取得し、相続の専門家として「相続税に強い税理士」として認知していただけるようになっていきたいと考えています。
最後に、この記事を読まれている方に向けたメッセージをお願いします。
杉山:私は前職から経験を経て相続の業務に携わっているのですが、チームの中には、未経験で入社したにもかかわらず入社1~2年した頃には経験者と同じぐらいの難易度の仕事をできるようになった方もいます。そのため、入社時点で必ずしも経験者じゃないといけないというわけでもありません。
相続に興味がある方や、会計事務所に勤務していて法人税務顧問をしているが相続にも少し興味があるという方がいらっしゃればぜひ弊社の事をもっと知っていただきたいと考えています。
お客様に対していかにいいサービスを提供できるかという視点が重要になります。
杉山さん、本日はありがとうございました。
弊社では、相続税申告を専門部署としておこなっていましたが、「製販分離」を進めていき、法人税務顧問にも関与することが可能となります。会計事務所に勤務されている方で「相続に興味があって挑戦してみたい!」と考えられている方も大歓迎です。
まずは、「話を聞きたい」からご連絡いただくか、弊社のミートアップにご参加ください!