こんにちは!税理士法人アーリークロス 財務支援部の奥田です。
本日は、
「税理士法人ってどんな仕事するの?」
「いろんな職種を募集しているけれど、どういう業務内容なの?」という方に向け、
アーリークロスでの各部署の業務を紹介します!
今回は、事業推進部 財務コンサルティングチーム編です。
事業推進部 財務コンサルティングチームとは
会計業界において珍しい業務を担う部署で、DXチームと財務コンサルティングチームに分かれています。
今回ご紹介する財務コンサルティングチームでは、「事業再生」という領域を取り扱います。
様々な要因で業績が悪化した中小企業の業績改善をサポートしたり、新たな資金調達に向けた事業計画策定支援を行うチームです。
具体的には
まず、お客様の事業内容と現況を把握するためのヒアリング
次に、財務資料や事業資料をもとに詳細な調査・分析
じっくり、経営改善のための計画案を検討
そして、金融機関との返済見直しや資金調達に向けた協議
最後に、合意された計画の実行やモニタリング支援
といった流れで進んでいきます。
今回は、財務コンサルティングチームで事業再生コンサルタントとして働く中小企業診断士の西村さんにお話をうかがいました。
本チームの業務は財務デューデリジェンス(以下、「財務DD」)と事業デューデリジェンス(以下、「事業DD」)に分かれるのですが、西村さんは主に事業DDを担当しています。
ここからは、西村さんに1日を紹介していただきましょう。
ある日の西村さんの1日 (勤務時間 9:00~18:00 / @天神オフィス)
8:50 出社、身の回りの掃除
9:00 メールとタスクの確認
金融機関やお客様からのメールとチャットの確認からスタート。
その日やることをあえてノートに書き出し、整理します。
9:30 資料分析と経営改善計画の資料作成
お客様からヒアリングした内容や受領した資料を元に、お客様の事業について詳細な調査・分析を行います。
この日は、お客様から受領した売上データ(商品別・得意先別)や、得意先別の特徴や仕入先、競合の特徴などをまとめる作業を行いました。
これによりお客様がこれまでどのように経営してきたかという経緯が理解でき、さらに将来の可能性を重ねて分析することができます。
最初のヒアリングでは、できるだけ話を聞くようにしています。
その際意識しているのは、余計な先入観を持たずにフラットな状態でいること。
そうすることで、その会社を正しく把握することができると思っているからです。
そして、その後の資料作成で大切にしているのは、誰が見ても分かるよう、見やすい資料であること。
凝りだしたらキリが無いため、方向性の検討に不要なものを極力入れないようにしています。
12:00 休憩
13:00 作成した分析資料の共有
作成した分析資料をもとに、チームメンバーと意見交換を行います。
作成した「事業DD」と、決算書や財務データをもとに分析した「財務DD」を合わせて現状を把握します。
お客様の将来を左右する計画なので、お互いの分析結果をもとに真剣に話し合います。
「財務DD」と「事業DD」で担当が分かれていても、お客様の業績改善を思う気持ちは同じです。それぞれの担当分野への強みが良い相乗効果を生んでいると感じます。
15:00 金融機関の説明訪問
分析結果についての報告を金融機関に行います。
結果についての認識統一や今後の方針の相談、交渉もこの場で。
経営改善計画ができあがれば、その進捗報告や計画実行後の財務内容の変化についての報告など、
最終的な融資スケジュールの決定まで、何度かこのようなMTGを行っていきます。
準備を重ねてきた資料で説明を行い、金融機関の方に納得してもらえると、達成感もひとしおです。
16:30 お客様訪問 (計画の実行支援の打ち合わせ)
経営改善計画書を作成し、その計画実行のためお客様と打ち合わせを行います。
お客様と相談しながら、経営改善に向け、どうしていくか方針を決めたり、商品展開などの打ち合わせをしたりします。
それまで不安を抱えていたお客様が、今後の方向性の打ち合わせを終えて、「考えがまとまり、将来の方向性がクリアになった」と言ってくださることも。
18:00 終業
その日の業務の進捗を上長に報告し、帰社します。
職場環境としての魅力
・1つの案件がだいたい3ヵ月~4ヵ月のスケジュールで進んでいくため
一連のスケジュールは、ある程度、自分自身で計画を立てて進めることができます。そのため、休みや帰宅時間などの調整はしやすいです。
・お客様や金融機関への訪問がなければ在宅勤務も可能です。
やりがいを感じる瞬間
自分がダイレクトに会社の経営面に携わることができる点が魅力です。
より経営者に近い目線で経営者と一緒になって会社を良くするお手伝いができます。
日本経済を支える取り組みといっても過言ではないですね!
事業再生コンサルティングを必要とされるお客様は、資金繰りや今後の経営について不安を抱えている方が主です。誰にも相談できず、孤独に悩んでいることも。
金融機関との交渉により資金繰りが改善した後、
「資金繰りの不安がなくなり、経営に注力できる」と社長が涙を流して喜んでくださった時には頑張って良かったと強く感じました。
最後に
西村さん、ありがとうございました!
・経営者に寄り添いながら、金融機関との調整を行うコミュニケーション能力。
・情報を分析する力、計画書にまとめあげる能力
など、多くの能力が必要とされる業務であると感じました。
クライアント企業様、ひいては従業員や取引先など多くの人を守ることができるということは非常に魅力的なやりがいですね。
この記事を読み、事業再生支援に関心を持ってくださった方は是非応募をご検討ください。
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また、財務コンサルチームでは行政書士有資格者(試験合格者)の採用も行っています。
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