社内アカデミーとは?
社内アカデミーというのは簡単にいうと「ビジネス書を読み解く社内勉強会」です。
ファシリテーター(進行役)をメンバー間で持ち回りし、毎回自社にて身につけたいスキルや考え方に沿って、ファシリテーターが書籍をピックアップ。深く読み取りスライドを作成しプレゼンテーションと研修を実施します。「本で紹介されているこの部分は僕たちの事業だとこう活かせるか?」とか「この手法について皆でワークをしてみよう」とかファシリテーターが「どうやったら相手に伝わるか?自社に貢献できるか?」を考えて、アジェンダを決めて実施します。
この取り組みの目的は
「クライアントの成果を届ける為の新たな行動を得る事」です。
自分達の出来る事だけやる組織って、どの先どうなるでしょうか?
..........間違いなく衰退しますよね、コロナがそれを思い知らせてくれました。
だから私達は私達のPROMISEでもある「BE A LERNER」の精神に基づいて、知識やノウハウをつける機会を自ら生み出しています。ただ知識をつけるだけ駄目で「行動に起こす」ことを大事にしております。
この取り組みを実施するにおいて私達が義務付けている3つのルールがありますので紹介します。
1,あいさつ明るく・返事ハキハキ
あまりに当たり前すぎて拍子抜けになりますよね・・・ただやはりとても大事で、話す内容が全く一緒でもファシリテーターの雰囲気次第でプレゼンは成功にも失敗にもなります。営業も一緒ですね。
そして、その第一歩は「明るい雰囲気・話しやすい雰囲気」を演出する事です。ルーティンの会議や打ち合わせになればなるほど、これって意外と忘れ去れさられていきます。そうなると活発な議論は生まれません。なのでこの「成功する雰囲気作り」を当社では大事にしています。
2.傍聴者にならない
基本的にこのアカデミーのプレゼンはワークを多く含んだ「参加型」をルールとしています。
相手に何かを伝える際には「体験→質問→洞察」「インプット→体験→振り返り」などいくつかの型を大事にしております。なぜならば聞いてるだけでは覚えないし、聞いた内容が本当に使えるかどうかなんてやってみないとわからないですよね?なので「行動」を大切にしています。私達のアカデミーではその場で全員が強制的に体験を起こす事でこれを解決しています。
3.否定をしない
その発言が稚拙でも間違えだらけでも、まずは発言をした勇気を承認します。私達のアカデミーにおいて否定には3つデメリットがあると思っています。
1.参加者が発言をする事自体を躊躇する(また否定されるという心理)
2.参加者が「学ぶ」為の会議ではなく「やり過ごす」為の会議になる。
3.1と2が当事者以外に参加者にも伝染する
こうなると掲げていた目標は達成しません。なのでこれも単純な話ですが「否定ではなく承認」を心がけて日々メンバーで気づきあっています。
さて、話は長くなりましたが、12月は私がファシリテーターをやらせていただきました。アカデミーの内容を極簡単にご紹介します。
12月の題材図書は「ゼロから学べるファシリテーション超技術」
↑アカデミーで使用した実際の資料
12月はこちらの図書を題材にして1回1.5時間、全3部にわけて実施させていただきました。
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書籍:「ゼロから学べるファシリテーション超技術」
著者:園部浩二
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私達の仕事はファシリテーターをする機会が非常に多く、私も含め社内のスキルを高め、共通の考え方を所有したいという狙いがありこの本を選びました。本書ではファシリテーションの基礎的な技術から学べ、会議参加者からたくさん意見を出してもらう質問のコツや最近は非常に多いオンライン会議でのファシリ術などが解説されていて、実践で使えるヒントを沢山得て、これから実際の業務に生かしていきます。
これ以上はネタバレになりそうので、是非本書をご購入いただいて参考にしていただけますと幸いです!
やってみて気づいた、社内アカデミーの裏メリット
この社内アカデミーは何度か試行錯誤をし今の形になりました、やってみてのメリットは以下です。
▼アカデミーのメリット
①新たな知見を得る事が出来る
②プレゼンの手法・表現などを毎週勉強し盗む事が出来る
③読書週間をつける事が出来る(徐々に速読スキルも身につく)
最初はただの読み合わせにしましたが、この形式を取る事でより学びが深くなり、且つ読書週間がつくことは大きなメリットだと思います。本はたまに「読まない」というビジネスマンもいますが、私達的には著者が長年をかけて手に入れたノウハウが1時間で擬似体験できる素晴らしすぎるツールだと思っています。(当社ではメンバー全員にkindleを貸与しています)
ただ実は、私が思うにこの取り組みはファシリテーターの方が得るものが大きい為あえてそれを「裏メリット」として紹介します。
▼ファシリテーターだけの裏メリット
①その本に関して誰よりも詳しくなる(専門家になれる)
②PPTスキル・センス・スピードが飛躍的に上がる
③シチュエーションに合わせたアジェンダ作成能力が身に付く
私達は「専門家は作れる」と言っています、このアカデミーは全員で課題図書を読み、ファシリテーターはそれをプレゼン資料に落とし込み社内で共有するのでなかなかの時間がかかります。その非効率を実施する事によりそのファシリテーターがその分野に関して今迄は何もなかったとしても、誰にも負けない知見を所有する事が出来ると思っています。この取り組みを通して「○○ならNAOTOに聞け」と言った具合に、社内に専門分野を持つプロ人材をどんどん作っていきたいと思っています。
今回でいうと題材図書の「ファシリテーション超技術」については、本を読み返さなくとも頭にインプットされた実感がありますし、皆が理解しやすいアウトプットをするために本を隅々まで何度も読み返しまし、「どう伝えると皆がしっくり納得するか?」を考えプレゼンの中身を構成しました。
ここで手に入れた「体得した」という感覚は、個人で単純に本を読んで得るものとは異なり、最初は時間がかかりますし、うまくいかないですが場数を踏めばかなり頭が洗練されていき血肉になっている実感が湧きます。
プロジェクトを推進する上で、仕事をする上で、人(社会)と関わる上で大事な力だと感じています。
なので速読やキーワードだけを読み取り次々と本を読み漁るような手法もあるのですが、それが悪いわけではないのですが、私達はあえてこの「Deep Reading」を社内で実施していきたいなって思っています。
是非メンバーにも体感してほしいと感じている次第です。新たに一緒に働くメンバーも含めて、誰でも自分のアカデミーを作れる、そんな取り組みにしていきたいと思ってます!
もし当社事業に興味をお持ちの方がおられれば、社内アカデミーへの参加もお待ちしております!
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