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DXYZ株式会社戦略企画室長の兵藤です。
今回は、愛知県が推進する「あいちデジタルアイランドプロジェクト」内の取り組みである「TECH MEETS」に採択されたので、その内容を記事にします。
DXYZとして初めての取り組みなど内容盛りだくさんでお届けします。
あいちデジタルアイランドプロジェクトとは
「あいちデジタルアイランドプロジェクト」は、地域課題の解決をデジタル技術で実現することを目的にした愛知県が推進している先進的なプロジェクトです。その中心となる「TECH MEETS」は、地域企業が抱える課題と革新的な技術を持つシーズ企業をマッチングし、共同で実証実験を行い、新たな社会的価値の創出を目指す取り組みです。
「顔ダケで、買い物。」を実現するFreeiD Payの実証実験
今回、DXYZはイオンモール常滑と株式会社イオン銀行が設定した「顧客の買い物体験価値の向上」というテーマにおいて、顔認証IDプラットフォーム「FreeiD」を活用するシーズ企業として採択され、実証実験を行いました。
実証実験は、2025年1月24日から2月24日まで、イオンモール常滑において「顔ダケで、買い物。」というテーマで実施しました。
「FreeiD Pay(顔認証決済)」では、イオンマークのカードとユーザーの顔情報を連携し、決済時にカードやスマホを一切取り出さず、顔認証のみで買い物を行える体験を提供しました。実験期間中は、対象店舗で利用した際に、請求時の金額から20%割引されるキャンペーンを展開し、ユーザーが手軽に技術の利便性を体験できる機会を設けました。
計9店舗(ikka THE BEAUTIFUL LIFE GREEN STORE、岩田食品、うなぎ四代目菊川、佐藤醸造、世界の山ちゃん、常滑ドットコム、西利、Pizzeria MARINO、名鉄生活総研)にて提供しました。
「FreeiD Point(顔認証ポイントサービス)」では、ポイントカードの提示を不要にする顔認証ポイント加算サービスとして提供しました。会計時の煩雑さをなくし、ポイントカードを忘れてしまった場合でも確実にポイントが加算されるようにすることで、ユーザー体験の質を大幅に向上させる体験ができる機会を設けました。
「FreeiD Coupon(顔認証クーポン)」では、常滑温泉マーゴの湯の入浴料が無料になる顔認証クーポンをイオンモール常滑で働く方とFreeiD会員限定で提供しました。働くスタッフへの福利厚生としての実効性を示し、顔認証技術が日常的な利便性を向上させる可能性を広くアピールしました。
初めての新聞広告とメンバー全員での集客施策
今回のプロジェクトに伴い、FreeiDの認知度向上と利用促進を目的とした多角的なマーケティング施策を展開しました。
DXYZ初となる新聞広告を毎日新聞に掲載し、顔認証IDプラットフォーム「FreeiD」がマンションから決済という次のステージに踏み出すことをステートメントとキービジュアルに落とし込んで表現しました。
FreeiDが、iDを90度右に回転したアイコンであることを新聞で読み取れるのかを試した、かなり挑戦的な内容です。SNSでは初めて知ったなどの声もあり反響を得られたかなと思います。
局所的な認知を獲得するために常滑市エリアの一般家庭に向けて実証実験のチラシを配布しました。インターネットでの集客が主流になる今、ポスティングの効果に懐疑的な意見もありますが、イベント当日に配布したチラシを持ってきた方も多く、地域住民への直接的なアプローチを行えるポスティングの効果を改めて感じた施策となりました。
イベント期間中、会場では協力店舗のマスコットキャラクターの着ぐるみを活用して、来場者との写真撮影を実施して親しみやすい雰囲気を創出しました。
愛知県における世界の山ちゃんの認知度は高く、多くの人が写真を撮るなどしてイベントの盛り上げに寄与しました。
その他にも、メンバーでイベントチラシの配布、顔登録の案内をして、FreeiDの認知度向上と利用者拡大を実現しました。メンバーひとりひとりの熱量が実証実験の成功に大きく貢献したと感じています。
成果発表会「AICHI INNOVATION CHALLENGE」
2025年3月19日に開催された「あいちデジタルアイランドプロジェクト」の成果発表会「AICHI INNOVATION CHALLENGE」では、会場が熱気に包まれるなか、様々な実証実験の成果が詳しく共有されました。また、実証実験に参加した企業が会場にブースを展示して来場者と活発な交流もしました。
DXYZがピッチトークとして登壇するTECHMEETSの発表会では、高まる期待からなのか会場は想定を超える多くの参加者で満席状態となりました。
ピッチトークのトップバッターとして事業開発本部長の橋本が登壇して、イオンモール常滑において顔認証決済サービス「FreeiD Pay」を提供した際の実績を発表しました。結果は、346名の方にご利用いただき、決済回数は1173回、決済金額は約350万円となったこと。また、利用者アンケートでは、95%以上の方が「顔だけで買えるので、クレジットカードやスマホ決済よりも楽に感じた」「イオンモール全体で使えたら便利に感じる」と回答、さらに65%以上の方が「顔だけで買えるので、普段よりも財布の紐が緩んでしまった」と回答されました。
普段からポイントカードを持っていても提示しない人は80%にも上ることがわかり、顔認証によるポイントシステム「FreeiD Point」の利用に対して好意的と回答した人は99%という非常に高い結果となりました。
このようなユーザーの実際の声は、顔認証の実用性を証明し、参加者からの共感を集められたかなと思います。
今後も「FreeiD Pay」、「FreeiD Point」の事業展開を行い、「顔ダケで、買い物。」を新しい当たり前とすべく日本各地での取り組みを推進していきます。
DXYZは、顔認証IDプラットフォーム「FreeiD」を通じて、顔をあげて人と向き合う社会の実現に向けて頑張ります。
最後に一言
今回のDXYZの挑戦は、普段お話しすることがない一般利用者様の生の声を聞くことができ、多くの学びを得ることができました。
次は、2025 年4月16日(水)~4月18日(金)の3日間、品川インターシティの屋外広場・B1階アトリウムにて開催される最新Technologyの体験イベント「SHINAGAWA TECH SHOWCASE」で顔認証決済サービス「FreeiD Pay」の実証実験をします。
昨年に続き、2回目となり、屋外広場に出店するTECHフードブースと大江戸ビール祭りでの商品購入の支払い方法として、顔認証決済をご利用いただくことができます。
皆様のご来場をお待ちしております。
【詳細】
開催日程:2025年4月16日 (水) ~ 18日 (金)
開催時間:17時30分 ~ 21時30分
会場:品川インターシティ屋外広場およびB1階アトリウム