インタビューに応じてくれたのは、入社2年目・中途社員のマオさん。
キャリアに迷いながらも、自分なりに“納得”を重ねてきた転職ストーリーには、「今の仕事やキャリアに悩んでいる人」や、「一見すると遠回りな選択をしてしまったと感じている人」にも、勇気を与えてくれる言葉が詰まっていました。
今回、Wantedlyで当社・モアアジアを見つけ、このストーリー記事に辿り着いた方に向けて、彼女が体験してきた転職活動の様子をお届けしたいと思います。
なお、今回は、顔出しNGのため、当社が社員証として使用している、社員イラストよりお送りします。
マオさんのこれまでのキャリア
- 2022年:
- 新卒でインサイドセールスの企業に入社
- 同社を退職
- 2023年:
- フリーターとして過ごし、今後のキャリアを模索
- 職業訓練校にてJavaを中心にエンジニアリングを学習
- 2024年:
- IT業界への理解を深めるため、ベトナムの開発会社でエンジニアインターンとして勤務
- 帰国し、株式会社モアアジアに入社
「日本の働き方」に違和感を抱いた学生時代
まずは新卒入社の就職活動について教えてください。
マオさん:
「実は大学4年生のとき、大手コンサル企業の内定を辞退したんです。デンマーク留学中に内定者研修を受けていたのですが、『日本的な働き方』が自分には合わないかもしれないと感じて…。休むも働くも自分の意思で決められる北欧の文化とのギャップが大きくて、いったん白紙に戻すことにしました」
リポーター:
「それは確かに戸惑いそうです…。でも、その出来事が考えを深めるきっかけになったんですね」
マオさん:
「そうですね。当時は“成長できる環境”を求めていたので、内定先に就職するのを楽しみにしていました。でも北欧の文化にたまたま触れたことで、“企業文化”とは何かを突き詰めて考えるようになったんです。
その後は、自分なりにトライアンドエラーを重ねられると思い、営業職を選択。
そうして見つけた会社では、1日150〜300件近くの電話営業を行い、IT商材(車両の胴体管理システムや採用管理ツール)のリード獲得に携わりました。」
リポーター:
「ハードな一年目ですね…。入社から退職まで、どんな心境の変化があったのでしょうか?」
マオさん:
「成果が出る喜びはありました。でも、どこかで『成長環境で選んだけど、この職種をずっと続けるのかな?』と疑問が芽生えて。
それと同時に、“システムを作る側”、“ものづくりをする側”への興味が膨らんでいったんです」
「ものづくりがしたい」気持ちが芽生え、進路変更。エンジニア志望へ
リポーター:
「1社目を退職した後は、エンジニアの道を目指したんですね。大きな進路変更だったと思いますが、何から取り組み始めたんですか?」
マオさん:
「退職後はまず、職業訓練校に通ってJavaを学びました。営業として関わっていたIT領域で、今度は“作る側”になりたいと思ったのがきっかけで…。
ただ、エンジニアの世界に飛び込むにはもう一歩踏み込みたいと感じて、海外インターンに挑戦しました。IT業界って実はすごく広くて…。だからこそ、もっと経験を積まなければと思って、ベトナムの開発会社でインターンとして働くことにしたんです」
リポーター:
「すごいバイタリティですね!未経験で海外インターンとは…。現地ではどんなお仕事をされたんですか?」
マオさん:
「現地の案件にエンジニアとして関わりました。日本人スタッフはひとりもおらず、手探りで仕事を覚えていきました。大変でしたが、本当に濃い時間でしたね」
モアアジアとの出会い
リポーター:
「そこから、どのようにモアアジアに辿り着いたのでしょうか?」
マオさん:
「インターン先のクライアントなどからリファラルで紹介を受けて、3社ほど選考を受けました。その中の一つがモアアジアで、代表の北田さんや社員さんともベトナムで直接お話しする機会があり、徐々に働くイメージが湧いてきたんです」
リポーター:
「最終的な決め手は何だったんでしょう?」
マオさん:
「当時の転職活動では、『将来的にPMやブリッジエンジニアとして活躍したい』という軸があって。職業訓練やインターンの経験はありましたが、エンジニアとしては実質未経験。それでも、正社員として採用してもらい、将来を見据えてキャリアを積ませてくれるという点が魅力的でした」
リポーター:
「着実にイメージしている理想のキャリアを歩んでいるんですね。実際に入社してからはどうですか?」
マオさん:
「営業をしながら開発にもサポート的に関わることができていて、ステップアップしている実感がありますね」
リポーター:
「入社して驚いたことはありますか?」
マオさん:
「正直、日本国籍のメンバーがこんなに少ないとは思いませんでした(笑)。
私を含めて日本人は7人。全体で24人の組織です。その文化に慣れるまでは、自宅から2時間かけ、週5で出社して、自分から積極的にコミュニケーションを取るようにしていました」
リポーター:
「2時間通勤の週5出社はかなりハードですね…。体力的にも大変だったと思いますが、どんな業務をされているんですか?」
マオさん:
「今はセールスとディレクションを横断的に担当しています。少人数の組織だからこそ、自分のやりたいことにチャレンジしやすいのが楽しいですね。
働いている時間のうち1割ほどはブリッジや開発業務に関われていて、提案書やデザインソフトを使ってワイヤーフレームの作成などを担当しています。残りの9割は営業業務で、ナーチャリングや請求書対応も担当しています。
ただブリッジとして、お客様の要望をエンジニアに伝える際には工夫が必要で、しかも海外国籍のメンバーに伝えるとなると、本当に丁寧なコミュニケーションが必要で…
だからこそ、週5出社は私にとってすごく重要なことだったんです。お客さんへの提案も、エンジニアに要望を伝えるときも、うまく伝わったときの達成感は格別です!」
モアアジアは「違いを個性として面白がってくれる」会社だった
最後に、マオさんはモアアジアでの働き方をこう語ってくれました。
マオさん:
「自分は社内では少数派。でも、やりたいと思えば挑戦できる環境があるし、無理に合わせなくてもいい。“他人と比べず、自分のペースで成長できる”って、まさにこういうことだと思います。
多国籍のメンバーがいるからこそ、違いを当たり前に受け入れる風土があります。
リポーター:
「確かに多様性というか、マオさんとキャラクターが近い方ってあまり思い当たらないかもしれないですね。」
マオさん:
「本当にそうで、自分でもそう思います(笑)でもモアアジアはそれを個性として受け入れてくれて、関わることを面白いと感じてくれる人が多いんです。
だからこの記事を見て、これから入社する方がどんな人であっても、きっと楽しめる場所だと思いますよ」
リポーター:
「素敵な文化ですよね!
今回は、異例のキャリアを積むマオさんの経験をたくさん教えてくださり、ありがとうございました!」