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アニメ制作の裏側を語るインタビューシリーズ第4弾!「アニメーターが『キャラクターらしさ』を生み出す!」

ダンデライオンの社員からリアルな声を聞くこのコーナー。第3弾は「アニメーション」編です。アニメーターはキャラクターのモーションを作る重要な役割。実際の現場ではどんな仕事をしているのでしょうか? その裏側に迫りました!


《プロフィール》

               浅野絵梨香(アニメーション ユニット)

前職ではアニメーションとコンポジットを担当。よりアニメーションに特化したいとの思いから2014年ダンデライオンに入社。

               江藤祐来子(アニメーション ユニット)

ゲーム会社でキャラクターモーション素材の制作を経験した後、2019年にダンデライオンに入社。

ダンデライオンは表情の作り込みが魅力的

◆前職ではどんな仕事をしていましたか?

浅野)アニメーションとコンポジットを半々くらいでやっていました。

◆ダンデライオンに入社した理由はなんですか?

浅野)アニメーションをメインにやりたいと思ったことと、前職の会社がリアルテイストなものが多くなり始めていたこともあり、私の好みのカートゥーン的なものがやりたいと思い入社しました。

◆江藤さんは前職ではどんな仕事を?

江藤)ゲーム会社でモーションデザイナーをしていました。主にキャラクターのモーション素材を作る仕事です。

◆転職のきっかけは?

江藤)もともと映像の仕事がやりたいと思っていたのですが、ある時ダンデライオンが作った『Readyyy』というソーシャルゲームのミュージックビデオを見たんです。そこにダンデライオンのカラーがはっきり出ていて、この会社の人たちと一緒に仕事をしてみたいと思いました。

◆ダンデライオンのカラーってどんな風に感じたんですか?

江藤)表情ですね。表情の作り込みがとても魅力的でした。

ポーズや表情にきちんと意図がある

◆そもそもアニメーターとはどんな仕事なんでしょう?

浅野)簡単に言うと、人形を動かす仕事です。モーションキャプチャーでアクターが演技したデータをもとに、さらにコンピュータ上で動きをつけていきます。他にも「手付け」というなにもないところからコマ撮りする案件もあります。

◆今はどんな仕事をしているんですか?

浅野)地上波や映画のアニメ案件も色々やってきましたが、今はモーションキャプチャーを使ったミュージックビデオを作っています。

江藤)私は来年秋公開予定の、映画『SLAM DUNK』(タイトル未定) のアニメーション制作に参加しています。

◆今まで手がけた案件で思い出に残っているものはありますか?

浅野)すべて手付けでやった『ピングーinザ・ザシティ』(NHK Eテレ)です。粘土素材のペンギンをイチからコマ撮りして動きをつけていきました。手付けだったということもあり、本当に面白い体験でした。カメラを置いてキャラクターをしゃがませたり、笑わせたり、全部自分で動きや仕草にひとつひとつポーズをつけていきました。

江藤)私は『あんさんぶるスターズ!!Music』ですね。アイドルもののスマホゲームのミュージックビデオを作ったのが印象に残っています。

キャラクターらしさをチームで生み出す

◆ダンデライオンの仕事ってどんな特徴がありますか?

浅野)ダンデライオンは前の会社より規模が大きいので、いろんな人たちのアニメーションの付け方を教えてもらったり、再発見できるのが楽しいです。

江藤)演出さんの指示があるのは大きいです。演出さんが「このシーンはこんなポーズで」とか「こういう表情にしよう」など、意図や狙いをしっかり指示してくれます。演出さんが全体の表現やクオリティーを決めて、アニメーター、ひとりひとりが力を発揮する、そのチーム感がいいですね。

◆そもそもアニメーターの仕事ってどんなところが面白いですか?

浅野)動かない人形が自分の思い通りに演技をすることです。思い通りにいくことは少ないんですけど、うまくいった時は楽しいです。

◆うまくいかない時はどんな工夫をしていますか?

浅野)時間があればどこまででも突き詰めたいんですけど、やはり締め切りがあるので、まずは最低限のクオリティーを最速で出すこと。そこから自分のこだわりを入れていくようにしています。

◆仕事をする上で大切にしていることはありますか?

江藤)チームのコミュニケーションは一番大事です。作業はそれぞれ担当がありますが、情報共有や相談は頻繁にしています。

◆チームワークが欠かせない仕事なんですね。

浅野)例えば私が江藤さんと同じ案件で、同じキャラクターを動かすことになったとします。江藤さんは「人に話しかけているシーン」を、私は「1人でいるシーン」を担当しているとすると、「このキャラクターはこういう性格だから、こんな動きをするよね」とか、「このキャラクターはそういう動きしなさそう」とか、キャラクターらしさを統一するための会話をします。技術的な面でも「こういうことやりたいんだけど、どうしたらいい?」など、コミュニケーションは活発です。

江藤)人によって作り方が違ったりするので、どういう作り方しているのか聞いてみたら、新しい発見があったということもよくあります。

物を取る動き一つにキャラクター性が出る

◆入社後ってどんなふうに仕事に入るのでしょうか?

江藤)タイミングによって都度内容は検討されていますが、基本的に1カ月間は研修期間として、ダンデのツールや配属される予定案件のリグを使用した課題をおこなった後、正式配属されています。

◆どんな研修なんですか?

江藤)私の時は過去にダンデライオンが作業した案件のキャラクターを使って、自由に動かしてみるなど、いくつか出されるお題に合わせてアニメーションを作りました。それをもとに上長が適性を見てくれ、アドバイスをいただけます。

◆ダンデライオンに入って成長できた部分はありますか?

浅野)やはり表情の作り込みですね。ダンデライオンでは人間の感情表現にフォーカスして成長できました。物を取る動き一つでもキャラクター性が出てくるのがアニメーションの楽しいところです。

江藤)ダンデライオンはチェックバックがすごく丁寧です。上長がペイントツールを使ってレタッチで指示してくれるので、「あ、こういう風に作るんだ」と気づける部分は多いです。


会社が社員の声に耳を傾けてくれる

◆働く環境についてお聞きしたいと思います。残業ってどれくらいしていますか?

江藤)時期によっては多い時もありますが、基本は22時以降は原則禁止。やりすぎていたら総務から連絡が入ります。

浅野)それに残業するには申請が必要で、勝手にできないようになっています。申請しても許可が出ないとできません。

◆お休みは取れていますか?

浅野)有給に関しては会社から「取ってください」と言われます。案件の進捗状況やその時の作業量にもよりますが、まとめてお休みが取ることも可能です。シルバーウィークなどに有給を絡めて10連休とか長期休暇を作って旅行にいく人もいます。

江藤)リモートワークになってから、「どんな福利厚生がほしい?」とか「リモートワークになって不便なことはない?」など、社員向けにアンケートも取ってくれました。会社が社員の意見を取り入れようとしてくれています。


◆最後にこのインタビューを見ている方々に向けてメッセージを。

浅野)アニメーションに限らず、何かしら好きなものを持っている人やこだわりを持っているる人と一緒に働きたいですね。

江藤)積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれる人だと嬉しいです。一緒にアニメーション制作を楽しみましょう!

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