人事の廣田です!
先日開催された社員総会にて、社内AI対談セッションが行われました!
今回登壇したのは、実際に現場でAIエージェント(Claude Code)を駆使して開発を行っているエンジニアのKさんと、社内のAI推進担当としてインタビュアーを務めた村田さん 。
「AIがコードを書く時代、人間は何を担うのか?」——社員総会で多くの社員が真剣に耳を傾けた対談の様子を、そのままお届けします!
目次
開発の9割はAI。人間がやっているのは「目の確認」だけ?
村田:「AI推進の取り組み」ということで、Kさんにお話を聞いていきたいと思います。今回の取り組みとして、Kさんの現場ではAIエージェントを使ってコードを書いているんですよね。現在の現場の状況や業務についてお聞きできますか?
K:はい。現場での実装コーディング、テストコードの作成、テストの検証(Playwrightなどでスクショを撮って行うエビデンス検証など)をやっています。正解を言うと、エビデンス検証以外はほぼ全部AIエージェントがやってしまっていますね。
村田:AIが全部やっていると聞くと「大丈夫なのかな?」と思う方もいるかもしれないですが、現場で使っているのは社内独自の仕組みなんですよね?
K:そうですね。開発にはClaude Codeを使っています。組み込んでいるエージェントやスキルは現場で独自に構築したもので社外秘になっています。それらを使ってAI側で自動的に処理が回っていくようなイメージですね。
村田:Kさんご自身の業務としてはどう変化したんでしょうか?
K:機能追加などを依頼されたら、僕がAIを使ってコードを書かせたり修正させたりしています。テストに関しては、スクショを撮ったものが「テストのエビデンスとして成り立っているか」「論理的に破綻していないか」を目で確認するだけですね。AIに指示を出したら終わるまで待って、最終的に目で確認して帰るという感じです。
村田:確認だけ! 実際にコードがまともに動いているかは目で確認するものの、コード自体は……?
K:AI が実装した作業を AI が確認する仕組みが出来上がっている開発体制なので、僕がコードを見る必要はないです(笑)。
村田:すごい、かなり最先端ですね! 会場の皆さんの中で、ここまでAIに任せている現場ってありますか?(会場挙手)……やっぱり大半の現場はまだこれからだと思うので、もっと詳しく聞いていきたいと思います。
AIと一緒に働いて見えた「人間に必要な力」
村田:続いて「気づき」というところで、AIと一緒に働いてみて見えた「人間に必要な力」について、Kさんはどう思われますか?
K:AIとやっていて思うのは、「自分の理解以上のことはAIに伝えられないし、自分が表現できる以上のことはAIが理解してくれない」ということです。AIはすごく空気を読んでくれるんですけど、それでも意図をちゃんと伝えきれないと変なものが出てしまう。
だからこそ、相手(顧客)の専門的な要求を理解する力、それを表現(言語化)する力、そして「これって合ってるのかな?」と問いかける力がめちゃくちゃ重要だなと感じています。
村田:問いかける力! 具体的にはどういうことでしょうか?
K:一言で言えば「疑問を持つこと」ですね。「自分がやってることって正しいのかな?」「これってお客さんから求められているものなのかな?」「出てきた成果物は言われた通り直ってるけど、全体の整合性は合ってるのかな? お客さんは使いやすいのかな?」と、疑問を持ちながら問いかけることです。
村田:Kさんは今日の社員総会中もたくさん質問をされていて、まさにその「問いかける力」がすごいなと感じていたんですが、そういう問いを持って発言するためには何が必要だと思いますか?
K:うーん、やっぱり分からないことがあると「恥ずかしいな」と思っちゃう自分もいるんですよ。でもそれよりも、「知りたい」「正確に相手を理解したい」という気持ちや、聞いた先にある自分の理解やお客さんの満足、見える景色の変化の方がずっと楽しいから聞いている気がします。
AIへの質問と、人への質問の違い
村田:AIに対する質問と、人間に対する質問で違いはありますか?
K:AIに対する質問の方が「雑」にできると思います。AIとやり取りしている時は自分の時間だけを使っているので。箇条書きで「あれとこれをドキュメント化して」みたいに、効率化を測って短い文章で指示を出しています。
村田:対人だとまた違ってきますか?
K:人に話しかける時は、相手の時間を奪ってしまうんですよね。だから求める答えや意図が伝わりやすいように「答えやすさ」を意識します。「どうしますか?」と聞くより「これでいいですか?」と聞く方が相手も判断しやすいですし、僕の理解のズレもすぐ分かりますから。
コードを書くのが当たり前になった時、エンジニアの仕事はどうなる?
村田:今後、AIがコードを書くことが当たり前になった時、エンジニアの仕事はどうなっていくと思いますか?
K:実は、僕自身コーディングの技術はキャリアや年齢の割に高くないと思っています。でも、AIエージェントに任せることで、先方が期待している「エンジニア力」やプログラムの基準が満たされちゃうんですよね。
じゃあ何が残るのかというと、お客様とコミュニケーションする力、ニーズを理解する力、そして『こういうのを求めてるんじゃないですか?』とこちらから提案する力だと思います。AIはベストプラクティスを示してくれますが、顧客の細かな好みまで分かっているわけではないので。そういった「人ベースの泥臭い業務」が残っていくんじゃないかなと。
変化を待つのではなく、明日から始めるべきこと
村田:変化を待つのではなく、私たちが明日から始めるべきものは何でしょうか?
K:やっぱり「疑問を持つこと」ですね。AIの進化は僕たちが予想できないスピードで進むので、未来を予想して動くのは難しい。でも、頭で考えて疑問を持つことは今後も絶対に必要で、これができないと生き残れないとすら思っています。
村田:「疑問を持つ」って難しそうですが、何から始めたらいいですか?
K:おすすめは「自分の中に『疑問テンプレート』を作っておくこと」です。「なんでこの言葉なんだろう?」といった問いの型(テンプレ)を用意しておけば、言葉を聞いた時にその疑問を選択して当てはめるだけでいい。ゼロから思い浮かべなくても、テンプレから引っ張ってくるだけで応用が利くので、手っ取り早いかなと思います。
村田:疑問のテンプレート! それなら明日から試せそうですね。AIも大事ですが、人間の力を育てていきましょうということですね。
K:おっしゃる通りです。AIが何でもできるようになっても、それを使うかどうかは人間の選択です。「この部分は絶対人にやってほしい」という要望は必ず残るので、人対人の価値を磨いていきたいですね。
村田:個々の価値をそれぞれが考え、作り出していきましょう! Kさん、ありがとうございました!
おわりに(人事・廣田より)
今回の対談でお届けしたKさんの現場事例は、リンクラフトのAIへの取り組みのほんの一部です。
社内では現在、AI推進担当を中心にナレッジ共有を行ったり、各チームで自動化の試行錯誤を重ねたりと、組織全体で活発にAIと向き合っています。
私たちが目指しているのは、単に指示された作業をこなすことではありません!
定型業務や作業的なプロセスはAIに任せ、人間はもっとお客様の本質的な課題に向き合ったり、提案力を磨いたりしていく——そうやってエンジニア一人ひとりが「AI時代に埋もれない、高い価値を持った人材」へ成長していくことを、会社として大切にしています。
変化を恐れるのではなく「自分の可能性を広げるチャンス」と捉えて、AIを味方にしながら成長していける環境を、人事としても全力でサポートしていきます。
こうした環境や思いに少しでもワクワクした方、ぜひ一度フランクにお話ししましょう!